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5.恋と、嘘と、現実と
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「…あ、悪い。昼は隼人と学食に行くから」
「…え~…」
寧音の誘いをあっさりと断った治夫に、寧音は不満げだ。
治夫に気付かれないように、僕をこっそりと睨んでいる。
「…いいよ。僕、今日は弁当だから。治夫は寧音と二人で学食に行ってこいよ」
…本当は弁当なんて持ってきてないけど…。
治夫が寧音より僕を優先してくれた。
それが嬉しい、なんて…。
重症だ…。
でも、間違ってはいけない。
治夫にとって僕は、大切な友人。
それだけだ。
それ以上は望んではいけないし、望めない。
だから僕は、売店でパンでも買って教室で食べよう。
そう思っていた。
のに…。
「じゃ俺、売店でパン買ってくるから、待ってて」
治夫が当然のように、僕にそう言うから…。
「待ってよ、治夫。隼人もいいって言っているんだし、学食に行こうよ」
寧音の言葉に、零れそうになる涙を堪える。
「悪い。俺、もう隼人と昼を食べる約束したから。寧音とはまた今度な」
あっさりと寧音の誘いを断る治夫。
「…え~…」
寧音の誘いをあっさりと断った治夫に、寧音は不満げだ。
治夫に気付かれないように、僕をこっそりと睨んでいる。
「…いいよ。僕、今日は弁当だから。治夫は寧音と二人で学食に行ってこいよ」
…本当は弁当なんて持ってきてないけど…。
治夫が寧音より僕を優先してくれた。
それが嬉しい、なんて…。
重症だ…。
でも、間違ってはいけない。
治夫にとって僕は、大切な友人。
それだけだ。
それ以上は望んではいけないし、望めない。
だから僕は、売店でパンでも買って教室で食べよう。
そう思っていた。
のに…。
「じゃ俺、売店でパン買ってくるから、待ってて」
治夫が当然のように、僕にそう言うから…。
「待ってよ、治夫。隼人もいいって言っているんだし、学食に行こうよ」
寧音の言葉に、零れそうになる涙を堪える。
「悪い。俺、もう隼人と昼を食べる約束したから。寧音とはまた今度な」
あっさりと寧音の誘いを断る治夫。
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