【R18】夜夢の夜の短編集

夜夢

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その百十三 王

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 俺はこの国の第一王子だった。先日王である父が急逝したため、俺が王となる事が決まった。まあ、殺ったのは俺なんだがな。

「くくくっ、よ~し……ついにこの国で一番の力を手に入れたぜ! 大至急国の改革だ!」

 俺は国民に挨拶をする前に国の法を変える事にした。

「そ、そんなムチャな! 財源はどうするのですか!」
「財源? これじゃ足りねぇの?」
「「「「は? き、金塊!? どこから!?」」」」  

 俺のスキルはあらゆる物を産み出すスキルだ。ただし一度見た事がある物しか産み出せないという制限がある。

「こいつを隣国に売り払う。こっちの損害はゼロで相手国から金を吸い取るんだ。財務卿、直ちに渡りをつけろ」
「は、ははぁっ!」

 これで国内の資金は潤沢になった。俺はこの手を使い国民への挨拶と共にばら蒔き政策を実行に移した。

「リオン王がいれば国は安泰じゃあ~」
「リオン王は素晴らしい王だっ! 我ら貧しき者の救世主様じゃの~」
「なんかこの話を聞きつけてよ、最近隣国からの移住者が増えてるらしいぜ」

 人が増えればさらに経済が回る。余裕ができれば出生率も上がる。俺の無から金を産み出す政策は自国を豊かにしていった。

 しかしこれは単なる布石にしか過ぎない。俺の狙いは資金繰りに困った隣国の姫を食う事だった。

「大使殿、本日の御用件は?」
「はっ! リオン王、我が王より王女リミエラ様を娶っていただきたいと申し出があります」
「リミエラ様を? 失礼だがリミエラ様はまだ十になったばかりでは?」
「……我が国は現在困窮しており、隣国から戦を仕掛けられております。リミエラ様を娶っていただき、資金と武具の供給をお願いしたいというのが王の本音であります」
「なるほど。わかりました」
「え?」
「リミエラ様を送って下さい。リミエラ様と引き換えに物資を融通しましょう。必要な物資をリストアップしてきて下さいよ、大使殿」
「あ──ありがとうございますっ!」

 数日後、リミエラが輿入れしてきた。

「リオン王、リミエラにございます。私のような者を娶っていただき感謝いたします」
「リミエラ様。ようこそ我が国へ。とても可愛らしいですね」
「そ、そんな……。リオン王こそ……その……凛々しくてか、カッコいいですっ」
「ははは、ありがとう。ではリミエラ様の部屋に案内させましよう。ではまた後程」
「はいっ!」

 そして俺は大使から物資をリストアップした用紙を受け取る。

「ほほう、これはまた大量ですね」
「申し訳ありません。我が国には物資を用意できる資金がないのです」
「戦は金がかかりますからね。わかりました。これらの物資はすぐに送らせましょう。戦が終わりましたら一度そちらの王と面会したいですね」
「それはもちろん! 王も面会したいとおっしゃってました」
「ははっ、まずは戦に勝つ事ですね。頑張って下さい」
「ははぁっ!」

 それから必要な物資を産み出し、箱に詰めて隣国に送らせた。どの物資も一度見れば量産できる俺は全く損害を出す事なく、隣国の王女を妻に迎える事に成功した。

 そして夜、性交に及ぶ。

「あ、あのっ! 私恥ずかしいですっ」
「大丈夫、じきに慣れますよ。妻になったのだから跡継ぎを作らないと。ね?」
「それはそうですが……。あの……私まだ跡継ぎは作あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 俺は問答無用でリミエラの初めてを奪った。

「あ……痛っ──! 痛いですぅっ、リオン王っ!」
「その痛みが俺達が深く繋がった証ですよ。わかりますか?」
「は、はい……っ。リオン王のアレが私の中で擦れてますっ!」
「リミエラの膣内も濡れて良い具合になってますね。まだ子ができないのは仕方ありませんので、今は子を作る練習を重ねていきましょうか」
「んぅぅぅぅぅっ! 擦れるの気持ち良いですっ! い、いっぱい練習しますっ!」
「じゃあ動いていきますよ」

