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第1章 転生
第09話 レベルアップ
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学園に入学して一ヶ月。リクトは勉強をやめ、アイテム図鑑を埋める事に力を注ぎ、レベルは1500になっていた。これは世界の平均レベルのおよそ五倍。この時点でリクトは世界最強の座にいた。
「なぁなぁリクト~、夏休みどないする?」
「夏休みまであるのかよ」
夏の間は暑く授業もままならないため、生徒は秋になり涼しくなるまで実家で過ごす。ルーシアは夏の間教会に戻り、司祭になる試験を受けるのだそうだ。
相変わらず低レベルな教育にやる気が出ないリクトはキャルとの大人の勉強にばかり力を注ぎ注いでいた。
「キャルはどうするんだ?」
「ウチは実家に帰るで~。ほんで実家の帳簿見たりして今の状態を確認するんよ」
「王国一の商会の帳簿か。そりゃ商人には喉から手が出るほど見たいだろうな」
「リクトならええんよ? 夏休み一緒にウチにこん?」
ルーシアがいない今、キャルの暴走を止める者はいない。リクトは特にやる事もなかったため、キャルの提案に乗る事にした。
「俺は商人にはならないけど帳簿は気になるな。キャル、夏休みの間世話になって良いか?」
「もちろんやっ。あはっ、今年の夏は楽しくなりそうやな~」
そして夏休み。リクトは王都にあるキャルの実家に世話になる事にした。学園から馬車に乗り、二日かけて王都に到着した。
「……すっげぇ屋敷だな」
「そう? 大したことないんちゃう? ほら、行くで~」
「あ、ああ」
キャルはリクトの腕に抱きつき屋敷の中に入った。
「ただいま~! 彼氏連れてきたでっ!」
「……は?」
「「お帰りキャル!」」
恰幅の良い中年男性とモデルのような美女が二人を出迎えた。
「お帰りキャル。そちらが手紙にあったリクトくんかい?」
「うん。彼が先生より優秀で滅茶苦茶頭良いリクトやで~」
「キャル、勉強はどう?」
「バッチシやで~。毎晩リクト先生相手にヒィヒィ言ってたわ~」
「あらあら、後で詳しく教えてね」
「高いで~おかん」
母と娘がなにやら不穏な会話をしている脇で恰幅の良い男性がリクトに話しかける。
「私は当商会の会長をしている【ミゲル】だ。リクトくん、ウチの娘が面倒をかけてるようですまんね」
「いえ。学園では特に学ぶ事がないので。キャルさんとは楽しくやらせてもらってますよ」
「ヤらせてもろとるってリクト~。ウチも毎晩楽しんどるよっ」
「あらあら、仲が良いわね~」
「そら若いからなぁ~」
そこでキャルは突然真面目な顔になった。
「で、おとん。リクトを連れてきたけどなんの用なん?」
「うむ。ここじゃなんだから執務室にきてもらえるかね、リクトくん」
「は、はあ」
そして全員で執務室に行き、リクトが呼ばれた理由が語られた。
「……春くらいから売上が下がってますね。王都周辺は例年通り。問題があるとすればここ、隣国と接してる町ですね。軒並み売上が下がってる事から見て……恐らくこの町に隣国の商会が進出しているかと」
「ち、帳簿を見ただけでそこまでわかるのかい!?」
「もちろんです。さらに言えば、この敵は儲け度外視でこっちを潰しにかかってます。採算は他の支店で合わせているのでしょう。目的はこの町を手に入れる事でしょうね。もしかすると国まで絡んでいるかもしれません」
「……やはりか」
キャルの父はドサッと椅子に身体を放り投げた。
「私の商会も限界まで売値を下げてはいるのだがな。いくら下げても翌日には向こうがさらに下をいくのだよ。しかしこれ以上下げたらうちは商売にならん。恥を忍んで頼む! どうにか解決する方法はないだろうか?」
ここでリクトは初めて自分が招かれた理由を知った。
「なるほど。ここから売値を下げるためにはより多くの物資を投入すれば何とかなりそうですが」
「無理だ。その町に回せる物資はもう増やせんのだよ」
「なら……相手が扱ってない商品を売るしかないですね」
