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兄の気持ち
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リリーナは、ボヌールの兄のニール=リッシュを呼び出していた。
「何で、やっと帰ってきた弟を虐げるのよ。」
「君のところは娼婦じゃなかったから、そう言えるんだ。」
「トロワが娼婦をさせられていたって、うちは変わらないわ。だって、拐われた子に何の罪や落ち度があるっていうのかしら。」
「あの子は自分で娼婦を選んだんだろう?誇り高い騎士の子なら、違う道を選んだはずだ。」
「騎士の子として育てられてないもの。」
「俺だって……。ボヌールが心配だった。生きていると知って、帰りを待っていた。娼婦をさせられていた、不憫だと。あの子を守るために、父が暫く通っていたのも、あの時までは、あれは母の妄言だと。」
「妄言?」
「実の親子で……そういうことをしている、と。」
「何バカなことを。」
「帰ってきたあの子は、亡くなった母に似ていたよ。なのに、艷やかで、父にしなだれ掛かっていた。甘えたような声、俺の腕をとってくっつこうとする。母の顔で、娼婦だった! 裏切られたようで……。俺は!!」
「なるほどね。よく分かりました。ニール、あなたはもっと本質を見る目を養うべきね。暫く家で預かるわ。あの子がああなのは、生きるために身に着けた癖よ。見てなさい。変わるわよ、あの子。」
ニールを残し、リリーナは踵を返した。
「何で、やっと帰ってきた弟を虐げるのよ。」
「君のところは娼婦じゃなかったから、そう言えるんだ。」
「トロワが娼婦をさせられていたって、うちは変わらないわ。だって、拐われた子に何の罪や落ち度があるっていうのかしら。」
「あの子は自分で娼婦を選んだんだろう?誇り高い騎士の子なら、違う道を選んだはずだ。」
「騎士の子として育てられてないもの。」
「俺だって……。ボヌールが心配だった。生きていると知って、帰りを待っていた。娼婦をさせられていた、不憫だと。あの子を守るために、父が暫く通っていたのも、あの時までは、あれは母の妄言だと。」
「妄言?」
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「なるほどね。よく分かりました。ニール、あなたはもっと本質を見る目を養うべきね。暫く家で預かるわ。あの子がああなのは、生きるために身に着けた癖よ。見てなさい。変わるわよ、あの子。」
ニールを残し、リリーナは踵を返した。
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