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第一章
第21話 サリアさんの事情と娯楽
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ヴァルドさんの紹介に合わせて、もふもふ尻尾をふぁさりと揺らすサリアさん。どこか誇らしげだ。
それにしても、『最優にして無双の餓狼と呼ばれた探索者』だっけ……その美貌とは似つかわしくない、とても荒々しい異名である。
なんだか自分の耳の謎リアルタイム翻訳が正しく機能しているのか、急に心配になってきた。それに探索者とはなんぞや。
「ほほ、サクタロー殿も驚かれましたか。どうやらこのサリアをご存知のようで。まさか奴隷として紹介されるとは、思ってもみなかったでしょう」
「然り。私も話には聞いていたが、まさかあの最優の探索者が本当に奴隷へと堕ちていようとはな。実際に見るまでは、にわかに信じられなんだ」
奴隷商のヴァルドさんは当然として、専門外のゴルドさんまで知っているほどの有名人らしい。だが、申し訳ない……こちらはまったく存じておらず、『誰それ?』状態である。
俺は社会人として空気を読む術もそれなりに身につけてきたが、ここはあえて言わねばなるまい。
「あの……サリアさんって、そんなにスゴイ人なのですか?」
「は……?」
まさかの返事に意表を突かれ、固まる商人コンビ。
背後に立つケネトさんや、周囲のおつきの方々も似たようなリアクションだ。サリアさん本人も目を丸くしている。
どう考えても、これは常識知らずに対する反応である。商談の折に、ゴルドさんにあれこれ尋ねなくてよかった。モノを知らなすぎて不信感を抱かせていたかもしれない。
「……失礼。少々、我を忘れておりました。ご存じないようですので、あらためてきちんとご説明させていただきます」
いち早く立ち直ったヴァルドさんが改めて解説してくれるようだ。
じっくり聞かせていただきますか、と俺は一層前のめりになる。
だが、次の瞬間。
「いや、ヴァルド殿。せっかくなので、自らの言葉で語らせてほしい」
やや低めながら、凛とした声音が場に響く――ここで、サリアさんが初めて口を開いた。
続けて彼女は、おつきの方々に催促した椅子にどっしりと腰掛け、ついでに堂々とお茶を所望して、ようやく本題に入った。
奴隷とはいったい……とにかく、俺は真剣に耳を傾けた。
「私は、武神の寵愛を受けし乙女である――」
サリア・グレイファングは、静かにそう語り始めた。
類まれなる魔力の源泉をその身に宿し、彼女はこの世に生まれ落ちた。獣人の持つ特性として複雑な魔法の行使には不向きであったが、その莫大な魔力を自らの肉体に流し込み強化する技術においては天賦の才を発揮した。
それゆえ、まだ言葉も覚えぬみぎりから無意識のうちに魔力を操り、自然と肉体強化を行っていた。五歳にもなると、その小さな体は鋼のごとき強靭さを持ち、村の屈強な大人たちですら太刀打ちできなくなっていた。
「だが、強すぎる力はときに孤独を伴う……村の皆が、私に恐怖の視線を向けてくるまでそう長い時は必要なかったさ」
一見すれば無邪気な子どもが、鍛え抜かれた大人を容易く叩きのめすのだから恐れるのも無理はない――そう言って、サリアさんは哀愁たっぷりに息を吐く。
その後は、お決まりと言っても差し支えない展開を辿る。
次第に親からも疎まれるようになり、村での居場所すら失ってしまう。そして彼女は、成人を迎えるよりずっと前に家を飛び出した。
以降は各地を巡り、この迷宮都市へと流れ着く。
さらに、武力が重視される探索者という職業と出会った。
「迷宮に挑み、魔物と命を懸けて戦う探索者はまさに天職だった。実際、誰もが諦める深層から希少な遺物を持ち帰り、たちまち頭角を現した。やがて富を築き、貴族にまで知られるほどの名声を勝ち得たのだ」
迷宮を擁するこのラクスジットでは、一攫千金が狙える探索者は大人気の職業なのだとか。
聞く限り、魔物とやらと命のやり取りをする仕事のようなので、俺は絶対にごめんだが……ともあれ、彼女はある種のスター選手のような地位にいた人物らしい。
「でも、そんなサリアさんがなぜ奴隷に……?」
