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【地球】義母親の心子知らず
「ママ!かっこよかったよ!流石パリコレモデル!」
「さりな。」
娘のさりなは派手な化粧を辞め、美容学校に通っている。
私に似ているというより、あの人の母親である百合子様に似て、素顔は清楚な可愛い系。
TVに出たこともあるけど、街を歩いても同一人物だと誰も思わないだろう。
遊んでいるように見えて真面目だし、実は学校の成績も優秀だった。
娘はあの人と縁を切り、水を得た魚のように生き生きしている。
今日は私の職場の見学だ。
昔はパリコレモデルからタレントに転身して、雑誌の表紙や映画にドラマにと引っ張りだこだったもの。
もうおばさんだけど、そこそこモデルの需要もあるのよね。
別邸で暮らしているときはまだよかった。
でも、事あるごとに兄や兄の妻の悪口を言うあの人のことがだんだん嫌いになった。
頭の毛が薄いとか、皮下脂肪が厚いのは何とも思ってなかったのよ。
むしろ可愛らしいとさえ思っていたわ。
気に入らないことがあると癇癪を起し、手をあげるあの人が嫌だったけど、大人しくしていれば生活に困ることはなかった。
何より、子どもが2人いる。
あの人そっくりに横暴に育ってしまった息子は可愛くないけど、娘は可愛い。
私は、恵令奈と仲が良かった。
兄嫁の恵令奈。
あの人は馬鹿にするけど、動きは洗練されて上品だし、頭もいいし、美人で私は憧れていた。
あの人に逆らえなかった私のことを、あの子は馬鹿で素行の悪い女だと思ってたでしょうね。
あの人と一緒にいたくなくて、いつかあの人から逃げたくて、私は家に寄りつかなかった。
遊び歩いている振りをしていたし。
あの人がいずれあの家から追い出されることは分かってた。
一刻も早くそうなればいいとさえ思ってた。
富も名声もあの子に返したかった。
だから私は、モデル時代に貯めた自分のお金で、いくつかお店を持った。
おかげさまで軌道に乗って、それなりに裕福に暮らすことが出来る。
「ねね、ついにあの人追い出されたよ。嵐兄さんが消えて、狼狽えるとこもかなりウケたけど。それ以上に胸がスッとしたわ。さすが天下の塚本製薬!」
「こっちに縋ってこられたら迷惑だわ。ボディーガードを雇わないといけないかしらね。」
「塚本製薬が監視つきで住み込み掃除夫やらせるみたいだから、縋ろうにも逃げ出せないかも?」
「それはそうかもしれないけれど、念には念をいれとくべきよ。覚えておきなさい?」
「ねえ、塚本製薬の社長令息の塚本玲ってさ。嵐兄さんの幼馴染だったらしいよ。なんか、見ていてこっちが辛いくらい、せつな~い目をしてた。嵐兄さんのこと愛してたのかなって。」
「今が幸せなら、いいわね…。」
その日の夜、夢をみた。
私は赤毛の王子様になって。
わざと嵐兄さんに愛を囁いて、騎士になった玲さんとの仲を取り持つの。
嵐兄さんのこと、好きだった。
まだ2,3歳の小さい私。
優しい笑顔を忘れない。
私の初恋は嵐兄さん。
玲さんの目をみて、私のは『愛』じゃないって気づいちゃった。
生まれ変わりがあるなら、二人が結ばれたらいいな。
「さりな。」
娘のさりなは派手な化粧を辞め、美容学校に通っている。
私に似ているというより、あの人の母親である百合子様に似て、素顔は清楚な可愛い系。
TVに出たこともあるけど、街を歩いても同一人物だと誰も思わないだろう。
遊んでいるように見えて真面目だし、実は学校の成績も優秀だった。
娘はあの人と縁を切り、水を得た魚のように生き生きしている。
今日は私の職場の見学だ。
昔はパリコレモデルからタレントに転身して、雑誌の表紙や映画にドラマにと引っ張りだこだったもの。
もうおばさんだけど、そこそこモデルの需要もあるのよね。
別邸で暮らしているときはまだよかった。
でも、事あるごとに兄や兄の妻の悪口を言うあの人のことがだんだん嫌いになった。
頭の毛が薄いとか、皮下脂肪が厚いのは何とも思ってなかったのよ。
むしろ可愛らしいとさえ思っていたわ。
気に入らないことがあると癇癪を起し、手をあげるあの人が嫌だったけど、大人しくしていれば生活に困ることはなかった。
何より、子どもが2人いる。
あの人そっくりに横暴に育ってしまった息子は可愛くないけど、娘は可愛い。
私は、恵令奈と仲が良かった。
兄嫁の恵令奈。
あの人は馬鹿にするけど、動きは洗練されて上品だし、頭もいいし、美人で私は憧れていた。
あの人に逆らえなかった私のことを、あの子は馬鹿で素行の悪い女だと思ってたでしょうね。
あの人と一緒にいたくなくて、いつかあの人から逃げたくて、私は家に寄りつかなかった。
遊び歩いている振りをしていたし。
あの人がいずれあの家から追い出されることは分かってた。
一刻も早くそうなればいいとさえ思ってた。
富も名声もあの子に返したかった。
だから私は、モデル時代に貯めた自分のお金で、いくつかお店を持った。
おかげさまで軌道に乗って、それなりに裕福に暮らすことが出来る。
「ねね、ついにあの人追い出されたよ。嵐兄さんが消えて、狼狽えるとこもかなりウケたけど。それ以上に胸がスッとしたわ。さすが天下の塚本製薬!」
「こっちに縋ってこられたら迷惑だわ。ボディーガードを雇わないといけないかしらね。」
「塚本製薬が監視つきで住み込み掃除夫やらせるみたいだから、縋ろうにも逃げ出せないかも?」
「それはそうかもしれないけれど、念には念をいれとくべきよ。覚えておきなさい?」
「ねえ、塚本製薬の社長令息の塚本玲ってさ。嵐兄さんの幼馴染だったらしいよ。なんか、見ていてこっちが辛いくらい、せつな~い目をしてた。嵐兄さんのこと愛してたのかなって。」
「今が幸せなら、いいわね…。」
その日の夜、夢をみた。
私は赤毛の王子様になって。
わざと嵐兄さんに愛を囁いて、騎士になった玲さんとの仲を取り持つの。
嵐兄さんのこと、好きだった。
まだ2,3歳の小さい私。
優しい笑顔を忘れない。
私の初恋は嵐兄さん。
玲さんの目をみて、私のは『愛』じゃないって気づいちゃった。
生まれ変わりがあるなら、二人が結ばれたらいいな。
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