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第1章 転生
第01話 転生
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彼の名は【黒田 陸斗】。地球に生まれ落ちてから今日で百年。彼はその長き時を真面目に、慎ましく送ってきた。そしてその人柄のせいか、彼の葬儀には沢山の弔問客が列をなし、彼の死を悲しんだ。
《あんなにも沢山の人が集まり涙してくれるなんてなぁ……、ありがたい事だ》
陸斗は何故か若かりし頃の姿で宙に浮き、自分の葬儀を観察していた。
《こりゃ幽霊ってやつかねぇ》
《うむ、いかにも》
《え?》
いつの間にか陸斗の隣に白い着物をまとい、立派な髭をたくわえた老人が浮かんでいた。ただし髭はあるが髪はロストしているようだ。
《お主が黒田 陸斗で良いか?》
《ああ。あなたは?》
《ワシは神じゃよ。死んだお主の魂を迎えに来た》
《神……。神って本当にいたんだなぁ》
自らの存在を疑われた神は陸斗に言った。
《……ふむ。人間は都合良く神に願うがの、ワシら神は別に叶えてやる義理などないのじゃ。ワシらの役目は命を見守り、新たな命に繋げる。それだけじゃ》
《じゃあ神社とかは……》
《真剣な願いには少しだけ奇跡を起こす力を使うがの。大体の奴らは宝くじやら異性やらくだらん願い事ばかりじゃからの。それが叶わんだけで神がおらんとか言われてもこっちが困るわ》
《人間は強欲だからなぁ……》
やがて葬儀も終わり、陸斗の遺骨が埋葬されたところで神から肩を叩かれた。
《さて、そろそろ行こうかの。未練はないな?》
《行く? ああ、死後の世界というところか。本当にあるんだなぁ》
《死後の世界? いや、違うぞ?》
《え? おわっ!?》
突如目の前にあった葬儀会場が消え、一面真っ白な空間が広がった。
《い、今のは?》
《ワシの空間に転移したのじゃよ》
《転移……》
神が杖を振ると椅子が現れ、神はその椅子に腰掛けた。
《少し話をしようかの。通常死んだ者の魂は次に生まれるまで輪廻の輪に組み込まれ、再誕の順番待ちをする事になるのじゃが》
《順番待ち……ですか》
《うむ。生前積んだ徳により次の生が決まるのじゃ。良き事をしてきた者は前より良い人生に、悪しき事をした者はまぁ……人以外に生まれ変わる事もあるのう》
《こわっ!? お、俺は今からその輪に入るんですかね?》
《いや、お主はこの輪に入らん》
《え?》
陸斗が我が耳を疑っていると目の前に球体の映像が現れた。
《これは?》
《これは惑星【ジアース】じゃ。地球に似た星じゃが少しばかり違いがあっての》
《へぇ~》
《お主は生前真面目に生き、徳を積んできた。そこでじゃ、ワシはお主をこのジアースに送ってやろうと思ってのう》
《俺がこの世界に?》
《そうじゃ。輪廻の輪に入れば次いつ生まれ変われるかわからん。しかぁぁぁし!》
《おわっ!?》
神は大声と共に椅子から立ち上がった。
《お主が頷けば今すぐこの世界に生まれ変わらせてやれる! 長き時を待たずとも新しい世界で再び人間として生きられるのじゃ!》
《おぉ! 人間は確定ですか!》
《しかもじゃ! 徳の高いお主はその徳を使いこのジアースで楽に生きていける特別な力を獲られるのじゃ!》
《特別な力? あ、あぁ~! チートって奴ですか!》
《詳しいのう……》
《はは。そういう本が好きで読んでましたので》
《うむ。知っておるなら話は早い》
神は杖を掲げた。
《さあ、選択の時じゃ。このまま輪廻の輪に入り、人ではない何かに生まれ変わる可能性を抱えたまま時を待つか、それとも特別な力を持ち今すぐジアースで新たな人生を始めるか。好きな方を選ぶが良い》
《……》
普通なら迷わずジアースだ。だが陸斗は神がまだ何か隠しているような気がしてならなかった。どうにも急かされている感が否めない。
《あの、ジアース──》
《ジアースじゃな! よし決まりじゃ!》
《はっ!? いや、違っ──おわっ!?》
陸斗の身体が光り始めた。
