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第1章 始まりの章
05 集落の問題点
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一先ず、問題点を聞いた枢はラピスの家に向かっていた。
「長もかなりの無茶を言いましたね。聞く必要は無いと思いますよ?」
「いや、殆どは解決出来る自信がある。」
「へ?」
枢が聞いた問題点、それは…。
①集落の安全確保
②集落の快適度向上
③安定した素材確保
④少子化問題解決
…だった。
「集落と素材に関しては何ら問題は無い。ただなぁ、少子化問題解決って…どうすりゃ良いのやら。」
「随分簡単にまぁ…。本当に何とかなりますの?」
「お、信じちゃいないな?宜しい、力を見せてやろうじゃないか。ラピスは家で待っててくれ。夕方には帰るからさ。」
「いえ、見せて貰いますわ。気になりますもの。」
「ん~?まぁ…大丈夫かな。じゃあ…先ずは新しい集落を作る事から始めますかね。」
「え?あ、ちょっと?」
枢は一旦集落を出て森を見渡した。
「さて、始めるか。ラピスは集落の入り口で見ててな。行くぜっ!!はぁぁぁぁぁぁっ!!!」
枢は集落の前に広がる森を一瞬で切り開き、大地を魔法で平らに均す。
「え?も、森が一瞬で!?ゆ、夢!?」
「広さはこんなもんか。さて、次はと…。」
枢は地面に手を当て水脈を探る。
「見つけた!はぁっ!!」
土魔法で地面を水脈まで掘り進め、泉を作りあげた。その後、泉を中心に用水路を作り、地下に戻る仕組みを作りあげた。
「み、水場が出来ちゃった…は、はは。」
「次は家だな。集落にあったのは10世帯だったか。ほいほいほいっと。」
枢は物質創造で家を10軒作り出す。勿論、日本のスタンダードな一軒家だ。そして空いた土地に畑を作り野菜の種を蒔いた。畑の土に成長速度を上げる効果を付与し、凡そ10日で収穫出来る様にした。
「あ、新しい集落が…ど、どんどん…。」
やがて、集落の人々がどんどん集まって来て見学していた。
「ラピスさん、彼は何を?」
「分からないわ…。ただ、長に言われて集落の問題を解決してるとしか…。」
枢の町作りは佳境を迎えている。
「最後に…魔物避けの外壁を建ててっと…。」
集落を囲む外壁が出来上がった。
「よし、完成だ。」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!?」」」」
パチパチパチパチパチパチ…。
拍手と歓声が上がった。
「お母さん!」
「あ、ポプリ。」
「な、何あれ!?」
「さぁ…。幻かしらね。あは、あははは。」
ラピスは今一夢か現実か分かっていない様子だった。
「幻じゃねぇぞ?今日からあれが新しい集落だ。そっちの魔族も!好きな家を使ってくれ!」
「ま、マジで?」
「お、あんたは門の所に居た…。」
「ああ、【ダレン】だ。お前、どうなってんのコレ。何をした!?訳が分からない内に新しい集落が出来ちまったぞ!?」
枢はダレンに言った。
「長との約束でな、この地に魔族の楽園を作ろうと思ってたんだよ。で、出された条件を解決してたんだ。」
そこに長がやってきた。
「ほっほ、やはりの。主に任せて良かったわい。」
「来たのか、丁度良い。見てくれ。長の言った条件の3つを解決したぞ?」
「うむ!見事じゃ。見んでも分かるわ。枢、主に長の座を譲るぞ。して、最後の条件は解決出来そうかの?」
枢はそれを一番悩んでいた。
