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第16章 新学校編

01 赴任

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    先生一同に案内され、愛斗は体育館へと向かっていた。生徒達は既に体育館で待っているのか、廊下や教室にはその姿が無かった。

「あ、そうでした、魔王様!」

「何だ?」

「ええ、その…実は我が校は女子校でして…。」

「何?」

「あ、隣に男子校がちゃんと別にありますので。これは生徒同士が…その…。」

「ああ、成る程。言わなくても理由は分かったから良いや。」

「さ、流石魔王様!いやぁ、賢い。あ、着きました。この入り口からステージに上がれますので…。頼みましたぞ。」

「はぁ、まぁやるけどさ。」

    愛斗は気怠そうに扉を開け、ステージへと向かった。そして、ステージから生徒達を見て…愛斗はたじろいだ。

「きゃあっ♪魔王様よ~っ!」

「あぁんっ、格好いいっ!お股が疼いちゃうわぁっ!」

「ねぇ、魔王様ってリオのパパなんだよねっ?お願い、一回やらせてっ!先っぽだけで良いからっ!」

「だ、ダメだよっ!パパはリオのだもんっ!」

    きゃっきゃっと騒ぐ生徒達は愛斗の容姿に夢中の様だった。

    愛斗が黙ったまま見ていると、生徒達が声を揃えて叫んだ。

「「「ようこそっ、魔王様っ!私達は魔王様を歓迎しますっ!」」」 

    ステージの陰から女教師が愛斗に指示を出した。

「魔王様っ、挨拶挨拶っ。」

「はっ!?そ、そうだったな。…ごほんっ。」

    愛斗は軽く深呼吸をし、生徒達を見渡してからマイクを握った。

「皆、俺は今日この学校に赴任してきた…魔王椎名愛斗だ。」

    そう名乗ると、生徒達から黄色い声があがった。

「んんっ!…先ずは…。夏休みは楽しかったか?楽しかったなら何よりだ。長い休みで色んな思い出が出来ただろう。それはこれからの人生に必ず役に立つ。どんなに苦しい時でも楽しかった事を思い出せば…大抵の事は乗り越えられる。大した思い出が出来なかった奴はこれから楽しい思い出を作って行けば良い。最高学年の生徒達も後半年ある。決して長い期間では無いが…思い出を作るには十分な期間だろう。どうしても…思い出が作れそうに無い生徒は俺の所に来い。最高に気持ち良い思い出をプレゼントしてやろう。」

    それを聞いた何人かの生徒が何かを期待した様で、顔をピンク色に染め上げていた。

「俺は大体毎日保健室に居る。怪我や病気の奴は俺が面倒見てやるから…何も怖れず、全力で学校生活を楽しめ。今と言う時間は今しか無いんだ。後から後悔しても遅いぞ?良いか?良く遊び、良く学べ。そして、全てを全力で楽しめ。どんな事でもいつか必ず自分の為になる。長くなったが…これで挨拶を終わる。では、以上だ。皆、今日から宜しくなっ!」

    愛斗は挨拶を締め、ステージから出て行った。外では教師達が大号泣していた。

「ぬぉぉぉっ!良い挨拶でしたぞぉぉぉっ!」

「感動しましたっ!校長の為にならない話の万倍は感動しましたっ!」

「…お前減給じゃ。」

「うぇぇぇぇっ!?」

「「「あははははっ!」」」

   教師たちの仲は良好な様だ。

「では…生徒達への面通しも済みましたし、魔王様には早速保健室に向かって貰いますかな。」

「場所は?」

    愛斗が校長にそう尋ねると、先程の女教師が愛斗の隣に立ち腕をとった。

「私が御案内致します。」

「ふむ、では頼もうかな。」

「他の者は各自担当の業務に!では解散じゃ。」

「「「「はっ。」」」」

    愛斗と女教師を残し、他の教師達は業務へと戻って行った。

「では参りましょうか。あ、例のポンコツ保健医には十分ご注意下さいね?」  

「具体的にはどんな奴なんだ?腕が無いドジっ子ってしか情報が無いんだが。」

「…まぁ。悪い人では無いのです。確かに腕は悪いですが、仕事は彼女なりに一生懸命こなそうとします。が、力むばかりに逆にそれが空回りし、要らない仕事を増やしてしまう…そんな人です。」

「ふ~ん、一生懸命だが落ち着きがない感じか。腕が悪いから逆に焦ってしまうんだろうな。分かった、俺なりにそいつを指導してやるよ。」

「お願い致します。あ、着きました。此処が保健室です。それでは私はこれで。」

「ああ、ありがとう。」

「はぁぁ…♪魔王様に感謝されたっ!逝っちゃいそうっ!」

「だ、大丈夫か?」

「はっ!?し、失礼しましたっ。では…っ!」

    女教師は内股になりながらふらふらしつつ来た道を戻って行った。保健室は学校の一階の一番奥に設置されていた。愛斗はおもむろに扉に手をかけ、ガラッと開いて中に入ろうとした。すると…。

