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俺が選んだのは
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キス…。
そうだ。
寝ているようなジョエルの唇に、そっと唇を重ねた。
呪いが解けますように。
目を覚ましますように。
お願い…!
ぴくっとジョエルの瞼が動いて。
そして―――――――――――――――――――。
「スノウ~!!今度、オペラに行かないか!」
「残念。ジョエル。教師としてあるまじき発言じゃない?もうすぐ卒業試験でしょ。」
元気になったジョエルは精力的に王太子として活動しながら、教師も続けている。
貴族だからと言って驕らぬよう、誰のために貴族であるのか。
それをみんなに説くために。
「だから、試験が終わってからでいいから!」
「いいですね~。オペラ。私も行きたいです。」
「エリム!」
「なんだ、エリム。私にスノウを譲ってくれたのではなかったのか?」
「死んだら目覚めが悪いですからね。あなたは国にとって大切な存在ですし?」
もう!
「ああーもう、喧嘩ばっかりするんじゃありません。先生は授業へ、みなさんは教室の席へ早くつく!」
腰に手を当てて笑う学級委員長。
ユーリカの髪は三つ編みではなく解かれている。
別人のように美しく装うようになったけど、宮女志願は変わらない。
彼女曰く、『見た目で手のひらを反す男なんて御免だ。』ということだ。
ユーリカはカッコイイ。
変わったようで変わらない日常。
俺が選んだのは?
まだ、俺でも分からない。
でもまた、皆と一緒の楽しい日常が始まる!
そうだ。
寝ているようなジョエルの唇に、そっと唇を重ねた。
呪いが解けますように。
目を覚ましますように。
お願い…!
ぴくっとジョエルの瞼が動いて。
そして―――――――――――――――――――。
「スノウ~!!今度、オペラに行かないか!」
「残念。ジョエル。教師としてあるまじき発言じゃない?もうすぐ卒業試験でしょ。」
元気になったジョエルは精力的に王太子として活動しながら、教師も続けている。
貴族だからと言って驕らぬよう、誰のために貴族であるのか。
それをみんなに説くために。
「だから、試験が終わってからでいいから!」
「いいですね~。オペラ。私も行きたいです。」
「エリム!」
「なんだ、エリム。私にスノウを譲ってくれたのではなかったのか?」
「死んだら目覚めが悪いですからね。あなたは国にとって大切な存在ですし?」
もう!
「ああーもう、喧嘩ばっかりするんじゃありません。先生は授業へ、みなさんは教室の席へ早くつく!」
腰に手を当てて笑う学級委員長。
ユーリカの髪は三つ編みではなく解かれている。
別人のように美しく装うようになったけど、宮女志願は変わらない。
彼女曰く、『見た目で手のひらを反す男なんて御免だ。』ということだ。
ユーリカはカッコイイ。
変わったようで変わらない日常。
俺が選んだのは?
まだ、俺でも分からない。
でもまた、皆と一緒の楽しい日常が始まる!
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