「…直ぐには無理だ。安心して暮らせる環境は整った。後は住人次第じゃないかな?」
ダレンが枢に話し掛けた。
「長になるのかアンタ。で、最後の条件って?」
「少子化問題だとよ。」
「「「「少子化問題?」」」」
集落の住人が揃って頭を傾げた。
「そうじゃ。我ら魔族がその数を減らし続けて最早数百年…、今や魔族は絶滅の危機に瀕しておる。絶滅を防ぐ為にも何とか数を増やしていかなければならんのじゃ!ダレン、お前も早く子を作らんか!いつまで独り身でいるつもりじゃ!」
「げっ。だ、だってよぉ。」
「回りはこんな独り身の女ばかりじゃと言うのに…。だらしないぞ!男なら張り切らんかい!」
「む、無理無理!見ろ!このヒョロイ身体を!一角兎を何とか狩るのが精一杯だ!こんなんじゃ嫁も来ねぇよ!」
集落の女達はうんうんと頷いていた。
「と、言う訳じゃ枢殿。ここは1つ頼みましたぞ?」
「何をだよ!?」
「えぇい!何が不満なのじゃ!皆を見ろ!プリプリでピチピチじゃ!今が旬じゃぞ!?」
枢は住人を見る。男はダレンと長のみ。他は若い?女だけであった。ラピスが見かねて長に言った。
「長、無理強いは良くありませんわ。」
「ならラピス!お主が先ず孕まんかい。病は治ったのじゃろ?」
「な、ななな何を言って!?子供も居るんですよ!?」
「お母さん、枢さんと結婚するの?良いよ?昨日も一緒に寝たみたいだし?」
「ポプリ!?」
それを聞いてダレンががくんと崩れ落ちていた。
「うっ、ちくしょぉぉぉぉぉ…。」
どうやら惚れていたらしい。可哀想な事をしたな。
「じゃあラピスさんが最初として、次誰いく?」
「あ、次私でも良い?彼…格好良くない?」
枢はラピスに話し掛けた。
「なぁ、ラピス。」
「は、ははははいっ?な、なにか?」
「お前はさ、嫁が複数いても大丈夫派?」
「え?何を言ってるのですか?生活力がある男性が複数嫁を娶るのは当たり前では無いですか。立派な男性は沢山の女性を幸せにする義務があります。逆に結婚出来ない男性は問題ありと思われ、敬遠されますね。」
ダレンが聞いていた様で地に伏して泣いていた。
「…そうか。じゃあ取り敢えず一緒に暮らす事から始めようか。構わないか?」
「あ、は、はいっ。不束者ですが…宜しくお願いします…。」
「新しいパパだっ!ポプリも嬉しいっ!良かったね、お母さん!」
「「「「おめでとう、ラピスさん。」」」」
「ありがとう皆。私、頑張るからね?待ってて。」
ラピスは女の子達と何やら相談し始めていた。
「ほっほ。最後の条件も何とかなりそうじゃな。」
「ジジィ…、わざとか?」
「ほっほ。こうでもせんと主はまた何処かに流れるじゃろ?力がある魔族はそれだけで義務が生じるモノじゃ。頼む、魔族を救ってくれぃ。儂は…主ならそれが出来ると確信しておるのだよ。」
「はぁ…。いきなりこんな事になっちまって…。前途多難すぎるぜ…。」
その日の内に住人達の引っ越しは完了した。住人達に家具や設備の使い方を説明し、別れたのは夕方になってからであった。枢はラピスとポプリの家で暮らす事となった。
「この家凄いね、お母さん。風が全く入って来ないし雨漏りも無さそう。それに…此所からお水も出るし。」
「そうねぇ…。あのお風呂って言うのも初めて見たわ。何もかも凄すぎて訳が分からないわよ。」
枢は笑いながら2人に言った。
「ははっ、今まで酷かったもんな。あれじゃ体調も崩すさ。大丈夫、暫く使っている内に慣れるさ。さて、今日は引っ越し祝いだ。何でも好きな物を食べさせてやろう。2人は何が食べたい?」