「それは、『娯楽』が少ないせいだ」
迷宮に挑めば金は稼げる。だから、自然な流れだった。サリアさんは人生に彩りを求め、気がつけば娯楽に身を任せるようになっていた。もちろん、仕事で溜まったストレスを発散する目的もあった。
ところが、この街は娯楽に乏しい。美食や酒、あとは観劇くらいが精々だ。貴族なら舞踏会などもあるが、いずれにしても興味はそそられない。
いつしか彼女は、日常の退屈を持て余すようになった。そして刺激を求めるあまり、とうとうギャンブルにまで手を伸ばしてしまう。
「この私の無聊を慰められるのは、もはや運に左右される博打しか残っていなかった。ゆえに、私が奴隷に堕ちたのは『娯楽が少ないせい』だと言えよう」
おそらく、そのときのパッションに従って生きているのだろう。上司ぶん殴って会社をクビになった俺と、どこか似たものを感じる。
なんとも形容しがたい気分でいたら、同じような顔つきのヴァルドさんが話に加わった。
「この娘、腕っぷしは相当なのですが、どうも心理的な駆け引きは苦手なようでしてな。気づけば博打の負けが嵩み、タチの悪い輩から莫大な借金を背負わされておりました。さらに悪いことに、取り立てに来た者たちを返り討ちにしてしまい……おまけに、打ちのめした相手の中に貴族の縁者が含まれていたのです」
おお、かなりの暴れん坊だ……とりわけ貴族の縁者に手を出したのがマズかったらしい。
家門のメンツを潰されては黙っておけぬ、とばかりに問題は大炎上。紆余曲折を経て、最終的に『奴隷堕ちして弁済』という形で決着がついたそうだ。
「それで、我が商会で引き受けることになったのですが……なかなか条件に適う相手がおりませなんだ。その点、サクタロー殿であればもしやと思いましてな」
ヴァルドさんは、『遥か異国より渡来し、世にも珍しい品を所持する御仁』とケネトさんから聞いていた。だからこそ、俺とサリアさんを引き合わせたのだとか。
また本人は腕っぷしもあり、街の子どもにも大人気だったそう。こちらの提示した条件にも合致しそうだ。
「ということで、このサリア・グレイファング――満足いく娯楽を提供いただけるのならば、貴殿を生涯の主と定めるのも吝かではない。できるなら、の話だがな」
難しいのであれば迷宮に潜る許可をいただきたい、とサリアさんは付け加える。
ケジメとして一時的に奴隷契約を結んでも構わないが、飽きたら即座に解放のための資金を稼いでくるつもりみたい……うーん、実にフリーダム。
「なるほど、話はわかりました」
娯楽ねえ……正直、満足させる自信しかない。
なんたって俺は、『娯楽大国・日本』の生まれだ。資金さえ尽きなければ、提供可能なジャンルは多岐にわたる。まして異世界の文明レベルで育ってきた者にとっては、まさしく別次元の体験となるだろう。
「まあ、そう簡単に応えられる要望でないことは私も理解している。無理であれば先ほども言ったように……」
「――できますともッ! サリアさん、ちょっとこちらへ来てもらえますか?」
実力は確かみたいだし、契約で縛れるのであればぜひとも護衛をお願いしたい。加えて、業務に対するモチベーションは高ければ高いほど望ましい。
そこで俺は、とりあえずスマホで釣ってみることにした。断りを入れてからサリアさんと一緒に廃聖堂の隅へ移動し、ゴルドさんたちには見えないようオフラインでも遊べるゲームアプリを起動する。
「こ、これはいったい……?」
「パズルゲームです。こうして空白を埋めるとブロックが消えるので……」
驚きつつも真剣に画面を見つめるサリアさん。
しばらくすると、「ちょっとやらせてくれ」と強引にスマホを奪ってゲームをプレイし始めた。順応も早く、指先で器用に画面を操作している。
「サリアさん。私と契約してくれたら、他にもたくさんの娯楽を提供しますよ」
「この水準のものを……か?」
「ええ。それどころか、もっとスゴイものを用意してみせましょう」
「なんと……であれば、この身はしばらく貴殿と共にあろう」
狙い通り、本人の言質は取れた。あとは支払いさえ完了すれば、めでたく契約成立だ。そうと決まれば、いったんゴルドさんたちの元へ戻ろう。