 そして幼い身体の中を何度も往復し、一番奥で欲望を爆発させてやった。

「リオン王のアレからなんか入ってきてますぅぅぅぅっ!」
「これが子種ですよ。リミエラの準備が整ったらこれで子ができる。王族の義務は跡継ぎを残す事だ。早く妊娠できるようになってくださいよ」
「は、はい……っ。それまでは……毎日練習しましょうっ」
「ええ。沢山しましょうか」

 それから俺は毎日暇さえあればリミエラを抱いた。リミエラは俺に触れられただけで濡らすようになり、俺の求めに必ず応じるようになっていた。そればかりは最近はリミエラの方から求めてくる。

「リオン様ぁ~、セックスしたいですっ」
「こらこら、食事中だろう?」
「だってぇ~……こっちのウィンナーさんの方が立派なんだもんっ。かぽっ」
「ふぅ~、困った王女様だ。仕事があるから三回だけだぞ?」
「はぁ~いっ。じゃあ下のお口に濃厚ミルクいっぱい射精しちゃって下さいっ」 
「エロくなったもんだ」

 その後、支援の結果もあり隣国は戦に勝利した。その結果を持ち、王の代わりに王妃が娘の様子を見がてら挨拶にやってきた。

「お母様!」
「リミエラ! どう? ちゃんと暮らせてる?」
「はいっ。昨夜もいっぱい愛してもらいました!」
「え?」

 リミエラの足元に白い液体が垂れていた。

「あ、リオン様の濃厚ミルク垂れちゃった」
「リ、リミエラ? あなた何を……」
「初めまして。王妃様」
「あ……」
「リオン様っ」

 俺が姿を見せるとリミエラが駆け寄り抱きついてきた。 

「こ、これはこれはリオン王。初めまして。私はリミエラの母でシェーラと申します」
「存じてますよ。ああ、そちらにお掛け下さい」
「は、はい」

 俺とリミエラが並んで座り、対面のソファーにシェーラが座った。

「あの……、リオン王。この度は支援いただきありがとうございました。おかげで我が国は国土を守る事ができました」
「それは良かった。リミエラを妻に迎えた手前、戦の行方が気になっていました。ご無事でなによりです」
「え、ええ……」

 隣に座るリミエラが話し合いの最中にも関わらずズボンの上からモノを撫でている。おかげで俺のモノはズボンにくっきりと浮き上がっていた。

「リミエラ? なにをしているのですか」
「何って……御奉仕です。まだ赤ちゃんができないのですが毎日練習は欠かさずしてますっ」
「なっ!?」

 シェーラが鋭い視線を俺に向けてきた。

「リオン王……っ、娘はまだ幼いのですよ!」
「何を言われますか。リミエラは俺の妻だ。妻を愛して何が悪いのです」 
「そ、それは……」
「今ではリミエラの方から誘ってくるのですよ。毎日昼夜問わずにね。なあ、リミエラ」
「はいっ。私の子宮はリオン様の精液がないと寂しいですっ。リオン様ぁっ、さっき垂れちゃったから補充してぇ~」
「お母様が見てますよ?」
「知らないですっ。それよりリオン様の精液欲しいですっ」
「きゃっ!」

 リミエラがズボンからモノを取り出し小さな手で握った。シェーラは俺のモノを見て慌てて目を背けた。だがそんな母には目もくれず、リミエラは構わず俺に跨がり、腰を落としていった。

「あぁぁぁぁぁぁっ! リオン様のいつもより硬いですぅぅぅぅっ!」
「あ……あぁ……リミエラ……! あなたっ……」
「見られながらなんて初めてだからねぇ。興奮してるのかもな」
「あっあっあっ! これならいっぱい精液射精そうですっ! リオン様ぁぁぁっ、私のお腹にいっぱいびゅっびゅしてくださぁぁぁぁいっ!」
「ああ。お母様に見てもらおうな」
「そん……なっ……」

