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第1章 始まりの章
04 王都ドラム
奴隷館でユワンを仲間に入れた彼は、次の目的地である王都ドラムへと向かう事にした。王都ドラムは彼が生まれた国、【ヴァンドール王国】の首都であり、経済の中心地である。彼はまず冒険者ギルドへと行き、ユワンの冒険者登録を済ませた。そして、ギルド内で聞き耳を立て、勇者の情報が無いか探った。
ー勇者の奴等、城の宝まで持ち去ったらしいぜ。ー
ー何ぃっ!ならまた税金が上がるのか!?ー
ー勇者って最悪のクズだよね。ー
ー周りの迷惑も考えられないのかしらー
ー誰か奴等に天罰をっ!ー
やはり王都でも勇者と呼ばれる者達は民に迷惑をかけているらしい。が、まずはユワンをある程度鍛えないと人質に取られるかもしれないので、彼はまずユワンを鍛える事から始める事にした。
「さて、食事をしながらでいいから聞いてくれ、ユワン。」
「はい。何でしょう?」
「まず、俺はユワンを鍛える事から始めようと思う。何か得意な分野はあるか?」
「得意な分野…ですか。私は商人の娘なので、計算、交渉、物の価値の鑑定等が得意です。反面、戦い等は苦手ですね。武器は使った事がありませんし、魔法もちょっと…。」
完全に非戦闘員じゃないか。どうしよう…。彼はユワンに何が出来るか考えた。
「う~ん…。スキルは何がある?」
「はい、鑑定と…これは秘密ですが、無限収納を持っています。今は空ですが、何でも持ち運び出来ますし、時間も経過しません。後、幾らでも入りますよ!あ、生き物は無理ですが…。」
「へぇ~。まさに商人って感じだな。分かった、ユワンの戦闘スタイルはアイテムシューターだ。」
「アイテムシューター?」
「あぁ。仲間が傷を受けたらポーション等を投げ、回復させる。戦闘では火炎瓶や毒針、ナイフ等を投げて戦うスタイルだ。無限に持てるならこれが1番向いていると思う。」
「成る程…、分かりました。それで、先ずは何をすれば?」
「そうだな、簡単な討伐依頼をこなしながら自身をつけ、慣れたらダンジョンに籠るって言うのはどうだ?」
「はいっ、強くなる為なら何でもします!宜しくお願いします!」
こうして、ユワン育成計画が始まった。毎日休まず鍛練を重ねたユワンは新たにスキル【投擲】を取得していた。迷宮に籠り1ヶ月、ユワンのレベルも100を優に超え、戦いも安心して見ていられる様になった。やる気がある奴は伸びが違う。勇者に人生を奪われたユワンは、ひたすら復讐を糧に強くなっていった。
ーその頃、巷を賑わしている勇者達はというと…ー
「城の奴等、宝を持ち出されても何も言わねぇでやんの。マジウケる!」
「宝物庫に入ろうとしてんのに、入り口に黙って立ってんたもんな!笑えたぜ。」
「いやー異世界楽しいわぁ。やりたい放題じゃね?勇者最高!」
「でも、聞いたか?他の勇者、何人か失踪したらしいぜ?」
「あ?関係ねーべ。どうせ、どっかで女でも漁ってんだろ?知らねーよ。」
「だと良いんだが…。ま、俺達なら誰が相手でも勝てるしな。それより、これからどうする?」
「そうだなー。迷宮にでも行って新人冒険者でも襲うか?」
「迷宮なら足も付きにくいしな。賛成。明日から行こうぜ。準備しなきゃな。」
ーそして、勇者達は迷宮へと向かう為の準備を始めに行った。迷宮が死地だとも気付かずに。ー
久しぶりに街へと戻っていた彼らは、そんな勇者達の発言を聞き、顔を歪めていた。
「ガゼル様。丁度良い相手が見つかりましたね。彼等を私のデビュー戦の相手にしましょう。」
「奇遇だな。俺もそう思っていた所だ。明日、迷宮に入り、彼等が新人冒険者とやらに襲いかかったら助ける名目で殺そう。殺れるな?」