「う……む。しかしなぁ……それを売ったら向こうが真似をしないか?」
「なら真似できない商品を作れば良いのでは? あと、ここはどんな町か教えてもらえますか?」
キャルの父は町について詳しく語った。
「この町は【ニュータウン】と言ってな、町の中心部にダンジョンがあるのだよ」
「ダンジョン……ですか」
「うむ。客層は冒険者、売れ筋はダンジョンで使える便利アイテムだ。テントや寝袋、火打ち石や回復薬が飛ぶように売れる」
「なるほど」
「他には酒場に卸す酒やら食料品、宿屋に卸す寝具類だな」
これらの情報を聞き、リクトは考え始めた。
「ダンジョンを潰したらどうなります?」
「ニュータウンからゴーストタウンになるだろうなぁ」
「ダメか。なら……助っ人レンタル業とかどうです?」
「助っ人……レンタル?」
「はい。品物は強い冒険者。それを町にいる冒険者にレンタルするんですよ。冒険者は安全に稼げるようになるし、助っ人にはここの商会から物資を買わせる。強い助っ人さえ揃えれば稼げそうじゃないですか?」
「──それだっ! すぐに王国内から手練れを集めるぞっ! リクトくんっ、ありがとう! 進捗具合も相談したいから夏の間はキャルとここにいてくれっ」
「はい。お世話になります」
それからキャルの父は新たに助っ人派遣業を構築し、ニュータウンに支店を建てさせた。そしてリクトはというと。
「リクトはほんま凄いなぁ。ウチの売上が一気に数倍らしいで」
「そっか」
「おとんな、リクトにどんなお礼したらいいか悩んどるらしいわぁ……。リクト、リクトは何か欲しいもんとかあるん?」
「……今は特にないなぁ。毎日キャルと一緒にこうして楽しめてればな」
「リクトは獣やからなぁ~。毎日こんなんされてぇ……、ウチ完全にリクトの女やないかぁ~」
リクトは屋敷に来てからアイテム図鑑を埋めつつ、キャルにも埋めていた。それは毎日毎晩行われ、キャルは完璧にリクトにまいってしまっていた。
「頭良いから真面目やと思うとったんに……リクトはすけべぇやなぁ~」
「誘ったのはキャルだろ。つーわけで礼はキャルで良いわ」
「……ウチわがままやで?」
「知ってるよ。ほら、続きしようぜ」
「にひひっ、優しくしてなぁ~」
それは夏休み中盤、キャルの父が屋敷に戻るまで続けられるのだった。
「なぁなぁリクト~、夏休みどないする?」
「夏休みまであるのかよ」
夏の間は暑く授業もままならないため、生徒は秋になり涼しくなるまで実家で過ごす。ルーシアは夏の間教会に戻り、司祭になる試験を受けるのだそうだ。
相変わらず低レベルな教育にやる気が出ないリクトはキャルとの大人の勉強にばかり力を注ぎ注いでいた。
「キャルはどうするんだ?」
「ウチは実家に帰るで~。ほんで実家の帳簿見たりして今の状態を確認するんよ」
「王国一の商会の帳簿か。そりゃ商人には喉から手が出るほど見たいだろうな」
「リクトならええんよ? 夏休み一緒にウチにこん?」
ルーシアがいない今、キャルの暴走を止める者はいない。リクトは特にやる事もなかったため、キャルの提案に乗る事にした。
「俺は商人にはならないけど帳簿は気になるな。キャル、夏休みの間世話になって良いか?」
「もちろんやっ。あはっ、今年の夏は楽しくなりそうやな~」
そして夏休み。リクトは王都にあるキャルの実家に世話になる事にした。学園から馬車に乗り、二日かけて王都に到着した。
「……すっげぇ屋敷だな」
「そう? 大したことないんちゃう? ほら、行くで~」
「あ、ああ」
キャルはリクトの腕に抱きつき屋敷の中に入った。
「ただいま~! 彼氏連れてきたでっ!」
「……は?」
「「お帰りキャル!」」
恰幅の良い中年男性とモデルのような美女が二人を出迎えた。
「お帰りキャル。そちらが手紙にあったリクトくんかい?」
「うん。彼が先生より優秀で滅茶苦茶頭良いリクトやで~」
「キャル、勉強はどう?」
「バッチシやで~。毎晩リクト先生相手にヒィヒィ言ってたわ~」
「あらあら、後で詳しく教えてね」
「高いで~おかん」
母と娘がなにやら不穏な会話をしている脇で恰幅の良い男性がリクトに話しかける。