「はわわわっ!ど、退いて~っ!?」

「おわっ!?な、何だっ!?うぎゃあぁぁぁっ!?」

    愛斗はいきなり突進して来た何かにぶつかられ、思わず後ろに転倒した。…おかしいな。やけに股間が気持ち良い…。

「はっあっ!えっ、う、嘘っ!何で…何でこんな事にぃぃぃっ!?あんっ!」

「ちょっ、暴れるなっ!落ち着けっ!」

「だ、だって!何か私に入ってるっ!」

    何があったのか、愛斗は初めから思い出してみた。

    先ず、突進してきたこの女は、前のめりの状態で手をバタバタと振りながら向かってきた。で、その左手がズボンのチャックを下ろし、右手がズボンのホックを破壊しつつ下げた。で、何故か前方宙返りで体当たりされ、俺のモノが何故か履いてないスカートの中身に突入し、今に至る…とここまで僅か3秒。

「取り敢えず…慌てずゆっくり立て。良いか?ゆっくりだ。」 

「は、はい。んっしょ…、はぁぁぁんっ!」

    女は立ち上がろうと足に力を入れ、少し浮き上がったが、何故かまた下に下りてきた。 

「む、無理ぃっ!何か…長いっ!何が入ってるのぉっ!」

「何って…この状態で分からないのか?ナニだよナニ。わざとか?わざとやってんのか?」

「ナニ…ってお、おちんちん!?あっ、嘘ぉっ!知らない人に入れられちゃっ…て…?あれ、何か…知ってる顔の様な…?あれ?」

「はぁ…。俺は今日から此処で働く事になった魔王、椎名愛斗だ。見た事あるのは当然だ。ヴィジョンで国民に挨拶しているからな。」

    女は顔を真っ青にしていた。

「わ、私…もしかして…魔王様に大変な事を…?」

「大変だな、いきなり襲われるとは思わなかったわ。そろそろ退いてくれるとありがたいんだが。」

「そ、それが…。腰が抜けて立てません~!?た、助けて下さい~!」

「はぁ…。何なんだお前は…。」

「あ、私この学校の保健医で【アーチェ】って言います。魔王様は何故此処に?」

「今日この学校に赴任して来たんだよ、保健医としてな。」

「へ?あ、じ、じゃあ…私…クビって…事…?うっ…ぐすっ…。」

「違う違う。俺は出張のつもりだったの。だけど学園が赴任って形にしやがってよ。だからお前がクビって話は無い。寧ろ校長やらにお前を宜しくと頼まれた位だ。」

「…ほっ。よ、良かったぁ…。まだ働けるんですね、私…。」

「まぁそう言う事だな。さぁ、もう良いだろう?そろそろ降りてくれ。早く降りないと…このまま射精してしまうぞ?」

「え?あっ、やだっ!だ、だめぇっ!はっ、やっ!あぁんっ、抜けないよぉぉっ!」

「あ、バカ。そんなに動いたらっ!くっ!」

「え?あれ?何か…じわって広がっ…ふぇ…ふぇぇぇぇっ、ま、魔王様…まさか?」

「…だから射精るって言っただろうが。それをお前…何度も上下に動きやがって…。」

「…わ、わざとじゃないですよ!だって…これ本当に抜けない…ひゃあっ♪な、なんでまた硬くなって…!」

「お前な…自分の姿見てみ?」

「え?あ、あれっ?な、何で!?」

    アーチェは先程暴れた際、何故か綺麗に上半身の服が全て脱げていた。お陰で、彼女の少し小振りだが形の良い胸が全開となっていたのだ。

「魔王さまぁ…助けて下さいぃっ。」

「助けてやりたいんだがなぁ…、何か気持ち良いしこのままでも良いかなぁってなぁ。」

「?魔王さま、気持ち良いんですか?」

「そりゃあな。よく見たらお前結構可愛いし…。」

「ふぇっ!?」

「悪いがもう暫く使わせて貰うわ。嫌なら自分で抜くんだな。」

「そ、そんなぁ…。無理ですぅっ!あっ、な、何で動くのぉっ!?」

「入ってるなら動かなくちゃ。常識だろうが。ほれ、早く抜かないと2回目が射精るぞっ!」

「やっあっ!だ、だめぇっ!そんなっ、突かれたらぁっ、もっと!抜けないのぉっ!あっあっあっ…やぁぁぁぁぁんっ!」

    それから愛斗は昼休みになるまでアーチェと繋がっていた。昼休みのチャイムが鳴り、愛斗は漸くアーチェを退かし、行為を終えた。

「あ、俺約束があるから少し出てくるわ。床に散らばった汁片付けといてな?」

「は…あ…。う、うご…け…な…。」

    アーチェは床に大の字で転がっていた。割れ目からは大量の白濁液が溢れ、床に広がっていた。

「昼休み終わったらまた来るから。次は突進してくんなよ?じゃあな~。」

    こうして、愛斗はポンコツ保健医と対面した後、娘との約束である屋上へと向かうのであった。

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