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悪女の中へ
「あぁ…やはりいい、この女の中であれば息が出来る…。」
消毒をしても消えないなんて、やっぱりこの男は<悪魔の王>だわ。
このゲームにはハマっていたけど、そんなにプレイ時間が取れなかった私は、この男が出てくるシナリオまではたどり着けなかった。
ノベライズも読んでいなかったから、うっすらしか知らなかったけど、チェリーは聖女どころか真逆の存在に堕ちてしまっていたのね。
せっかく生きているご両親や、支えてくれている伯爵にとってはなんて悲しいことかしら。
あの女がよりによってヒロインに転生しなければ、チェリーはもう少しましだったかもしれない。
ああ、悪役令嬢に泥を塗って王太子や攻略対象を陥落するという意味では同類か…。
だけど、もしかしたらそれは、悪魔に乗っ取られたせいだったのかもしれないわね。
だって、あんなにクズだと思ってた陛下たちは本当は素晴らしい方々だった。
私が消毒液で浄化したから、ロズたちも、まともだもの。
「アイリス様!下がって!皆様を安全な場所へ!」
私はロズの腕から這い出るように叫ぶ。
「ロズ!」
「ああっ!」
ロズに目配せすると、王族席にある内側の白いカーテンが閉じ、ブラック先生が作ったドローンがそこに映像を投影した。
「悪魔さん、いえ、悪魔の王様かしら。よくご覧になって。」
『アーアー。こちらサン=フラワー。今、世界の上から右部分にかけて上空から消毒液を散布中だ。あっ、悪魔邪魔!』
バサッと飛んできた悪魔を切り捨てる。
『パンジーです!僕は上から左。順調だよー。うわぁ、すごーい。黒い靄が消えてく。』
『ブラック=リリーだ。私は下。平和な世の中になればよい…。』
「なんだとっ!そ、そんな!私の仲間が!仲間たちが!!!!」
「カトレア様、こいつさっきから消毒しているのに元気ですよ。」
シュッと消毒スプレーを吹きかけながら、アイリスが首を傾げた。
はぁ、美人は何をしても美人だわ。
「この女の闇は深いのだ!ええぃ、このまま終わってなるものか!」
闇が膨れる。
私を飲み込む。
「レア!」
ロズが呼ぶ声が聞こえる。
私は、闇の中に囚われた。
消毒をしても消えないなんて、やっぱりこの男は<悪魔の王>だわ。
このゲームにはハマっていたけど、そんなにプレイ時間が取れなかった私は、この男が出てくるシナリオまではたどり着けなかった。
ノベライズも読んでいなかったから、うっすらしか知らなかったけど、チェリーは聖女どころか真逆の存在に堕ちてしまっていたのね。
せっかく生きているご両親や、支えてくれている伯爵にとってはなんて悲しいことかしら。
あの女がよりによってヒロインに転生しなければ、チェリーはもう少しましだったかもしれない。
ああ、悪役令嬢に泥を塗って王太子や攻略対象を陥落するという意味では同類か…。
だけど、もしかしたらそれは、悪魔に乗っ取られたせいだったのかもしれないわね。
だって、あんなにクズだと思ってた陛下たちは本当は素晴らしい方々だった。
私が消毒液で浄化したから、ロズたちも、まともだもの。
「アイリス様!下がって!皆様を安全な場所へ!」
私はロズの腕から這い出るように叫ぶ。
「ロズ!」
「ああっ!」
ロズに目配せすると、王族席にある内側の白いカーテンが閉じ、ブラック先生が作ったドローンがそこに映像を投影した。
「悪魔さん、いえ、悪魔の王様かしら。よくご覧になって。」
『アーアー。こちらサン=フラワー。今、世界の上から右部分にかけて上空から消毒液を散布中だ。あっ、悪魔邪魔!』
バサッと飛んできた悪魔を切り捨てる。
『パンジーです!僕は上から左。順調だよー。うわぁ、すごーい。黒い靄が消えてく。』
『ブラック=リリーだ。私は下。平和な世の中になればよい…。』
「なんだとっ!そ、そんな!私の仲間が!仲間たちが!!!!」
「カトレア様、こいつさっきから消毒しているのに元気ですよ。」
シュッと消毒スプレーを吹きかけながら、アイリスが首を傾げた。
はぁ、美人は何をしても美人だわ。
「この女の闇は深いのだ!ええぃ、このまま終わってなるものか!」
闇が膨れる。
私を飲み込む。
「レア!」
ロズが呼ぶ声が聞こえる。
私は、闇の中に囚われた。
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