改訂 勇者二世嫁探しの旅

nekomata-nyan

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95 ムサシのパーティが!

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  二日後、メイサの別荘。嫁一同が一堂に会し露天風呂を楽しんでいた。

もちろんケーンも混じっている。それに、オブザーバーとしてエミリーとプリラブも。

「プリラブちゃん、君まで温泉に来て大丈夫なの?」
 ケーンは、ロリ巨乳プリラブに声をかける。

改めて思う。父ちゃんの趣味は、完全に突き抜けている。色々な裸の中にいても、外見的に全く人間と見分けがつかない。
 むしろ、エルフのエミリーの方が、違和感を抱く。

「大丈夫ですぅ~。
反抗的な目をした男、ちょっぴり焼きを入れたら、みんな大人しいワンコちゃんになりました」
 プリラブは、愛苦しい笑顔で答える。

あれが「ちょっぴり」ね……。

嫁たちは一様にそう思った。

プリラブは、ポーションがもったいない、ということで、凶器のハンマーをユリに取り上げられた。
彼女は単に目が合った男に、一発デコピンをかました。

ぼこっと、嫌な音がしたので、ジャンヌは慌てて治癒魔法をかけた。そうしなければ確実に死んでいただろう。もうプリラブから取り上げられる凶器はない。

プリラブいわく。

「人間って、びっくりするほどもろいのね。
どう手加減したらいいのか、わかんな~い!」

最初のデモンストレーションから、おびえきっていた村人たちは、作業時以外家から出てこなくなった。

穏健派のレミやメイが、一生懸命懐柔しようとしているが、当分出てきそうにない。

ここへ来る前にもプリラブは、わざわざ一軒一軒回って、
「村から一歩でも出たら、おもいきりおしおきしちゃうわよ」
と、見事なプリラブスマイルで脅しをかけていた。

まあ、本当なら死刑相当の罪人たちだ。仕方ないということで、嫁たちはスルーしている。

ケンイチが、事務系統のオートマタしか、今まで下界へ下ろさなかった理由がはっきりわかった。

百八号機まであるオートマタが、軍団を組んで魔王城に攻め込んだら、多分あっという間に滅ぼしてしまうだろう。

なにせ宙船の波動砲が使えるらしいから。

キキョウは知っている。月面基地には、巨大戦闘宇宙空母が三隻存在する。

ケンイチに言わせたら「男のロマン」だそうだ。

深い事情はまだ聞かされてないが、どうも分捕った船を改造しているらしい。

どこからやってきた船だろうという疑問は、怖くて晴らす気になれない。


「キキョウ、裏とれた?」
 いつもオートマタたちと遊んでいたケーンは、プリラブの暴虐ぶりに大体想像がついていた。

暴君承知で主に指名した、ケーンも結構残虐だ。

「ボンビー村は、アレク伯爵の領地内にあります。
他の村や町も回ってみたところ、ずいぶんあくどい治め方をしているようです。
普通以上の地域の税は、少し高いかな、といった感じですが、ろくに税が納められないところは、切り捨てています。
さらに裏取りをしてみます」
 キキョウが報告する。

「やっぱりね。
ヒカリちゃん、どうする?」
 今はテレサに降臨しているヒカリちゃんに振る。

「ムサシに調査を命じます。
一応勇者の顔を立てた方がいいでしょう。
ケーン、面倒ですが……」

「了解。陰でこっそりバックアップする。
キキョウ、明日から俺もいっしょに行動する。
テレサもついて」

「ラジャー!」
 キキョウとテレサは、久し振りの同伴行動に満面の笑顔。


「ケーン様、久し振りにお情け頂けません? 
ケーン様の精子力頂いたら私は無敵です!」
 プリラブがケーンににじり寄る。

へ~……。

久し振りにお情け、ね?

こいつ、オートマタまで食っていやがった。嫁たちは大顰蹙の目。

思わぬところでぼろが出たケーンだった。

だって、遊びでくんずほぐれつバトっていたら、なんだか萌えて燃えちゃうんだもん! 
心の中で言い訳するケーンだった。 

「ところでエミリー、あんたこれからどうするつもりや?」
 ユリが聞く。

「私はメイサ様に、どこまでも付いていくだけです。
それ以外、生きようがありませんから」
 エミリーは全くの無表情で答える。

「そうやなくて、ケーンとどうするか、それを聞いとるんや」

「ケーン様と? 
要するにセックスですか? 
私は別にかまいませんけど、ケーン様はがっかりするだけだと思います。
セックスは他人同士の男と女が、家族となるためにする行為。
それが本来の目的だと思います。
私は家族なんていりません。
主がいればそれでいいんです」
 エミリーの表情は、やはり全く変わらなかった。

「エルフは、元々家族関係の絆が薄い種族なの。
特にエミリーは、家族を持つことを怖がってる。
あんまり言いたくはないんだけど、エミリーの母親は森に幼いエミリーを捨てた」
 メイサは悲しそうな目で事実を伝えた。「捨てた」という言葉は、まだ柔らかすぎる表現だ。

要するに育児放棄した彼女の母親は、娘を殺すために森へ置いていったのだ。

 ケーンは思う。俺の紆余曲折恋は、淡いまま終わった。

エミリーとセックスしたとしても、多分お互い悲しいだけだろう。


「ムサシのパーティが……。大変です!」
 突然ヒカリちゃんが叫んだ。

「どうしたの?」
 ケーンが不審に思って聞く。

「野外で乱交してます。
全然そんな兆候なかったのに。
絶対おかしい。
ケーン、キキョウ、付いてきて」
 ヒカリちゃんのテレサは、ケーンとキキョウの手を取り、転移した。
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