ハーレムオンライン

朝食

フッと目を覚ます。

ステータス画面を開き時間を確認する。時刻はゲーム内で朝6時、現実だと開始から三時間程度か。

VRゲームでは、法律で定められてこそいないが、暗黙の定義がある。ログインは６時間まで。昔のようにVR酔いはほとんどしなくなったが、自覚できていないだけで脳には負担をかけている。

だからゲームは６時間まで。一旦2時間ほど脳を休ませて、またログイン可能になる。最近のVRでは脳波解析機能は必須でついてより、安全な状態でゲームできるように常にチェックされている。

さて、この家に来たときから、ずっと視界の端で点滅していたチュートリアルを始めるか。　

誰もいないベットの上でステータスの見方など基本的な操作方法と初期武器の選択をしていく。

HP、MP、空腹度ゲージを右端に表示されるように設定して、時間は実体化を選び腕時計や懐中時計などの選択肢がある中で砂時計を選ぶ。

この砂時計をタッチすることで現実の時間とゲーム内時間を確認できるのだ。

初期武器は片手剣。すべてのチュートリアルを終えて報酬の回復薬詰め合わせと1000Gを受け取る。

そのタイミングで部屋の扉が開き、スペードさんが現れた。
♠「おや、起きていたんですね。朝食を作ったので一緒に食べましょうか。」僕は、立ち上がろうとしたが静止され、姫抱きでリビングまで運ばれる。

この家はウッドハウスのようになっていて、全体的に北欧っぽい雰囲気の落ち着く場所だ。運ばれている最中家の外を見てみると周りは森で囲まれており、畑まであった。

リビングにつくと、ハートさんが椅子を引いてくれ、そこに降ろされる。すぐにダイヤさんが朝食を並べてくれて食事を開始したのだが、皆自分達の食事に手を付けつつ、僕に代わる代わる食べさせてくれる。

年がすこしいっているとはいっても、三人もの顔が整っている男性に甘やかされるなんてリアルでは中々味わえないシチュエーションだろう。

大満足の朝食を終えると、今後のプランを立てる。

戦闘は少ししておきたい。ここは街から離れているらしいので、街も見て回りたい。

スペードさんはこのあと教会にいって仕事をするらしいので、戦闘しながら街まで行き、教会でスペードさんと別れ、街の散策をすることに。