《ち、ちょっと待ってくれ! 今のは違っ──》
《なぁに、ちょっと行ってくれば良い。いやぁ、地球人はなかなか保守的でなぁ。新しい世界に行くと選択する者がなかなかおらんのじゃ。ワシ、あっちの神とギャンブルして負けたんじゃよ》
《は、はぁっ!?》
《それでまぁ……魂を一つあちらの神に送らにゃならんのだ。悪いが来世はあちらで頑張ってくれ》
《お、お前!? 神の癖に騙したのか!?》
神は満面の笑みを浮かべ杖を構えた。
《騙してはおらんよ。特別な力を与えるのは本当じゃ。ただ、ジアースは滅茶苦茶危険の多い星なだけじゃ。生まれてすぐ死なんように頑張ってくれ。では……ドォォォォォォォォォォン》
《んぎゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!?》
神が杖を振ると陸斗の身体は光の粒子に変わり、球体の中へと吸い込まれていった。
《よし、支払い完了じゃな。いやぁ、可愛い女神と思って調子に乗りすぎたわい。慣れんギャンブルなどするものではないのう》
そこに件の女神が現れた。
《お爺ちゃん、魂ありがとなの~》
《おぉ、【ミュルニクス】ちゃん! 相変わらずかわえぇのぅ》
彼女はジアースの神ミュルニクス。見た目は少女のようだが実際の姿は誰も知らない。
《ちゃんと強い魂送ってくれた?》
《うむうむ。ミュルニクスちゃんの希望通りの清き魂じゃよ》
《やった! 地球の技術はすご~く進んでるから一人来てくれるだけでも助かるなの~》
《ほっほっほ。なぁに、このお爺ちゃんに任しんさい。また地球人が欲しくなったらワシと遊んでくれるかの?》
《うんっなの~! じゃあ私もう行くねっ。神の世界は時間の流れが違うからもう彼に神託を授ける時がきちゃうなのっ》
《ほっほ。良い世界になれば良いのう》
《うんっなのっ! お爺ちゃん、またねっなのっ!》
《またの~》
これが神々の遊戯に負けた老神の姿だ。どうやら女神に気に入られようとわざと負けたらしい。
《すまんの。じゃがお陰でミュルニクスちゃんに好かれたわい。陸斗よ、感謝するぞ? ほっほっほ》
こうして地球で大往生した黒田 陸斗は神の悪戯により惑星ジアースで生まれ変わる事になったのだった。
《あんなにも沢山の人が集まり涙してくれるなんてなぁ……、ありがたい事だ》
陸斗は何故か若かりし頃の姿で宙に浮き、自分の葬儀を観察していた。
《こりゃ幽霊ってやつかねぇ》
《うむ、いかにも》
《え?》
いつの間にか陸斗の隣に白い着物をまとい、立派な髭をたくわえた老人が浮かんでいた。ただし髭はあるが髪はロストしているようだ。
《お主が黒田 陸斗で良いか?》
《ああ。あなたは?》
《ワシは神じゃよ。死んだお主の魂を迎えに来た》
《神……。神って本当にいたんだなぁ》
自らの存在を疑われた神は陸斗に言った。
《……ふむ。人間は都合良く神に願うがの、ワシら神は別に叶えてやる義理などないのじゃ。ワシらの役目は命を見守り、新たな命に繋げる。それだけじゃ》
《じゃあ神社とかは……》
《真剣な願いには少しだけ奇跡を起こす力を使うがの。大体の奴らは宝くじやら異性やらくだらん願い事ばかりじゃからの。それが叶わんだけで神がおらんとか言われてもこっちが困るわ》
《人間は強欲だからなぁ……》
やがて葬儀も終わり、陸斗の遺骨が埋葬されたところで神から肩を叩かれた。
《さて、そろそろ行こうかの。未練はないな?》
《行く? ああ、死後の世界というところか。本当にあるんだなぁ》
《死後の世界? いや、違うぞ?》
《え? おわっ!?》
突如目の前にあった葬儀会場が消え、一面真っ白な空間が広がった。
《い、今のは?》
《ワシの空間に転移したのじゃよ》
《転移……》
神が杖を振ると椅子が現れ、神はその椅子に腰掛けた。
《少し話をしようかの。通常死んだ者の魂は次に生まれるまで輪廻の輪に組み込まれ、再誕の順番待ちをする事になるのじゃが》
《順番待ち……ですか》
《うむ。生前積んだ徳により次の生が決まるのじゃ。良き事をしてきた者は前より良い人生に、悪しき事をした者はまぁ……人以外に生まれ変わる事もあるのう》
