最強で美人なお飾り嫁(♂)は無自覚に無双する

竜鳴躍

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結婚式

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「綺麗だよ。ミリオン。」

「か、カナリアもカッコイイ。」


純白のコートは総レースで体にぴったりしていて、首元まで隠れている。裾がフレアーみたいになっているパンツはふんわりとやわらかい素材。

そして、カナリアが手作りしてくれたヴェール。


(こんなの準備してくれてるなんてわかってたら、タキシードの胸に入れるハンカチーフに刺繍くらい頑張ったのに。)



「新婚旅行、さ。」

「行くんでしょ、オオワシ王国に。いいよ。食べ物もおいしいらしい。」


カナリアにエスコートされながら、神の許へ向かう。

本当にカナリアはイケメンだ。





僕の夢に現れたのが本当に女神なのかはわからないけど、本当に可哀そうな少女がいるなら助けてあげたい。



「今日だけは私に集中してくれる?」

「ごめん。」


病める時も健やかなるときも―――――――



アンシェントドラゴンの石のついた指輪と、人魚の泪の指輪。

お互いに指輪を嵌め合って、誓いのキスをした瞬間、白い鳩が飛んで、鐘が鳴り、フラワーシャワーで祝福された。




あああ、自分でも分かる。

くる。


今晩、発情期がくるっ!
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