ポプリが枢に高速接近し叫んだ。
「肉っ!分厚いステーキ肉っ!」
「ぽ、ポプリ。ごめんなさないね?枢さん。」
「いや、ステーキ位なら問題ないよ。ラピスは?」
「へ?えっと…じゃあ…焼き肉…かな。」
「焼き肉か…。ふむ、なら外でやるか!」
「「外で??」」
「ああ、庭に出てバーベキューだ。天気も良いし丁度良いだろう。さ、行こうぜ。」
枢は2人を庭に連れ出し、庭の真ん中にバーベキューコンロを置き火を起こした。2人をテーブルセットに座らせ準備を整える。
「そろそろ良いかな。じゃあ今から焼くからなー。肉はファングボアとフォレストバードかな。あ、昔採ったオーク肉もあるな。どれが食べたい?」
「「全部(ですわ)っ!」」
「そ、そうか…。じゃあオーク肉はステーキにして、他はスライスして焼こうか。」
枢は次々と肉を焼き皿に載せて2人に出した。
「ラピス、酒は飲める?」
「お酒…ですか?あんな貴重な物、そうそう飲めませんが…イケますわ。」
ラピスは少し期待する様な眼差しを枢へ向けた。
「やっぱり焼き肉にはエールだよな。これが無きゃ始まらん。ほら、エール…イケるか?」
「あ…。冷たい…美味しそう…。…ごくっ。で、では…。」
ラピスはエールを一口口に含む。そして、ゆっくりと喉を通して一息吐いた。
「…美味しいです。 とても…。ごくっごくっ…。」
「ら、ラピス?そ、そんな一気にだ、大丈夫か?」
「大丈夫っ!エールは水と変わりません♪あ、おかわりあります?」
「お、おう。」
ポプリがこっそり枢に告げ口してきた。
「ダメだよ、枢さん。お母さん…お酒飲むと人が変わるから。ああなったら止まらないよ?これは聞いた話なんだけど…成人の日にお酒を飲む慣習があるんだけどね、お母さん…一杯だけの所を樽ごと空けちゃったみたいなの。」
…やらかしたか。俺は何てモノを出してしまったんだ…。
枢は嬉々としてグラスを傾けるラピスを見て、早くも後悔するのであった。
「長もかなりの無茶を言いましたね。聞く必要は無いと思いますよ?」
「いや、殆どは解決出来る自信がある。」
「へ?」
枢が聞いた問題点、それは…。
①集落の安全確保
②集落の快適度向上
③安定した素材確保
④少子化問題解決
…だった。
「集落と素材に関しては何ら問題は無い。ただなぁ、少子化問題解決って…どうすりゃ良いのやら。」
「随分簡単にまぁ…。本当に何とかなりますの?」
「お、信じちゃいないな?宜しい、力を見せてやろうじゃないか。ラピスは家で待っててくれ。夕方には帰るからさ。」
「いえ、見せて貰いますわ。気になりますもの。」
「ん~?まぁ…大丈夫かな。じゃあ…先ずは新しい集落を作る事から始めますかね。」
「え?あ、ちょっと?」
枢は一旦集落を出て森を見渡した。
「さて、始めるか。ラピスは集落の入り口で見ててな。行くぜっ!!はぁぁぁぁぁぁっ!!!」
枢は集落の前に広がる森を一瞬で切り開き、大地を魔法で平らに均す。
「え?も、森が一瞬で!?ゆ、夢!?」
「広さはこんなもんか。さて、次はと…。」
枢は地面に手を当て水脈を探る。
「見つけた!はぁっ!!」
土魔法で地面を水脈まで掘り進め、泉を作りあげた。その後、泉を中心に用水路を作り、地下に戻る仕組みを作りあげた。
「み、水場が出来ちゃった…は、はは。」
「次は家だな。集落にあったのは10世帯だったか。ほいほいほいっと。」
枢は物質創造で家を10軒作り出す。勿論、日本のスタンダードな一軒家だ。そして空いた土地に畑を作り野菜の種を蒔いた。畑の土に成長速度を上げる効果を付与し、凡そ10日で収穫出来る様にした。