「はい!もう待ち遠しいです!」
「今日はもう宿へ行き休もうか。1ヶ月ぶりにベッドで休みたい。」
「あの…同じ部屋でお願いします。」
「また欲しいのか?迷宮でもたっぷりしてやっただろ?」
「興奮して眠れそうに無いので…。ね、良いですよね?ガゼル様♪」
「分かったよ、だが、程々にな。」
「はいっ♪うふふっ♪」
1ヶ月2人きりで生活していた彼らは男女の関係になっていた。始まりは、彼が1人で処理していたのをユワンが発見し、ならば私を使って下さいと、言った事から始まった。それからは毎晩、当たり前の様に2人は交わっていた。それはこれからも続いていく。
翌朝、スッキリ艶々したユワンを連れ、迷宮入り口付近で勇者達が現れるのを隠れて待った。
「まだ、来ないんですかねぇ~…。」
「基本やる気が無い奴等みたいだったからな。どうせ昼近くまで寝てんだろ。」
「こっちは早く殺りたくてウズウズしていますのに。」
「殺気を隠せ、気付かれるぞ。」
「は~い。すぅ……」
ユワンは、気配を隠した。勇者達を待つ間に何組みか冒険者達が迷宮へと向かって行った。あの何れかが勇者達の獲物になるのだろう。彼はただ黙って見ていた。
やがて、昼になり勇者達がやって来た。
「やっべ~。寝過ごしたわ。」
「あんなに飲むからだ。大丈夫か?」
「あん?多少頭がいてぇが、何とかなるべ。さ、狩りにいこうや。」
「全く…。」
ブツブツ言いながら、勇者達は迷宮へと入って行く。
「ガゼル様、行きましょう!」
「待て…もう少し時間を空けてからだ。俺達は襲われている冒険者を助ける風を装わなければならないからな。手筈はこうだ。まず、俺達が襲われている冒険者を発見、俺が勇者達を引き付けるから、その隙にユワンは冒険者達を安全な場所まで連れていく。そしたら様子を見に行くと言って戻ってこい。その間に無力化しておいてやる。」
「はいっ!」
「よし、では1時間後行動開始だ。」
1時間後、彼らは愚かな勇者達に引導を渡すため、迷宮へと突入するのだった。
ー勇者の奴等、城の宝まで持ち去ったらしいぜ。ー
ー何ぃっ!ならまた税金が上がるのか!?ー
ー勇者って最悪のクズだよね。ー
ー周りの迷惑も考えられないのかしらー
ー誰か奴等に天罰をっ!ー
やはり王都でも勇者と呼ばれる者達は民に迷惑をかけているらしい。が、まずはユワンをある程度鍛えないと人質に取られるかもしれないので、彼はまずユワンを鍛える事から始める事にした。
「さて、食事をしながらでいいから聞いてくれ、ユワン。」
「はい。何でしょう?」
「まず、俺はユワンを鍛える事から始めようと思う。何か得意な分野はあるか?」
「得意な分野…ですか。私は商人の娘なので、計算、交渉、物の価値の鑑定等が得意です。反面、戦い等は苦手ですね。武器は使った事がありませんし、魔法もちょっと…。」
完全に非戦闘員じゃないか。どうしよう…。彼はユワンに何が出来るか考えた。
「う~ん…。スキルは何がある?」
「はい、鑑定と…これは秘密ですが、無限収納を持っています。今は空ですが、何でも持ち運び出来ますし、時間も経過しません。後、幾らでも入りますよ!あ、生き物は無理ですが…。」
「へぇ~。まさに商人って感じだな。分かった、ユワンの戦闘スタイルはアイテムシューターだ。」
「アイテムシューター?」
「あぁ。仲間が傷を受けたらポーション等を投げ、回復させる。戦闘では火炎瓶や毒針、ナイフ等を投げて戦うスタイルだ。無限に持てるならこれが1番向いていると思う。」
「成る程…、分かりました。それで、先ずは何をすれば?」
「そうだな、簡単な討伐依頼をこなしながら自身をつけ、慣れたらダンジョンに籠るって言うのはどうだ?」
