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15 考えたら負け

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 キキョウはベッドに下ろされた。閉じていた目を開ける。
 キキョウは唖然。
何よ、このテント!
 マジでテントの中? どこの豪華ホテル!

 まあ、夜の女王様のご子息。考えたら負けだ。

 キキョウは、ケーンの作業に身を委ねた。

 クノイチ服、脱がされやすさも天下一品!

 変なところでも感動するキキョウだった。まあ、彼女的には、めいっぱいテンパっているわけです。

 以下詳細はR15につき……。いや~、残念ですな。


 キキョウは、ふらつく裸体を大儀そうに起こした。掛布団で上半身を隠す。

私、トリプルSなんだけど……。
正直身がもたない。

ケーン様は、嫁取りのため地上に降りたという。

気に入ったら、何人になるかわからないと聞かされ、悲しくなった。
独占できないから。

だが、今は積極的に協力する気になっていた。

ケーン様の体力と精力は無尽蔵だ。結局丸一日ベッドから逃げられなかった。

夜伽、朝伽、昼伽……。

負担を分散する必要性を痛切に感じた。

ケーンの手がおっぱいに伸びてきた。

「お願いです。もう許して。壊れちゃいます」

「あっ……。ごめん。
だよね。
キキョウは初めてだったみたいだし、治癒魔法かけても、精神的に疲れちゃうよね。
今度からセーブする」
 ケーンは手を引っ込め、しょぼ~んとする。

「ほんとに気持ち良かったんですよ! 
ケーン様は超素敵でした!」
 キキョウは焦って、ケーンにすがりついた。

はっ……。また押し倒されちゃったよ……。

「嫁は大事にするから。服を着よう」
 ケーンはいたずらっぽく笑って、ベッドから降りた。

そうなってくると、ちょっぴり名残惜しい、キキョウだった。


 ケーンは服を着ながら、キキョウの着衣を横目で見る。後ろ向きで恥じらう様が新鮮で愛しい。
 ケーンがこれまで経験した、かあちゃんの眷属たちは、羞恥心を知らない。
 夜の王宮は基本的に女性オンリー。そんな環境に、飛び込んできたただ一人の男性はケンイチだった。
 ケンイチは、パーティを組むまで、色々あったらしいが、パーティ結成後、なんと、他の女に一切手を出さなかったと聞いている。もちろん、かあちゃんの眷属たちにも。
まあ、お相手はあの三人、それにかあちゃん。隙がなかったのか、あるいは目いっぱいだったのか、ケーンの関知するところではない。

「オークだけじゃ、つまんなかただろ?
黄の森じゃ、オーク以上に強い魔物、出てこないと思うけど。
どうする?」
 キキョウは二十体ものオークを、数分で片付けた。人間のトリプルSも、なかなかのものだと感心していた。

「赤の森にでも、行ってみますか?
あそこなら、多少手ごたえがあるかと」
「そうしようか。
俺にも獲物、ちょっぴり残してね」
 キキョウの提案に、即ノリしたケーンだった。
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