39 / 90
渚のクイーン
「日焼け止め、塗って?ハンス。」
「了解。」
「なんで!ハンスばっかりずっる!」
「だって、ハンスの方が丁寧にまんべんなく塗ってくれるんだもん。」
「僕もちゃんと塗るから!」
「じゃあ、お願いね。」
白のマイクロビキニの刺激的な姿に、白のパーカーのローゼスは、パラソルの下にマットを引き、ハンスとグリーンに日焼け止めを塗ってもらいながら、団長とシュドーたちを見る。
(団長……。気づきなさいよ…。今が畳みかける時でしょうよ。)
「へぇ。騎士さんってすごいんですねぇ。僕も強くなれますかねぇ。」
「いつからでも遅いことはないさ。1か月のうちに練習をしてみようか。」
「ありがとうございますっ。」
(いいなあ。子どもは素直で…。)
持って来た果実を絞り、フレッシュジュースを作る。
3人分トレイに乗せて、シュトロームと談話しているカシューのところへ。
「はい、どうぞ。」
「ありがとうございます、お兄様。」
「ありがとう。ラン。」
「ううん。ローゼスさんたちはまだ日焼け止めの準備が終わってないみたいだし、殿下はレモネさんと岩場でゆっくりしてるし。もう少し陽が落ちてからビーチバレーはしよう。」
シュトロームとカシューの間に座る。
「ビーチバレー楽しみです!」
「シュトロームは俺とカシューさんのチームにしようね。」
「はい!」
「カシューさん、よかったですね。シュトロームは俺そっくりだけど俺より若いし、可愛げがあるし。」
「えっ。」
カシューの目が丸くなった。
「もしかして、嫉妬、してるんですか…?」
顔を真っ赤にしたカシューは、また鼻血を噴いた。
「あああぁっ!シュトローム、紙ナプキンを持ってきてくれる?」
「はい!」
「貸して?」
ローゼスさんがやってきて、言われるがまま膝枕でカシューさんを寝かせる。
俺の膝枕なんかでいいのかな。
鼻に詰め物をして、頭を横向きにした。
「団長、最近鼻血多いですよ?大好きな人がそばにいて興奮してるのかと思ってましたけど、ちょっと検査しましょうよ。」
「大丈夫だ。平気だよ。」
「最近、体に痣はないですか?」
「鍛錬してるんだから、痣くらい作るだろう。」
「発熱は?」
「どうだったかな。たぶん、ない。」
「ならいいんですけど、調子が悪くなったら言ってくださいよ。」
そうだった。ローゼスさんは医学の心得もあるんだ。
心配だな…。
ビーチバレーはみんなでやったけど、カシューさんは休んでもらった。
殿下とレモネさんは暫くして帰って来たけど、なぜかレモネさんの顔が赤かった。
「はい、あーん。貧血対策です。肉をたくさん食べてください。できれば、赤いお肉がいいです。」
カシューさんの口に焼いた牛肉を入れる。
シュトロームもやりたがったけど、俺が嫌だ。
どうしよう。
俺って、カシューさんが好きだったのかな?
「了解。」
「なんで!ハンスばっかりずっる!」
「だって、ハンスの方が丁寧にまんべんなく塗ってくれるんだもん。」
「僕もちゃんと塗るから!」
「じゃあ、お願いね。」
白のマイクロビキニの刺激的な姿に、白のパーカーのローゼスは、パラソルの下にマットを引き、ハンスとグリーンに日焼け止めを塗ってもらいながら、団長とシュドーたちを見る。
(団長……。気づきなさいよ…。今が畳みかける時でしょうよ。)
「へぇ。騎士さんってすごいんですねぇ。僕も強くなれますかねぇ。」
「いつからでも遅いことはないさ。1か月のうちに練習をしてみようか。」
「ありがとうございますっ。」
(いいなあ。子どもは素直で…。)
持って来た果実を絞り、フレッシュジュースを作る。
3人分トレイに乗せて、シュトロームと談話しているカシューのところへ。
「はい、どうぞ。」
「ありがとうございます、お兄様。」
「ありがとう。ラン。」
「ううん。ローゼスさんたちはまだ日焼け止めの準備が終わってないみたいだし、殿下はレモネさんと岩場でゆっくりしてるし。もう少し陽が落ちてからビーチバレーはしよう。」
シュトロームとカシューの間に座る。
「ビーチバレー楽しみです!」
「シュトロームは俺とカシューさんのチームにしようね。」
「はい!」
「カシューさん、よかったですね。シュトロームは俺そっくりだけど俺より若いし、可愛げがあるし。」
「えっ。」
カシューの目が丸くなった。
「もしかして、嫉妬、してるんですか…?」
顔を真っ赤にしたカシューは、また鼻血を噴いた。
「あああぁっ!シュトローム、紙ナプキンを持ってきてくれる?」
「はい!」
「貸して?」
ローゼスさんがやってきて、言われるがまま膝枕でカシューさんを寝かせる。
