騎士団長は心配性

竜鳴躍

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王太子とミレニア

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「あーー、もうそろそろ限界か…。」

「お腹が大きくなるころだもの。…あなたが太れば問題はないわよ?」

「やだなぁ、私のこの腹筋が、マリーは好きなのだから。太らないよ、私は?」


相変わらずのミレニアだ。

私、王太子マクシミリアンは、市政への視察を心掛けている。

王太子としていくのではだめだ。

できれば、か弱い女性としていく方がいい。


だから、その間の王太子役は彼女に任せてたのだが。

前回同様、そろそろ入れ替わりはお預けかもしれない。


「でも、あなたもそろそろ限界じゃないの?」

「そういわれて、何年も更新してますけど?」

そういうと、ミレニアはぎゅっとわたしのコルセットを締め上げた。

「私たち、もう28歳よ?それなのにあなたったらいつまでも、私と同じなんて。やっぱり結婚しなくてよかったわぁ、気持ち悪い。」

「だって、努力してるからね、入れ替わるために。君、私のことなんだと思ってるの。大変なんだよ、筋力を維持しつつ、細い腰や美肌を維持するのは。」


そうこうしている間に、ミレニアさま町娘ヴァージョン(王太子)が出来上がった。

「全くもう…。聞いたわよ。近々生前退位なさるんでしょ?陛下になられたら、もうこのようなことはなさらないで下さいますね?」

「さすがに近衛がかわいそうだからね。ありがとう、じゃあ心残りがないように行ってくるよ。」



うきうきと、王太子が部屋を出る。


全くもう。

私が入れ替わったって、サインを代筆できるわけじゃあるまいし、仕事がたまるだけなのに。
彼も彼で仕事人間だとは思う。


さてと、それではどうしましょうかね。

王太子姿のミレニアは、うーんと考えて、久しぶりにマリーに会いに行くことにした。
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