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本編
アサシンのミアと西の聖女とヴィクトールの娘
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「悪いね。優斗くん、コトラちゃん。残りの守護心も俺が戴くよ。」
涼し気な表情で、マイ――――いや、ミアを乗せた龍が飛んでいく。
「なんで。なんでリュウは……。」
「……………。」
ウーは何かを考えているように、でも何も言わない。
「まあ、過ぎたことを考えても仕方ないわ!次よ、次!」
コトラは前向きに、皆に喝を入れる。
「次を目指すなら、西の街に行こうぜ。町はずれの教会に根を下ろした守護心がいたはずだ。」
ここは寒くて仕方ねえよ、早くあったかい街に行きたい。
シンの提案に乗って、僕たちは寒い氷山を降りる。
聖なる街・ウィッシュ。
港町でよく魚が獲れ、温暖な気候のこの町は、貧しい生まれの者が多い。
孤児を集める教会には、誰も平等に治療をしてくれる聖女様がいる。
「聖女様、どうかこの子を助けて下され。サメに襲われて…っ。」
漁の最中に襲われ、片足を失う大けがをしている少年。
(なんていうことでしょう。こんな小さな子がこれほど危険な漁に出なければならないほど貧しいなんて。)
お嬢様育ちのミユキには、信じられないことで。
助けてやりたいがどうにもできない自分を恥じる。
「……はぅうう!!」
「押さえて!舌を噛んでしまわないように!」
「はいっ!!」
思わず駆け寄ったミユキは、少年に自分の腕を噛ませた。
「……ッ!」
「旅のお嬢さん、ありがとう!じゃあ、行くわよ、みぃ!」
白い、純白の、穢れのない女性が、聖女様と手を繋ぎ。
そして、みるみる傷が癒えていく。
「あ、足が!」
(すごい、まさに聖女さまなんだわ!)
わたし、こんな人になりたい!
「あの!」
治療が終わって教会に戻る聖女を呼び止める。
白い女性の後ろ姿に驚く。
彼女の下半身は、まるで大蛇のように、ずるずると尾が地面を這っていた。
涼し気な表情で、マイ――――いや、ミアを乗せた龍が飛んでいく。
「なんで。なんでリュウは……。」
「……………。」
ウーは何かを考えているように、でも何も言わない。
「まあ、過ぎたことを考えても仕方ないわ!次よ、次!」
コトラは前向きに、皆に喝を入れる。
「次を目指すなら、西の街に行こうぜ。町はずれの教会に根を下ろした守護心がいたはずだ。」
ここは寒くて仕方ねえよ、早くあったかい街に行きたい。
シンの提案に乗って、僕たちは寒い氷山を降りる。
聖なる街・ウィッシュ。
港町でよく魚が獲れ、温暖な気候のこの町は、貧しい生まれの者が多い。
孤児を集める教会には、誰も平等に治療をしてくれる聖女様がいる。
「聖女様、どうかこの子を助けて下され。サメに襲われて…っ。」
漁の最中に襲われ、片足を失う大けがをしている少年。
(なんていうことでしょう。こんな小さな子がこれほど危険な漁に出なければならないほど貧しいなんて。)
お嬢様育ちのミユキには、信じられないことで。
助けてやりたいがどうにもできない自分を恥じる。
「……はぅうう!!」
「押さえて!舌を噛んでしまわないように!」
「はいっ!!」
思わず駆け寄ったミユキは、少年に自分の腕を噛ませた。
「……ッ!」
「旅のお嬢さん、ありがとう!じゃあ、行くわよ、みぃ!」
白い、純白の、穢れのない女性が、聖女様と手を繋ぎ。
そして、みるみる傷が癒えていく。
「あ、足が!」
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