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8 くどいようだけどリスペクトです 本当だよ?
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ルカはゴーレムを置いているという格納庫へ案内された。ピンクのフラグスーツは想像通りだった。もろに体のラインが表れる。
「郷に入らずんば郷に従え」
慣れたら大丈夫だろう。……多分。
ゴーレムは十体存在した。それぞれ二メートル前後の身長。ルカが見た『まものずかん』のゴーレムとは全然違う。『まものずかん』のゴーレムは、いたってシンプルな構造だが、これらは機能を度外視した、装飾的な意匠が凝らされている。
人によっては、かっこいいと見るかもしれない。
ゴーレムたちは、二通りの違ったコンセプトで作られているように思う。
スマートで若干キモイ顔をしたタイプ。いかついタイプ。前者は人体に近く、後者は全身鎧を着用した騎士って感じ。
「私、どれを着ればいいんでしょう?」
赤縁ダテ眼鏡を強制されたルカが聞く。これを装備してから、ジャックを「ワンコクン」と呼びたくなったのはなぜだろう?
ジャックの性格は、たしかにワンコクンだ。少女顔の無邪気にスケベなワンコクン。
ルカは我ながら「うまい!」と思った。ジャックを言い当てている感じ。
「ピンクのやつ。エウァカセツ五号機。顔は不気味だけど、スマートだろ?
俺はこの白いモヒルスーツを愛用してた。かんたむ、っていうらしいよ。
今はレベルが上がって、これを装備したら、戦闘がつまんなくなっちゃう。
正確には計れないけど、ステイタスは十倍以上あがる。
そのピンクのやつは、俊敏性に特長がある。その分装甲は少し弱い。
着てみて」
「どうやれば?」
「カセツ五号機の前に、後ろ向きで立つ」
「ふむふむ……」
ルカは言われた通り、カセツ五号機の前に立つ。
「お待たせ、と言う」
「おまたせ?」
カシャン、という音がしたと思ったら、ルカはカセツ五号機に身を包まれていた。
屈伸してみる。指を動かしてみる。超スムーズに動く。
すごい! 装備していると感じさせない。
「いい感じだろ?」
ジャックはどや顔で言う。
「すっごくいい感じです!(少女顔のワンコクン♡)」
カッコ内はルカ心の声です。
その夜、ハウス主電脳の内部では……、
『キタでござるな』
『もっと面長の方が、ぴったりだったんだけど……』
『キレイは正義! 性格もよさそうだよ?』
『まあ、十分合格ということで』
『三人もいなくなったけど、仕方ないよね?』
『にぎやかで、よかったでござるが』
『ぼっちのせつなさ、俺たちだけで十分だ』
『もっと早く目が覚めてたら、大勢救えたんだけど』
『想定以上に、この星の魔物が強化されてしまった』
『美人女子に起こされる。俺たちの夢だったからな。幼馴染や妹属性じゃなかったのは、多少残念?』
『今さら愚痴っても仕方ないでござるよ』
『それにしてもさ、濁点や半濁点抜いたら、超しまらなくね?』
『原作には敬意を払う! 原作がズタボロにされる悲劇。あれは忘れちゃいけない!』
『そうそう。ヲタのプライドにかけて、原作の尊厳を侵しちゃいけない!』
『フラグスーツにだけは、濁点つけてよかったね? 旗が不落とか不楽と紛らわしい?
まあ、俺たちが使ってた漢字、古代文字化して誰も読めないけど?』
『しゃれと気づかれないしゃれ。虚しいっちゃ、虚しくね?』
『どうせ気づかれないしゃれで作ったでござるよ。我々が満足できたら、それでいいでござる。自己満こそ我々のすべて。転生チートヲタの自己満、バンザイ!』
『自己満、バンザイ!』
ワイワイと謎の会話が交わされていた。そんなに謎でもない?
「郷に入らずんば郷に従え」
慣れたら大丈夫だろう。……多分。
ゴーレムは十体存在した。それぞれ二メートル前後の身長。ルカが見た『まものずかん』のゴーレムとは全然違う。『まものずかん』のゴーレムは、いたってシンプルな構造だが、これらは機能を度外視した、装飾的な意匠が凝らされている。
人によっては、かっこいいと見るかもしれない。
ゴーレムたちは、二通りの違ったコンセプトで作られているように思う。
スマートで若干キモイ顔をしたタイプ。いかついタイプ。前者は人体に近く、後者は全身鎧を着用した騎士って感じ。
「私、どれを着ればいいんでしょう?」
赤縁ダテ眼鏡を強制されたルカが聞く。これを装備してから、ジャックを「ワンコクン」と呼びたくなったのはなぜだろう?
ジャックの性格は、たしかにワンコクンだ。少女顔の無邪気にスケベなワンコクン。
ルカは我ながら「うまい!」と思った。ジャックを言い当てている感じ。
「ピンクのやつ。エウァカセツ五号機。顔は不気味だけど、スマートだろ?
俺はこの白いモヒルスーツを愛用してた。かんたむ、っていうらしいよ。
今はレベルが上がって、これを装備したら、戦闘がつまんなくなっちゃう。
正確には計れないけど、ステイタスは十倍以上あがる。
そのピンクのやつは、俊敏性に特長がある。その分装甲は少し弱い。
着てみて」
「どうやれば?」
「カセツ五号機の前に、後ろ向きで立つ」
「ふむふむ……」
ルカは言われた通り、カセツ五号機の前に立つ。
「お待たせ、と言う」
「おまたせ?」
カシャン、という音がしたと思ったら、ルカはカセツ五号機に身を包まれていた。
屈伸してみる。指を動かしてみる。超スムーズに動く。
すごい! 装備していると感じさせない。
「いい感じだろ?」
ジャックはどや顔で言う。
「すっごくいい感じです!(少女顔のワンコクン♡)」
カッコ内はルカ心の声です。
その夜、ハウス主電脳の内部では……、
『キタでござるな』
『もっと面長の方が、ぴったりだったんだけど……』
『キレイは正義! 性格もよさそうだよ?』
『まあ、十分合格ということで』
『三人もいなくなったけど、仕方ないよね?』
『にぎやかで、よかったでござるが』
『ぼっちのせつなさ、俺たちだけで十分だ』
『もっと早く目が覚めてたら、大勢救えたんだけど』
『想定以上に、この星の魔物が強化されてしまった』
『美人女子に起こされる。俺たちの夢だったからな。幼馴染や妹属性じゃなかったのは、多少残念?』
『今さら愚痴っても仕方ないでござるよ』
『それにしてもさ、濁点や半濁点抜いたら、超しまらなくね?』
『原作には敬意を払う! 原作がズタボロにされる悲劇。あれは忘れちゃいけない!』
『そうそう。ヲタのプライドにかけて、原作の尊厳を侵しちゃいけない!』
『フラグスーツにだけは、濁点つけてよかったね? 旗が不落とか不楽と紛らわしい?
まあ、俺たちが使ってた漢字、古代文字化して誰も読めないけど?』
『しゃれと気づかれないしゃれ。虚しいっちゃ、虚しくね?』
『どうせ気づかれないしゃれで作ったでござるよ。我々が満足できたら、それでいいでござる。自己満こそ我々のすべて。転生チートヲタの自己満、バンザイ!』
『自己満、バンザイ!』
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