「あ、新しい集落が…ど、どんどん…。」
やがて、集落の人々がどんどん集まって来て見学していた。
「ラピスさん、彼は何を?」
「分からないわ…。ただ、長に言われて集落の問題を解決してるとしか…。」
枢の町作りは佳境を迎えている。
「最後に…魔物避けの外壁を建ててっと…。」
集落を囲む外壁が出来上がった。
「よし、完成だ。」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!?」」」」
パチパチパチパチパチパチ…。
拍手と歓声が上がった。
「お母さん!」
「あ、ポプリ。」
「な、何あれ!?」
「さぁ…。幻かしらね。あは、あははは。」
ラピスは今一夢か現実か分かっていない様子だった。
「幻じゃねぇぞ?今日からあれが新しい集落だ。そっちの魔族も!好きな家を使ってくれ!」
「ま、マジで?」
「お、あんたは門の所に居た…。」
「ああ、【ダレン】だ。お前、どうなってんのコレ。何をした!?訳が分からない内に新しい集落が出来ちまったぞ!?」
枢はダレンに言った。
「長との約束でな、この地に魔族の楽園を作ろうと思ってたんだよ。で、出された条件を解決してたんだ。」
そこに長がやってきた。
「ほっほ、やはりの。主に任せて良かったわい。」
「来たのか、丁度良い。見てくれ。長の言った条件の3つを解決したぞ?」
「うむ!見事じゃ。見んでも分かるわ。枢、主に長の座を譲るぞ。して、最後の条件は解決出来そうかの?」
枢はそれを一番悩んでいた。
「…直ぐには無理だ。安心して暮らせる環境は整った。後は住人次第じゃないかな?」
ダレンが枢に話し掛けた。
「長になるのかアンタ。で、最後の条件って?」
「少子化問題だとよ。」
「「「「少子化問題?」」」」
集落の住人が揃って頭を傾げた。
「そうじゃ。我ら魔族がその数を減らし続けて最早数百年…、今や魔族は絶滅の危機に瀕しておる。絶滅を防ぐ為にも何とか数を増やしていかなければならんのじゃ!ダレン、お前も早く子を作らんか!いつまで独り身でいるつもりじゃ!」
「げっ。だ、だってよぉ。」
「回りはこんな独り身の女ばかりじゃと言うのに…。だらしないぞ!男なら張り切らんかい!」
「む、無理無理!見ろ!このヒョロイ身体を!一角兎を何とか狩るのが精一杯だ!こんなんじゃ嫁も来ねぇよ!」
集落の女達はうんうんと頷いていた。
「と、言う訳じゃ枢殿。ここは1つ頼みましたぞ?」
「何をだよ!?」
「えぇい!何が不満なのじゃ!皆を見ろ!プリプリでピチピチじゃ!今が旬じゃぞ!?」
枢は住人を見る。男はダレンと長のみ。他は若い?女だけであった。ラピスが見かねて長に言った。
「長、無理強いは良くありませんわ。」
「ならラピス!お主が先ず孕まんかい。病は治ったのじゃろ?」
「な、ななな何を言って!?子供も居るんですよ!?」
「お母さん、枢さんと結婚するの?良いよ?昨日も一緒に寝たみたいだし?」
「ポプリ!?」
それを聞いてダレンががくんと崩れ落ちていた。
「うっ、ちくしょぉぉぉぉぉ…。」
どうやら惚れていたらしい。可哀想な事をしたな。
「じゃあラピスさんが最初として、次誰いく?」
「あ、次私でも良い?彼…格好良くない?」
枢はラピスに話し掛けた。
「なぁ、ラピス。」
「は、ははははいっ?な、なにか?」
「お前はさ、嫁が複数いても大丈夫派?」