「はいっ、強くなる為なら何でもします!宜しくお願いします!」
こうして、ユワン育成計画が始まった。毎日休まず鍛練を重ねたユワンは新たにスキル【投擲】を取得していた。迷宮に籠り1ヶ月、ユワンのレベルも100を優に超え、戦いも安心して見ていられる様になった。やる気がある奴は伸びが違う。勇者に人生を奪われたユワンは、ひたすら復讐を糧に強くなっていった。
ーその頃、巷を賑わしている勇者達はというと…ー
「城の奴等、宝を持ち出されても何も言わねぇでやんの。マジウケる!」
「宝物庫に入ろうとしてんのに、入り口に黙って立ってんたもんな!笑えたぜ。」
「いやー異世界楽しいわぁ。やりたい放題じゃね?勇者最高!」
「でも、聞いたか?他の勇者、何人か失踪したらしいぜ?」
「あ?関係ねーべ。どうせ、どっかで女でも漁ってんだろ?知らねーよ。」
「だと良いんだが…。ま、俺達なら誰が相手でも勝てるしな。それより、これからどうする?」
「そうだなー。迷宮にでも行って新人冒険者でも襲うか?」
「迷宮なら足も付きにくいしな。賛成。明日から行こうぜ。準備しなきゃな。」
ーそして、勇者達は迷宮へと向かう為の準備を始めに行った。迷宮が死地だとも気付かずに。ー
久しぶりに街へと戻っていた彼らは、そんな勇者達の発言を聞き、顔を歪めていた。
「ガゼル様。丁度良い相手が見つかりましたね。彼等を私のデビュー戦の相手にしましょう。」
「奇遇だな。俺もそう思っていた所だ。明日、迷宮に入り、彼等が新人冒険者とやらに襲いかかったら助ける名目で殺そう。殺れるな?」
「はい!もう待ち遠しいです!」
「今日はもう宿へ行き休もうか。1ヶ月ぶりにベッドで休みたい。」
「あの…同じ部屋でお願いします。」
「また欲しいのか?迷宮でもたっぷりしてやっただろ?」
「興奮して眠れそうに無いので…。ね、良いですよね?ガゼル様♪」
「分かったよ、だが、程々にな。」
「はいっ♪うふふっ♪」
1ヶ月2人きりで生活していた彼らは男女の関係になっていた。始まりは、彼が1人で処理していたのをユワンが発見し、ならば私を使って下さいと、言った事から始まった。それからは毎晩、当たり前の様に2人は交わっていた。それはこれからも続いていく。
翌朝、スッキリ艶々したユワンを連れ、迷宮入り口付近で勇者達が現れるのを隠れて待った。
「まだ、来ないんですかねぇ~…。」
「基本やる気が無い奴等みたいだったからな。どうせ昼近くまで寝てんだろ。」
「こっちは早く殺りたくてウズウズしていますのに。」
「殺気を隠せ、気付かれるぞ。」
「は~い。すぅ……」
ユワンは、気配を隠した。勇者達を待つ間に何組みか冒険者達が迷宮へと向かって行った。あの何れかが勇者達の獲物になるのだろう。彼はただ黙って見ていた。
やがて、昼になり勇者達がやって来た。
「やっべ~。寝過ごしたわ。」
「あんなに飲むからだ。大丈夫か?」
「あん?多少頭がいてぇが、何とかなるべ。さ、狩りにいこうや。」
「全く…。」
ブツブツ言いながら、勇者達は迷宮へと入って行く。
「ガゼル様、行きましょう!」
「待て…もう少し時間を空けてからだ。俺達は襲われている冒険者を助ける風を装わなければならないからな。手筈はこうだ。まず、俺達が襲われている冒険者を発見、俺が勇者達を引き付けるから、その隙にユワンは冒険者達を安全な場所まで連れていく。そしたら様子を見に行くと言って戻ってこい。その間に無力化しておいてやる。」
「はいっ!」
「よし、では1時間後行動開始だ。」
1時間後、彼らは愚かな勇者達に引導を渡すため、迷宮へと突入するのだった。
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