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王様に会わなきゃいけないし髪を切るよ!
うわー。
異世界の人たちが俺を見てるよー。
やっぱりここって勝手に住んだらいけないよね?
でも、ここに家ごと来ちゃったし、大事なものも多いから出来ればここに住みたいんだよなあ。
この世界に電気が通ってるか分からないし、別のところに機材を持って行って動かせる保証もないし。
この家なら自家発電できるから…。
………みたところ、この黄色い頭の人は地位が高そうに見える。
この世界のことをよく知りたいし、まずは中に入ってもらおう。
「あの、よろしかったら中へどうぞ。お話は中でしましょう。」
そういうと、おずおずと彼らは離れの中に入って来た。
4人は、家の中の機材を物珍しそうにきょろきょろしてる。
「あの、さっきからなんか歌?が。楽師様がいるんですか?」
桃色の髪の綺麗な人がそわそわしている。
音楽が好きなのかな。
「ここには俺だけです。俺の世界の道具で、………楽師?の歌を記録しておける装置がありまして。好きな時に聞けるのです。」
「ほぉおおお!それはすごいですね。楽師もわざわざ旅をしなくても『歌』を売れるのですね!」
「そうですねー。」
桃色の人は俺のCDプレーヤーに興味津々。
作業用バックミュージックに流しておくと丁度いいんだよね。
「なんだか足の踏み場がないな。」
「緑色の人!ごめんなさい。研究資料を片づける暇がなかったから。でも奥はきれいなので!」
奥のソファに通して、俺は少し失礼する。
だって防護服で歩きづらいし、汗臭いし。
このままでお話するのもちょっとね。
「すみません、こちらでしばらくお待ちください。お菓子とお茶をどうぞ。よろしければ、俺の世界を紹介した記録映像(旅番組の録画)があるので、それをご覧になっていてください。急いで着替えてまいりますので!」
「はい、どうもありがとう。」
青い髪の人がお礼を言ってくれた。
黄色の髪の人はずっとぼーっとしてる。ぼんやりした人なのかなー。
さっき水質を確認したら、ここの水はすぐ飲めちゃうくらい綺麗な水だった。
水量も豊富だし、すぐに屋敷の水道とリンクさせている。
トイレはもともとバイオマスの循環型!
全然好きな分野じゃなかったけど、あれこれ科学やら物理やら工学やら手当たり次第に学んでてよかった。
自分で何でもできちゃうからね。
俺は、風呂場に着替えを運び、風呂に入れるありがたさを感じた。
人を待たせているんだから、急がないと。
「おーい。団長。おーい。帰ってこーい。」
「グリーン。ダメだよ。そんなに揺さぶったら。あっ。このお菓子美味しい。サクサク!こんなおいしいクッキー初めてかも。」
「これは異世界の御菓子なんだろう。それにしてもローゼス。なんだか綺麗な子だったな。団長が一目ぼれなんて。浮いた噂の一つもなかった仕事人間がまさか異世界人に心を奪われるとは。」
「ハンス。異世界人には魅力的な人が多いみたいだよ。昔から異世界人は王家に囲われるパターンが多いじゃない。」
王家に囲われる!?
「だっ、ダメだ!囲うだなんて!」
「あ、やっと団長帰って来た。この箱の映像おもしろいよ。異世界ってうまいもんいっぱいあって、景色もきれいで、カガクが進んでるんだ。」
「おまたせしました~!」
え?
現れたシュドー=ランを見て、皆で首を傾げた。
可愛い顔、どこいった?
長い黒髪は整っておらず、無造作に伸びた感じで目がすっかり隠れてしまっている。
それに、黒縁の眼鏡!
白いシャツに黒のズボンはシンプルだが仕立てはよい。
「あぁああ。残念。残念!僕が整えてあげたいぃぃ!鋏!鋏はない!?僕が髪を切ってあげる!眼鏡は⁉眼鏡はかけなきゃダメなの?」
ローゼスが指をわきわきさせている。
確かにこの姿であれば囲われる心配は減る。
だが、この姿では異世界の人間といえど、他の者に侮られてしまう可能性もある。
―――――――それに、彼がここで暮らすなら、どうしたって陛下に謁見してもらわなければならないのだ。
「シュドー殿。彼は手先が器用なのだ。これからあなたには我が国の陛下に謁見してもらわなければならないし、よろしければ髪を整えさせてもらえないだろうか。」
囲われるようなら、私が囲ってしまえばいい。うん。
「あ、いいんですか。助かります。実は仕事が忙しすぎて、整える暇がなかっただけなので…。眼鏡も前髪よけなので別になくても。」
なんと。
こんなに愛らしいのに、髪を整える暇もないくらい仕事をしていたのか。
可哀そうに。これからは私が守ってやるからな!
