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毒林檎を食べたのは
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ウイッチは老婆の体でジョエルとエリムを振り切って、傍に会った果物籠から小ぶりのリンゴをつかみ取ると、爪を立てて毒々しい真っ赤な色に変える。
そして、砕いた破片の一つをスノウに向かって投げ込んだ。
「ジョエル様!エリム!止めろ!」
(しまった…!さっきの呪い戦で消耗してる!体に力が入らない…!)
【く ち を あ け ろ】
だが、その呪いの前に立ったのは――――――――。
「ジョエル!」
「よかっ …」
倒れこむジョエル。
王太子の悲劇に騒めく。
「えっ なんで…。うそ。ジョエル!!!!!ジョエルぅうう!」
しわがれた声で叫び、茫然としたウイッチが拘束されて運び出される。
最後の力を毒林檎に使ったウイッチには、もう何もできない。
ジョエルが 俺を 庇った。
俺が間抜けだったから。
毒林檎を口にして、ジョエルは死んでしまった?
「なんで、王太子のくせに、俺を庇うんだよ…。ジョエルのバカ!!!!」
うわぁああ。涙があふれて止まらない。
俺の膝の上で眠っているようなジョエル。
「スノウ…。」
エリムがぎゅって手を握ってくれなかったら。
きっともっと、俺は耐えられない。
そして、砕いた破片の一つをスノウに向かって投げ込んだ。
「ジョエル様!エリム!止めろ!」
(しまった…!さっきの呪い戦で消耗してる!体に力が入らない…!)
【く ち を あ け ろ】
だが、その呪いの前に立ったのは――――――――。
「ジョエル!」
「よかっ …」
倒れこむジョエル。
王太子の悲劇に騒めく。
「えっ なんで…。うそ。ジョエル!!!!!ジョエルぅうう!」
しわがれた声で叫び、茫然としたウイッチが拘束されて運び出される。
最後の力を毒林檎に使ったウイッチには、もう何もできない。
ジョエルが 俺を 庇った。
俺が間抜けだったから。
毒林檎を口にして、ジョエルは死んでしまった?
「なんで、王太子のくせに、俺を庇うんだよ…。ジョエルのバカ!!!!」
うわぁああ。涙があふれて止まらない。
俺の膝の上で眠っているようなジョエル。
「スノウ…。」
エリムがぎゅって手を握ってくれなかったら。
きっともっと、俺は耐えられない。
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