ハーレムオンライン

ブルーホース

文字の大きさ
上 下
5 / 17

キャラメイク2

しおりを挟む
これで終わりかと思ったがまだ、羽と狼状態のときのキャラメイクがあった。

狼状態とは、銀狼族が獣化したときの形態で、能力と多少モフモフ度が上がるだけの獣人と違い、完全に狼になる。
ちなみに狼状態になったとき本当に中に入るか、遠隔操作するか選べる。大体の人が遠隔を選ぶが。

羽は天使の純白の羽を六枚に分けて右側に、吸血鬼の真っ黒な羽を下側を伸ばして天女が着る羽衣のようにして左側に付け終了。

狼は銀色の毛に少し黒い毛を混ぜ、眼は、人間状態と同じ、黒と金のオッドアイ。質感をビロードのような滑らかでサラサラかつ毛量を増やしてモフモフにして今度こそキャラメイク終了。

ただ最後にお楽しみが残っている。このゲームの目玉でもあるアンケートで決めるパートナーと家選びだ。

このゲームの設定として、僕たちは、覚醒者と言われる類稀な能力を持って生まれた人間。だが生まれたときに覚醒者かどうかはわからない。

15歳の成人の儀と呼ばれるものを教会で受け、そこでようやく覚醒者かわかるらしい。

だが覚醒者にもデメリットがある。能力が強力すぎて意識を保っていられず、何日かに一回は死んだように眠るというものだ。

そして、なぜパートナーと家が与えられるかというと、覚醒者が貴重だからだ。もとから数が少ないのもあるが、戦争の道具にされたり、覚醒者を巡って様々な争いがおき、絶望し、命を絶つ覚醒者がでたりとより数を減らしていった。

それに嘆き悲しんだのは神だ。一度はこの世界を滅ぼそうとしたらしい。だが、人間達の必死の謝罪に慈悲を与え、暫くは経過観察するといった。

人間達は、悔い改め、覚醒者を大事にし、覚醒者に害するものを厳しく処罰するようになった。そしていつからか、覚醒者達をより安全に保護するためと防御結界を張った安心安全な家と、厳しい試験に通ったお世話係兼護衛役のパートナーを覚醒者に割り当てることがこの世界の常識になった。

しかも、覚醒者が不快にならないように、覚醒者の好みにあったパートナーと家を割り当ててくれるらしい。だから自分好みのパートナーと家が欲しければふざけず真面目に答えるのがいい。

いくつかの質問に答えていく。パートナーの年は30歳以上、性格は気性が激しくない、僕のことを目一杯愛してくれる人、顔は……、声は……、身長は……。

全100問ほどの質問に答えていき、結果が出たようだ。
星空の空間に光の扉が現れる。僕はワクワクしながら扉を潜った。
しおりを挟む

処理中です...