《こわっ!? お、俺は今からその輪に入るんですかね?》
《いや、お主はこの輪に入らん》
《え?》
陸斗が我が耳を疑っていると目の前に球体の映像が現れた。
《これは?》
《これは惑星【ジアース】じゃ。地球に似た星じゃが少しばかり違いがあっての》
《へぇ~》
《お主は生前真面目に生き、徳を積んできた。そこでじゃ、ワシはお主をこのジアースに送ってやろうと思ってのう》
《俺がこの世界に?》
《そうじゃ。輪廻の輪に入れば次いつ生まれ変われるかわからん。しかぁぁぁし!》
《おわっ!?》
神は大声と共に椅子から立ち上がった。
《お主が頷けば今すぐこの世界に生まれ変わらせてやれる! 長き時を待たずとも新しい世界で再び人間として生きられるのじゃ!》
《おぉ! 人間は確定ですか!》
《しかもじゃ! 徳の高いお主はその徳を使いこのジアースで楽に生きていける特別な力を獲られるのじゃ!》
《特別な力? あ、あぁ~! チートって奴ですか!》
《詳しいのう……》
《はは。そういう本が好きで読んでましたので》
《うむ。知っておるなら話は早い》
神は杖を掲げた。
《さあ、選択の時じゃ。このまま輪廻の輪に入り、人ではない何かに生まれ変わる可能性を抱えたまま時を待つか、それとも特別な力を持ち今すぐジアースで新たな人生を始めるか。好きな方を選ぶが良い》
《……》
普通なら迷わずジアースだ。だが陸斗は神がまだ何か隠しているような気がしてならなかった。どうにも急かされている感が否めない。
《あの、ジアース──》
《ジアースじゃな! よし決まりじゃ!》
《はっ!? いや、違っ──おわっ!?》
陸斗の身体が光り始めた。
《ち、ちょっと待ってくれ! 今のは違っ──》
《なぁに、ちょっと行ってくれば良い。いやぁ、地球人はなかなか保守的でなぁ。新しい世界に行くと選択する者がなかなかおらんのじゃ。ワシ、あっちの神とギャンブルして負けたんじゃよ》
《は、はぁっ!?》
《それでまぁ……魂を一つあちらの神に送らにゃならんのだ。悪いが来世はあちらで頑張ってくれ》
《お、お前!? 神の癖に騙したのか!?》
神は満面の笑みを浮かべ杖を構えた。
《騙してはおらんよ。特別な力を与えるのは本当じゃ。ただ、ジアースは滅茶苦茶危険の多い星なだけじゃ。生まれてすぐ死なんように頑張ってくれ。では……ドォォォォォォォォォォン》
《んぎゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!?》
神が杖を振ると陸斗の身体は光の粒子に変わり、球体の中へと吸い込まれていった。
《よし、支払い完了じゃな。いやぁ、可愛い女神と思って調子に乗りすぎたわい。慣れんギャンブルなどするものではないのう》
そこに件の女神が現れた。
《お爺ちゃん、魂ありがとなの~》
《おぉ、【ミュルニクス】ちゃん! 相変わらずかわえぇのぅ》
彼女はジアースの神ミュルニクス。見た目は少女のようだが実際の姿は誰も知らない。
《ちゃんと強い魂送ってくれた?》
《うむうむ。ミュルニクスちゃんの希望通りの清き魂じゃよ》
《やった! 地球の技術はすご~く進んでるから一人来てくれるだけでも助かるなの~》
《ほっほっほ。なぁに、このお爺ちゃんに任しんさい。また地球人が欲しくなったらワシと遊んでくれるかの?》
《うんっなの~! じゃあ私もう行くねっ。神の世界は時間の流れが違うからもう彼に神託を授ける時がきちゃうなのっ》
《ほっほ。良い世界になれば良いのう》
《うんっなのっ! お爺ちゃん、またねっなのっ!》
《またの~》
これが神々の遊戯に負けた老神の姿だ。どうやら女神に気に入られようとわざと負けたらしい。
《すまんの。じゃがお陰でミュルニクスちゃんに好かれたわい。陸斗よ、感謝するぞ? ほっほっほ》
こうして地球で大往生した黒田 陸斗は神の悪戯により惑星ジアースで生まれ変わる事になったのだった。
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