雨のナイフ

Me-ya

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「…でも…こんな事、先生にも両親にも言えない…かといってお金も、もうないし…どうすればいいのか…誰にも言えない…相談できない…誰にも知られたくない…」 

震える声で言う晃。 

…そうだよな…晃は先生に信頼されているし、両親の期待も凄い。 

良い成績を取っていても、手を抜くところは抜いている俺とは違い、晃は先生の期待にも両親の期待にも応えようと努力している。 

いったい何をネタに脅されているのかはわからないけど…脅されるネタがあった事に吃驚するほどの優等生だし…絶対、知られたくない事なんだろう。 

…こんなに晃を苦しめるなんて…。 

「今度、いつ会う約束しているんだ?俺が行くよ。行って、こんな事は止めるように言う」 

「駄目だ!!そんな事をしたら、由貴がどんな目に合うか…」 

「俺は大丈夫だよ。逃げ足には自信あるから」 

「駄目だ。由貴は速水の恐さをわかってない…やっぱり…僕が行くよ。お金は…何とかする…」 

「駄目だよ!!そんな事をしていたら、いつまでたっても速水にお金を渡す事になる。俺が行って言うよ。大丈夫、速水だってむやみに暴力は振らないだろ」

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