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初めての日はこれから

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ん。

ピチャ、ピチャ。
タイルに当たる水の音。

なんか、お尻。


「ムズムズしてきた?ちょっとまってね。もう少しで終わるから。」

ハッ!


覚醒して目を開ける。

アルのたくましい腕の中にすっぽり包み込まれ、俺の尻の中にシャワーヘッドが入っている。

「ななななななななっ。」

目の前に胸筋。目の毒!


「浴槽に入る前に準備を済ませておかないとね。」

「ん、ンん!」

シャワーヘッドが引き抜かれ、アルの腕に縋って耐える。

尻から出た水は透明だ。


「湯船ができて呼びに行ったら、ベッドの上で寝てるんだもの。可哀想だけど、今日は、ね。」

「ひゃ!」


膝裏を抱えられ、浴槽へ。

肌が密着してドキドキする。

このカラダに、俺、今日、抱かれるんだ。


「あっ、は、あぁッ!」

膝の上に乗せられる。

浴槽には花びらが浮かび、虹色のライトに照らされたバスジェットが下半身を隠す。

おしりの下のアルのモノは明らかに固くて、指先がエッチに動いて、俺のナカを掻き乱した。


『あ、あん!いい!すごおい!』

『あん!あん!いく!いくう!』

風呂場で反響するアダルトビデオ。

余計に興奮しちゃう。


「やあ、もうだめ、だめえ。」


物足りない。

ちゃんとベッドで愛して。

中にいっぱいほしい。


「今日はたくさんあげる。陸がもういい、って言っても離してあげないよ。」

コクコクと頷く。


「すきにしてぇ………。」

溶けた脳で、ただアルをみつめた。
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