暗い水の中を壊して逃げていく

Me-ya

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第1章 昨日までの日常、モノトーンのふたり

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「…くふぅ…っ…ぅふぅ…っ…ぐひぃ…っ!!」

-あの後。

俺の口の中でイッタ治朗は、それだけで終わるはずもなく。

今、便器に座り、俺は両膝を持ち上げられて幼児がおしっこをさせるような格好をさせられ、後から治朗に犯されている。

「…ふぐぅ…うぉぅ…っ!…うぉう…っ!ひぐぅ…」

先程から前立腺を連続して突いたと思うと止められる…を繰り返して…焦らされまくりの俺は、我慢できずに自分からねだるように腰を振っている。

「…我慢できないんだ?本当、エロいよね~、樹生って。彰は樹生がこんなにエロい事、知っているのかな~?…おっと、あまり大きな声を出すと皆がトイレに集まってくるかもよ?…どうする?皆に見られたら…それもオレに抱かれている姿を…皆、吃驚するだろうな~」

(…皆に…見られたら……)

ドクンッと心臓が高鳴り………。

そう思っただけで、俺のアソコがキュッと締まり、治朗のペニスを締めつけてしまう。

それに気付いた治朗が背後でクスリと笑う。

「…大好きだろ、そういうシチュエーション」

-見抜かれている………。

どうすれば俺が興奮するか………治朗には総て見抜かれている。

彰と結ばれて、皆に公認のカップルだなんて言われて、平和な穏やかな日々-。

その退屈な日々に飽きていた俺を………俺自身、気付いてなかった………その事実を気付かせた治朗を………俺は………俺は………。

(……絶対、許さない…っ!!)

「…ふぐぅ…っ…ぐふぅ…っ…ぉぐぅ…っ」

治朗を罵りたくても、口の中にハンカチを詰め込まれている俺は、胸の中で治朗を罵倒しながら後ろにいる治朗を睨む事しかできない。

「アハハ…そんなに睨んだって駄目だよ…ていうか、勃起させたまま 潤んだ瞳で睨まれるともっとしてくれって催促されているみたいでぞくぞくするなぁ」

愉快そうに笑う治朗はガンガンと前立腺を突き続ける。

………イキそうで………イケない………。

このもどかしさがたまらない……………。

俺の心の中の治朗に対する罵りも、快感に占められて消えていく-。

「…ぅがぅ…っ…ぅおぅ…っ…ぉうぉ…っ」

(…くそっ!くそっ!くそっ!…くっ…っ…っ!…い…いい…いい…っ!…イイ…ッ!)

「…う~……すっげ-締め付け…いいね~、サイコ~だよ。本当、樹生が抱かれてこんなに感じるなんて思わなかったよ。ま、元々素質があったんだろうね~。オレはその素質を引き出した恩人だね、感謝してよね?」

俺の耳に治朗の声は、もう、聞こえない。

ただ、快感に身を任せ、腰を振る。

(…イイ…イイ…気持ちいい…っ!…もっと…もっと…もっと…っ!!)

「…ひぐ…ひぐ…うぉぅぉう…っ!…ぉうぅ…ぅおぅ…ぉおぅ…っ!」

「…あ~、オレ……もう、イキそう…」

(…気持ちいい…いい…っ!…まだ…まだ…もっと…もっと…突いて……ッ!!)

治朗の動きに合わせて、俺の動きも激しくなる。

「………く……っ!!」

治朗の動きが止まり、グッと腰を俺の中に突き入れてくる。

俺はまだ終わりたくなくて、首を左右に振る。

もっと、この、イケそうでイケない苦しさ……内側から湧き上がってくる……なんともいえない気持ち良さ……快感にもっと浸っていたくて動きを止めた治朗のモノをキュウキュウと締め付けてしまう。

身体の奥深くに生暖かいモノが勢いよくかけられた。

その時。

(……あ………駄目だ……まだ……まだ………い………い、イッちゃ……イッくーーーーーっ!!)

………………頭の中が真っ白にスパークした。

-その日。

俺は初めて後ろの刺激だけで射精してしまい、失神した。

治朗によると気を失った俺は、気持ち良さそうにうっとりと微笑んでいた……………らしい。
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