 目の前で幼い娘が激しく腰を振り膣内射精をねだる。母親からしたら悪夢でしかない。  

「や、止めなさいっリミエラ! そういうのはもっと大人になってから──」
「止められないですぅっ! 初めて嫁いでから毎日してもらってるですっ! もうセックスがない日なんて考えられないですっ! あっ──逝くですぅぅぅぅっ!」
「あぁっ、そんなっ!」

 母親の目の前で俺達は果てた。リミエラの子宮が俺の精液で満たされ、リミエラは快楽が果てに気を失った。

「王妃様、これが俺達の日常ですよ。見ての通り俺達は幸せに暮らしています。お疲れでしょうから寝室に案内しましょうか」
「え? あ、いや──」

 俺はリミエラをメイドに預け、シェーラを寝室に連れ込んだ。  

「な、なりませんっ! それだけはっ! あっ──」
「こんなに濡らして……なりませんはないでしょう?」
「あっあっ! さ、触らない……でぇっ」

 俺はシェーラを後ろから羽交い締めにし、尻にモノを押し付けながら割れ目を弄り回した。シェーラの割れ目からは止めどなく蜜が溢れ出している。

「ここは俺の国だ。多少お痛した所でバレはしませんよ」
「あっ! ほ、本当にダメなのっ! 入り口に押し付けちゃダメぇぇぇぇっ! は、入ってしまうぅぅぅっ!」
「そいっ」
「あ──」

 腰を突き出すとあっけなくシェーラの内側へと侵入してしまった。そこからはもうなし崩し的に俺達は快楽を貪り続けていった。
 
「ダメって言いましたのにぃ……っ。私に女を思い出させるなんてぇ……っ」
「まさか旦那としてなかったとは思いませんでしたよ」
「リミエラを産んでから私とは一度もしてないわよっ。なのに側室とは毎晩毎晩……っ! 私だってまだ女を捨てたわけじゃないのにっ!」

 俺達は深い場所で絡み合いながら語り合った。

「したくなったらここに来れば良い。あなたはリミエラの母親だ。リミエラの様子を見にきて当たり前。もし孕んだらリミエラの具合が悪い事にして出産して行けば良い。あなたを抱きもしない王はきっと気付きもしませんよ」
「ええ。あの人はきっと気付かないわ。でもその前に……私あなたより大分年上よ? こんなおばさんの身体に興奮するの?」
「してるからこんな奥で繋がってるんじゃないですか」 
「……私、こう見えて貪欲なの。あなたから手を出したんだからきっちり私が満足するまで付き合いなさい」
「もちろん。たっぷり突き愛しましょうか」
「あっ! 射精したばっかりなのにぃっ! こんなの堕ちちゃうわっ!」
「堕ちろよシェーラ。俺の事しか考えられないようにしてやる」
「あっあっあっ! もうなってるのぉぉぉぉぉぉっ!」

 それから数日王妃を調教し、心身共に俺のモノにしてやった。

「帰りたくないわ……」
「仕方ないだろう? 俺達は別々の国の王族だからな。あ~……もし一つの国なら別れなくても良いんだけどな」
「……」

 翌月、隣国の王が崩御し、遺書から俺の国と併合する事となった。

「リオン王! 私っ、やりましたわっ!」
「シェーラ、悪いな。これからは俺の側室として可愛がってやろう」
「は、はいっ! は、早く孕ませて下さいっ!」
「がっつくなって。今日は一日シェーラのために空けといたから」
「一日っ! ああ、私確実に妊娠しちゃうわ……っ」

 それから同じ手を使い、俺は隣国を次々と併合していった。統治は前王の息子に任せ、王妃、王女は全て俺の側室に迎え入れた。そして俺が王になった理由がここに揃った。

「はははははっ、毎日違う女とやり放題! スキル【無限性欲】なんて授かった日にはどうしようかと悩んだが……なかなかどうして楽しいじゃねぇか! だがまだまだこんなんじゃ足りねぇ。全員孕んだら次の国を落としにいくぜ!」

 こうして俺は大陸中の女に種をばら蒔きながら快楽漬けの日々を送っていったのだった。
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