俺の膝枕なんかでいいのかな。
鼻に詰め物をして、頭を横向きにした。
「団長、最近鼻血多いですよ?大好きな人がそばにいて興奮してるのかと思ってましたけど、ちょっと検査しましょうよ。」
「大丈夫だ。平気だよ。」
「最近、体に痣はないですか?」
「鍛錬してるんだから、痣くらい作るだろう。」
「発熱は?」
「どうだったかな。たぶん、ない。」
「ならいいんですけど、調子が悪くなったら言ってくださいよ。」
そうだった。ローゼスさんは医学の心得もあるんだ。
心配だな…。
ビーチバレーはみんなでやったけど、カシューさんは休んでもらった。
殿下とレモネさんは暫くして帰って来たけど、なぜかレモネさんの顔が赤かった。
「はい、あーん。貧血対策です。肉をたくさん食べてください。できれば、赤いお肉がいいです。」
カシューさんの口に焼いた牛肉を入れる。
シュトロームもやりたがったけど、俺が嫌だ。
どうしよう。
俺って、カシューさんが好きだったのかな?
あなたにおすすめの小説
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
【完結】逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。
しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです…
本当の花嫁じゃないとばれたら大変!
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。
かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年
一度も話したことないイケメンのクラスメイトと二人組になったらめちゃくちゃ執着されてた
時
BL
「はい、じゃあ二人組作って」──あまり人付き合いが得意ではない夏稀(なつき)にとってそれは地獄の言葉。
けれど高校ではちがう。なぜなら新しくできた友達と『二人組』協定を結んだから。
もう二人組なんて怖くないと思っていた矢先、その友達が風邪で欠席。
ほかに組む相手が見つからず、先生と組むことも覚悟する夏稀だったが、そこで声をかけてきたのは美形の転校生──緒川聖夜(おがわ・きよや)だった。
「俺と二人組にならない?」
その一言をきっかけに聖夜は夏稀との距離を急速に縮めてきて──。
執着美形攻め×平凡受けのちょっと不穏な学園BL。
約九万字、全三十話+αの物語です。
恋愛騎士物語1~孤独な騎士の婚活日誌~
凪瀬夜霧
BL
「綺麗な息子が欲しい」という実母の無茶な要求で、ランバートは女人禁制、男性結婚可の騎士団に入団する。
そこで出会った騎兵府団長ファウストと、部下より少し深く、けれども恋人ではない微妙な距離感での心地よい関係を築いていく。
友人とも違う、部下としては近い、けれど恋人ほど踏み込めない。そんなもどかしい二人が、沢山の事件を通してゆっくりと信頼と気持ちを育て、やがて恋人になるまでの物語。
メインCP以外にも、個性的で楽しい仲間や上司達の複数CPの物語もあります。活き活きと生きるキャラ達も一緒に楽しんで頂けると嬉しいです。
ー!注意!ー
*複数のCPがおります。メインCPだけを追いたい方には不向きな作品かと思います。
BLゲームの展開を無視した結果、悪役令息は主人公に溺愛される。
佐倉海斗
BL
この世界が前世の世界で存在したBLゲームに酷似していることをレイド・アクロイドだけが知っている。レイドは主人公の恋を邪魔する敵役であり、通称悪役令息と呼ばれていた。そして破滅する運命にある。……運命のとおりに生きるつもりはなく、主人公や主人公の恋人候補を避けて学園生活を生き抜き、無事に卒業を迎えた。これで、自由な日々が手に入ると思っていたのに。突然、主人公に告白をされてしまう。
呪われた辺境伯は、異世界転生者を手放さない
波崎 亨璃
BL
ーーー呪われた辺境伯に捕まったのは、俺の方だった。
異世界に迷い込んだ駆真は「呪われた辺境伯」と呼ばれるレオニスの領地に落ちてしまう。
強すぎる魔力のせいで、人を近づけることができないレオニス。
彼に触れれば衰弱し、最悪の場合、命を落とす。
しかしカルマだけはなぜかその影響を一切受けなかった。その事実に気づいたレオニスは次第にカルマを手放さなくなっていく。
「俺に触れられるのは、お前だけだ」
呪いよりも重い執着と孤独から始まる、救済BL。
となります。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。