異世界の人たちが俺を見てるよー。
やっぱりここって勝手に住んだらいけないよね?
でも、ここに家ごと来ちゃったし、大事なものも多いから出来ればここに住みたいんだよなあ。
この世界に電気が通ってるか分からないし、別のところに機材を持って行って動かせる保証もないし。
この家なら自家発電できるから…。
………みたところ、この黄色い頭の人は地位が高そうに見える。
この世界のことをよく知りたいし、まずは中に入ってもらおう。
「あの、よろしかったら中へどうぞ。お話は中でしましょう。」
そういうと、おずおずと彼らは離れの中に入って来た。
4人は、家の中の機材を物珍しそうにきょろきょろしてる。
「あの、さっきからなんか歌?が。楽師様がいるんですか?」
桃色の髪の綺麗な人がそわそわしている。
音楽が好きなのかな。
「ここには俺だけです。俺の世界の道具で、………楽師?の歌を記録しておける装置がありまして。好きな時に聞けるのです。」
「ほぉおおお!それはすごいですね。楽師もわざわざ旅をしなくても『歌』を売れるのですね!」
「そうですねー。」
桃色の人は俺のCDプレーヤーに興味津々。
作業用バックミュージックに流しておくと丁度いいんだよね。
「なんだか足の踏み場がないな。」
「緑色の人!ごめんなさい。研究資料を片づける暇がなかったから。でも奥はきれいなので!」
奥のソファに通して、俺は少し失礼する。
だって防護服で歩きづらいし、汗臭いし。
このままでお話するのもちょっとね。
「すみません、こちらでしばらくお待ちください。お菓子とお茶をどうぞ。よろしければ、俺の世界を紹介した記録映像(旅番組の録画)があるので、それをご覧になっていてください。急いで着替えてまいりますので!」
「はい、どうもありがとう。」
青い髪の人がお礼を言ってくれた。
黄色の髪の人はずっとぼーっとしてる。ぼんやりした人なのかなー。
さっき水質を確認したら、ここの水はすぐ飲めちゃうくらい綺麗な水だった。
水量も豊富だし、すぐに屋敷の水道とリンクさせている。
トイレはもともとバイオマスの循環型!
全然好きな分野じゃなかったけど、あれこれ科学やら物理やら工学やら手当たり次第に学んでてよかった。
自分で何でもできちゃうからね。
俺は、風呂場に着替えを運び、風呂に入れるありがたさを感じた。
人を待たせているんだから、急がないと。
「おーい。団長。おーい。帰ってこーい。」
「グリーン。ダメだよ。そんなに揺さぶったら。あっ。このお菓子美味しい。サクサク!こんなおいしいクッキー初めてかも。」
「これは異世界の御菓子なんだろう。それにしてもローゼス。なんだか綺麗な子だったな。団長が一目ぼれなんて。浮いた噂の一つもなかった仕事人間がまさか異世界人に心を奪われるとは。」
「ハンス。異世界人には魅力的な人が多いみたいだよ。昔から異世界人は王家に囲われるパターンが多いじゃない。」
王家に囲われる!?
「だっ、ダメだ!囲うだなんて!」
「あ、やっと団長帰って来た。この箱の映像おもしろいよ。異世界ってうまいもんいっぱいあって、景色もきれいで、カガクが進んでるんだ。」
「おまたせしました~!」
え?
現れたシュドー=ランを見て、皆で首を傾げた。
可愛い顔、どこいった?
長い黒髪は整っておらず、無造作に伸びた感じで目がすっかり隠れてしまっている。
それに、黒縁の眼鏡!
白いシャツに黒のズボンはシンプルだが仕立てはよい。
「あぁああ。残念。残念!僕が整えてあげたいぃぃ!鋏!鋏はない!?僕が髪を切ってあげる!眼鏡は⁉眼鏡はかけなきゃダメなの?」
ローゼスが指をわきわきさせている。
確かにこの姿であれば囲われる心配は減る。
だが、この姿では異世界の人間といえど、他の者に侮られてしまう可能性もある。
―――――――それに、彼がここで暮らすなら、どうしたって陛下に謁見してもらわなければならないのだ。
「シュドー殿。彼は手先が器用なのだ。これからあなたには我が国の陛下に謁見してもらわなければならないし、よろしければ髪を整えさせてもらえないだろうか。」
囲われるようなら、私が囲ってしまえばいい。うん。
「あ、いいんですか。助かります。実は仕事が忙しすぎて、整える暇がなかっただけなので…。眼鏡も前髪よけなので別になくても。」
なんと。
こんなに愛らしいのに、髪を整える暇もないくらい仕事をしていたのか。
可哀そうに。これからは私が守ってやるからな!
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