もちろんスマホはいったん回収した。あまり大っぴらにしたくないし。するとサリアさんは、もふもふ尻尾をへにょんと垂らしていた。悲しかったみたい。
この辺のリアクションは、エマたちに通じるものがある。意外と可愛い性格の持ち主なのかもしれないな。
それにしても、『最優にして無双の餓狼と呼ばれた探索者』だっけ……その美貌とは似つかわしくない、とても荒々しい異名である。
なんだか自分の耳の謎リアルタイム翻訳が正しく機能しているのか、急に心配になってきた。それに探索者とはなんぞや。
「ほほ、サクタロー殿も驚かれましたか。どうやらこのサリアをご存知のようで。まさか奴隷として紹介されるとは、思ってもみなかったでしょう」
「然り。私も話には聞いていたが、まさかあの最優の探索者が本当に奴隷へと堕ちていようとはな。実際に見るまでは、にわかに信じられなんだ」
奴隷商のヴァルドさんは当然として、専門外のゴルドさんまで知っているほどの有名人らしい。だが、申し訳ない……こちらはまったく存じておらず、『誰それ?』状態である。
俺は社会人として空気を読む術もそれなりに身につけてきたが、ここはあえて言わねばなるまい。
「あの……サリアさんって、そんなにスゴイ人なのですか?」
「は……?」
まさかの返事に意表を突かれ、固まる商人コンビ。
背後に立つケネトさんや、周囲のおつきの方々も似たようなリアクションだ。サリアさん本人も目を丸くしている。
どう考えても、これは常識知らずに対する反応である。商談の折に、ゴルドさんにあれこれ尋ねなくてよかった。モノを知らなすぎて不信感を抱かせていたかもしれない。
「……失礼。少々、我を忘れておりました。ご存じないようですので、あらためてきちんとご説明させていただきます」
いち早く立ち直ったヴァルドさんが改めて解説してくれるようだ。
じっくり聞かせていただきますか、と俺は一層前のめりになる。
だが、次の瞬間。
「いや、ヴァルド殿。せっかくなので、自らの言葉で語らせてほしい」
やや低めながら、凛とした声音が場に響く――ここで、サリアさんが初めて口を開いた。
続けて彼女は、おつきの方々に催促した椅子にどっしりと腰掛け、ついでに堂々とお茶を所望して、ようやく本題に入った。
奴隷とはいったい……とにかく、俺は真剣に耳を傾けた。
「私は、武神の寵愛を受けし乙女である――」
サリア・グレイファングは、静かにそう語り始めた。
類まれなる魔力の源泉をその身に宿し、彼女はこの世に生まれ落ちた。獣人の持つ特性として複雑な魔法の行使には不向きであったが、その莫大な魔力を自らの肉体に流し込み強化する技術においては天賦の才を発揮した。
それゆえ、まだ言葉も覚えぬみぎりから無意識のうちに魔力を操り、自然と肉体強化を行っていた。五歳にもなると、その小さな体は鋼のごとき強靭さを持ち、村の屈強な大人たちですら太刀打ちできなくなっていた。
「だが、強すぎる力はときに孤独を伴う……村の皆が、私に恐怖の視線を向けてくるまでそう長い時は必要なかったさ」
一見すれば無邪気な子どもが、鍛え抜かれた大人を容易く叩きのめすのだから恐れるのも無理はない――そう言って、サリアさんは哀愁たっぷりに息を吐く。
その後は、お決まりと言っても差し支えない展開を辿る。
次第に親からも疎まれるようになり、村での居場所すら失ってしまう。そして彼女は、成人を迎えるよりずっと前に家を飛び出した。
以降は各地を巡り、この迷宮都市へと流れ着く。
さらに、武力が重視される探索者という職業と出会った。
「迷宮に挑み、魔物と命を懸けて戦う探索者はまさに天職だった。実際、誰もが諦める深層から希少な遺物を持ち帰り、たちまち頭角を現した。やがて富を築き、貴族にまで知られるほどの名声を勝ち得たのだ」
迷宮を擁するこのラクスジットでは、一攫千金が狙える探索者は大人気の職業なのだとか。
聞く限り、魔物とやらと命のやり取りをする仕事のようなので、俺は絶対にごめんだが……ともあれ、彼女はある種のスター選手のような地位にいた人物らしい。
「でも、そんなサリアさんがなぜ奴隷に……?」
「それは、『娯楽』が少ないせいだ」
迷宮に挑めば金は稼げる。だから、自然な流れだった。サリアさんは人生に彩りを求め、気がつけば娯楽に身を任せるようになっていた。もちろん、仕事で溜まったストレスを発散する目的もあった。