「私は当商会の会長をしている【ミゲル】だ。リクトくん、ウチの娘が面倒をかけてるようですまんね」
「いえ。学園では特に学ぶ事がないので。キャルさんとは楽しくやらせてもらってますよ」
「ヤらせてもろとるってリクト~。ウチも毎晩楽しんどるよっ」
「あらあら、仲が良いわね~」
「そら若いからなぁ~」
そこでキャルは突然真面目な顔になった。
「で、おとん。リクトを連れてきたけどなんの用なん?」
「うむ。ここじゃなんだから執務室にきてもらえるかね、リクトくん」
「は、はあ」
そして全員で執務室に行き、リクトが呼ばれた理由が語られた。
「……春くらいから売上が下がってますね。王都周辺は例年通り。問題があるとすればここ、隣国と接してる町ですね。軒並み売上が下がってる事から見て……恐らくこの町に隣国の商会が進出しているかと」
「ち、帳簿を見ただけでそこまでわかるのかい!?」
「もちろんです。さらに言えば、この敵は儲け度外視でこっちを潰しにかかってます。採算は他の支店で合わせているのでしょう。目的はこの町を手に入れる事でしょうね。もしかすると国まで絡んでいるかもしれません」
「……やはりか」
キャルの父はドサッと椅子に身体を放り投げた。
「私の商会も限界まで売値を下げてはいるのだがな。いくら下げても翌日には向こうがさらに下をいくのだよ。しかしこれ以上下げたらうちは商売にならん。恥を忍んで頼む! どうにか解決する方法はないだろうか?」
ここでリクトは初めて自分が招かれた理由を知った。
「なるほど。ここから売値を下げるためにはより多くの物資を投入すれば何とかなりそうですが」
「無理だ。その町に回せる物資はもう増やせんのだよ」
「なら……相手が扱ってない商品を売るしかないですね」
「う……む。しかしなぁ……それを売ったら向こうが真似をしないか?」
「なら真似できない商品を作れば良いのでは? あと、ここはどんな町か教えてもらえますか?」
キャルの父は町について詳しく語った。
「この町は【ニュータウン】と言ってな、町の中心部にダンジョンがあるのだよ」
「ダンジョン……ですか」
「うむ。客層は冒険者、売れ筋はダンジョンで使える便利アイテムだ。テントや寝袋、火打ち石や回復薬が飛ぶように売れる」
「なるほど」
「他には酒場に卸す酒やら食料品、宿屋に卸す寝具類だな」
これらの情報を聞き、リクトは考え始めた。
「ダンジョンを潰したらどうなります?」
「ニュータウンからゴーストタウンになるだろうなぁ」
「ダメか。なら……助っ人レンタル業とかどうです?」
「助っ人……レンタル?」
「はい。品物は強い冒険者。それを町にいる冒険者にレンタルするんですよ。冒険者は安全に稼げるようになるし、助っ人にはここの商会から物資を買わせる。強い助っ人さえ揃えれば稼げそうじゃないですか?」
「──それだっ! すぐに王国内から手練れを集めるぞっ! リクトくんっ、ありがとう! 進捗具合も相談したいから夏の間はキャルとここにいてくれっ」
「はい。お世話になります」
それからキャルの父は新たに助っ人派遣業を構築し、ニュータウンに支店を建てさせた。そしてリクトはというと。
「リクトはほんま凄いなぁ。ウチの売上が一気に数倍らしいで」
「そっか」
「おとんな、リクトにどんなお礼したらいいか悩んどるらしいわぁ……。リクト、リクトは何か欲しいもんとかあるん?」
「……今は特にないなぁ。毎日キャルと一緒にこうして楽しめてればな」
「リクトは獣やからなぁ~。毎日こんなんされてぇ……、ウチ完全にリクトの女やないかぁ~」
リクトは屋敷に来てからアイテム図鑑を埋めつつ、キャルにも埋めていた。それは毎日毎晩行われ、キャルは完璧にリクトにまいってしまっていた。
「頭良いから真面目やと思うとったんに……リクトはすけべぇやなぁ~」
「誘ったのはキャルだろ。つーわけで礼はキャルで良いわ」
「……ウチわがままやで?」
「知ってるよ。ほら、続きしようぜ」
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