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5.恋と、嘘と、現実と
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「昨日、治夫と仲良く手を繋いで帰ったんだって?」
朝、教室へ入るなり千尋が話しかけてきた。
皆の目があるからか、いつもの爽やかな笑顔で。
だが、目が笑っていない。
何かに怒っているらしいが…千尋が何に怒っているのかわからなくて戸惑ってしまう。
「仲直りしたんだ?」
「…仲直りもなにも…僕と治夫は喧嘩、してないから…」
「…;ふ~ん」
「……それより、話があるんだけど…」
昨日、家に帰ってからずっと考えていた。
「今日の放課後…いや、昼休みでもいい。少し時間をくれないか…二人だけで」
千尋との関係を治夫に知られた今、どうしたらいいのか。
どうするべきか。
「…俺も色々と忙しいからな~」
どうしようかな~と呟いた千尋に心の中で舌打ちする。
この分じゃ、色々と理由を付けて話を聞いてもらえないだろう。
本当は二人だけで話をしたかったが…仕方がない。
「…わかった。ここでいい。もう僕に構わないでくれないか」
僕がそう言った途端、周りがざわついた。
…あ~あ…これでまた、前みたいに…いや、前以上にクラスで孤立するだろうな…。
朝、教室へ入るなり千尋が話しかけてきた。
皆の目があるからか、いつもの爽やかな笑顔で。
だが、目が笑っていない。
何かに怒っているらしいが…千尋が何に怒っているのかわからなくて戸惑ってしまう。
「仲直りしたんだ?」
「…仲直りもなにも…僕と治夫は喧嘩、してないから…」
「…;ふ~ん」
「……それより、話があるんだけど…」
昨日、家に帰ってからずっと考えていた。
「今日の放課後…いや、昼休みでもいい。少し時間をくれないか…二人だけで」
千尋との関係を治夫に知られた今、どうしたらいいのか。
どうするべきか。
「…俺も色々と忙しいからな~」
どうしようかな~と呟いた千尋に心の中で舌打ちする。
この分じゃ、色々と理由を付けて話を聞いてもらえないだろう。
本当は二人だけで話をしたかったが…仕方がない。
「…わかった。ここでいい。もう僕に構わないでくれないか」
僕がそう言った途端、周りがざわついた。
…あ~あ…これでまた、前みたいに…いや、前以上にクラスで孤立するだろうな…。
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