「え?何を言ってるのですか?生活力がある男性が複数嫁を娶るのは当たり前では無いですか。立派な男性は沢山の女性を幸せにする義務があります。逆に結婚出来ない男性は問題ありと思われ、敬遠されますね。」
ダレンが聞いていた様で地に伏して泣いていた。
「…そうか。じゃあ取り敢えず一緒に暮らす事から始めようか。構わないか?」
「あ、は、はいっ。不束者ですが…宜しくお願いします…。」
「新しいパパだっ!ポプリも嬉しいっ!良かったね、お母さん!」
「「「「おめでとう、ラピスさん。」」」」
「ありがとう皆。私、頑張るからね?待ってて。」
ラピスは女の子達と何やら相談し始めていた。
「ほっほ。最後の条件も何とかなりそうじゃな。」
「ジジィ…、わざとか?」
「ほっほ。こうでもせんと主はまた何処かに流れるじゃろ?力がある魔族はそれだけで義務が生じるモノじゃ。頼む、魔族を救ってくれぃ。儂は…主ならそれが出来ると確信しておるのだよ。」
「はぁ…。いきなりこんな事になっちまって…。前途多難すぎるぜ…。」
その日の内に住人達の引っ越しは完了した。住人達に家具や設備の使い方を説明し、別れたのは夕方になってからであった。枢はラピスとポプリの家で暮らす事となった。
「この家凄いね、お母さん。風が全く入って来ないし雨漏りも無さそう。それに…此所からお水も出るし。」
「そうねぇ…。あのお風呂って言うのも初めて見たわ。何もかも凄すぎて訳が分からないわよ。」
枢は笑いながら2人に言った。
「ははっ、今まで酷かったもんな。あれじゃ体調も崩すさ。大丈夫、暫く使っている内に慣れるさ。さて、今日は引っ越し祝いだ。何でも好きな物を食べさせてやろう。2人は何が食べたい?」
ポプリが枢に高速接近し叫んだ。
「肉っ!分厚いステーキ肉っ!」
「ぽ、ポプリ。ごめんなさないね?枢さん。」
「いや、ステーキ位なら問題ないよ。ラピスは?」
「へ?えっと…じゃあ…焼き肉…かな。」
「焼き肉か…。ふむ、なら外でやるか!」
「「外で??」」
「ああ、庭に出てバーベキューだ。天気も良いし丁度良いだろう。さ、行こうぜ。」
枢は2人を庭に連れ出し、庭の真ん中にバーベキューコンロを置き火を起こした。2人をテーブルセットに座らせ準備を整える。
「そろそろ良いかな。じゃあ今から焼くからなー。肉はファングボアとフォレストバードかな。あ、昔採ったオーク肉もあるな。どれが食べたい?」
「「全部(ですわ)っ!」」
「そ、そうか…。じゃあオーク肉はステーキにして、他はスライスして焼こうか。」
枢は次々と肉を焼き皿に載せて2人に出した。
「ラピス、酒は飲める?」
「お酒…ですか?あんな貴重な物、そうそう飲めませんが…イケますわ。」
ラピスは少し期待する様な眼差しを枢へ向けた。
「やっぱり焼き肉にはエールだよな。これが無きゃ始まらん。ほら、エール…イケるか?」
「あ…。冷たい…美味しそう…。…ごくっ。で、では…。」
ラピスはエールを一口口に含む。そして、ゆっくりと喉を通して一息吐いた。
「…美味しいです。 とても…。ごくっごくっ…。」
「ら、ラピス?そ、そんな一気にだ、大丈夫か?」
「大丈夫っ!エールは水と変わりません♪あ、おかわりあります?」
「お、おう。」
ポプリがこっそり枢に告げ口してきた。
「ダメだよ、枢さん。お母さん…お酒飲むと人が変わるから。ああなったら止まらないよ?これは聞いた話なんだけど…成人の日にお酒を飲む慣習があるんだけどね、お母さん…一杯だけの所を樽ごと空けちゃったみたいなの。」
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