ところが、この街は娯楽に乏しい。美食や酒、あとは観劇くらいが精々だ。貴族なら舞踏会などもあるが、いずれにしても興味はそそられない。
いつしか彼女は、日常の退屈を持て余すようになった。そして刺激を求めるあまり、とうとうギャンブルにまで手を伸ばしてしまう。
「この私の無聊を慰められるのは、もはや運に左右される博打しか残っていなかった。ゆえに、私が奴隷に堕ちたのは『娯楽が少ないせい』だと言えよう」
おそらく、そのときのパッションに従って生きているのだろう。上司ぶん殴って会社をクビになった俺と、どこか似たものを感じる。
なんとも形容しがたい気分でいたら、同じような顔つきのヴァルドさんが話に加わった。
「この娘、腕っぷしは相当なのですが、どうも心理的な駆け引きは苦手なようでしてな。気づけば博打の負けが嵩み、タチの悪い輩から莫大な借金を背負わされておりました。さらに悪いことに、取り立てに来た者たちを返り討ちにしてしまい……おまけに、打ちのめした相手の中に貴族の縁者が含まれていたのです」
おお、かなりの暴れん坊だ……とりわけ貴族の縁者に手を出したのがマズかったらしい。
家門のメンツを潰されては黙っておけぬ、とばかりに問題は大炎上。紆余曲折を経て、最終的に『奴隷堕ちして弁済』という形で決着がついたそうだ。
「それで、我が商会で引き受けることになったのですが……なかなか条件に適う相手がおりませなんだ。その点、サクタロー殿であればもしやと思いましてな」
ヴァルドさんは、『遥か異国より渡来し、世にも珍しい品を所持する御仁』とケネトさんから聞いていた。だからこそ、俺とサリアさんを引き合わせたのだとか。
また本人は腕っぷしもあり、街の子どもにも大人気だったそう。こちらの提示した条件にも合致しそうだ。
「ということで、このサリア・グレイファング――満足いく娯楽を提供いただけるのならば、貴殿を生涯の主と定めるのも吝かではない。できるなら、の話だがな」
難しいのであれば迷宮に潜る許可をいただきたい、とサリアさんは付け加える。
ケジメとして一時的に奴隷契約を結んでも構わないが、飽きたら即座に解放のための資金を稼いでくるつもりみたい……うーん、実にフリーダム。
「なるほど、話はわかりました」
娯楽ねえ……正直、満足させる自信しかない。
なんたって俺は、『娯楽大国・日本』の生まれだ。資金さえ尽きなければ、提供可能なジャンルは多岐にわたる。まして異世界の文明レベルで育ってきた者にとっては、まさしく別次元の体験となるだろう。
「まあ、そう簡単に応えられる要望でないことは私も理解している。無理であれば先ほども言ったように……」
「――できますともッ! サリアさん、ちょっとこちらへ来てもらえますか?」
実力は確かみたいだし、契約で縛れるのであればぜひとも護衛をお願いしたい。加えて、業務に対するモチベーションは高ければ高いほど望ましい。
そこで俺は、とりあえずスマホで釣ってみることにした。断りを入れてからサリアさんと一緒に廃聖堂の隅へ移動し、ゴルドさんたちには見えないようオフラインでも遊べるゲームアプリを起動する。
「こ、これはいったい……?」
「パズルゲームです。こうして空白を埋めるとブロックが消えるので……」
驚きつつも真剣に画面を見つめるサリアさん。
しばらくすると、「ちょっとやらせてくれ」と強引にスマホを奪ってゲームをプレイし始めた。順応も早く、指先で器用に画面を操作している。
「サリアさん。私と契約してくれたら、他にもたくさんの娯楽を提供しますよ」
「この水準のものを……か?」
「ええ。それどころか、もっとスゴイものを用意してみせましょう」
「なんと……であれば、この身はしばらく貴殿と共にあろう」
狙い通り、本人の言質は取れた。あとは支払いさえ完了すれば、めでたく契約成立だ。そうと決まれば、いったんゴルドさんたちの元へ戻ろう。
もちろんスマホはいったん回収した。あまり大っぴらにしたくないし。するとサリアさんは、もふもふ尻尾をへにょんと垂らしていた。悲しかったみたい。
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