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善き魔女の復活と魔女の倒し方
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「ところで…。アップル公爵家って今どうなっているのかしら?」
ウイッチがねっとりした声で陛下に尋ねた。
「当主になるべきものが継ぐのを拒んだので、王家で管理しております。しかし、大国の王女様がよくご存じで…。」
「あら、だって衝撃的な事件でしたもの。それでジョエル様も婚約者がいなくなってしまったのでしょう?残念でしたわね、ものすごく美しくて優れた婚約者だったのに。」
「そうですね。」
「でもそれなら、屋敷は手つかずなのね。王家の直轄ではそうそう管理しきれないでしょう。広い領地だそうだもの。」
「屋敷、になにか?」
「いいえ?何でもありませんわ。そうですね、しいて言えば。あそこの夫人が大事にしていた青銅の立派な大鏡があると聞きましたわ。アンティークにも興味がありますの。不要ならぜひ私が戴きたいわね、と思っただけですわ。処分なさるときは一声かけてくださいませね。」
「ああ、そうしよう。」
(碌でもない会話に付き合わされて、心臓を握られているようだ…。スノウ、君は無事だろうか。エリムは間に合ったのだろうか。ケントも無事聖女を見つけてアイスノンを救えたのか?祈ることしかできない自分が恨めしい…。)
ジョエルの握ったこぶしはさらに強く、自分の手のひらに爪が食い込んで痛んだ。
回復魔法とか奇跡って、ぱあっと光ったり、派手なものだって勝手に思ってた。
でも違ってた。
ユーリカ嬢とお姉さんシスターが祈ったら、目の前の鳥が目を覚まして羽ばたいて、そして俺の影の先輩になった!
「おおー、やった!ありがとうね、聖女様たち!ケント様もやりますね。見つけてくれてありがとうございます。」
軽薄な無精ひげの三十路男!
俺の先輩!
「センパイっ!もう、魔女って!魔女って何ですか!聞いてませんよ!」
「ははは、ごめんねぇ。あんまりいうことじゃないしさぁ。ホラ、痛くもない腹探られたくないって言うか。あ、陛下たちは知ってるけどね!ボク悪いマジョじゃないし!」
「さて、貴方を無事復活させることができたわけですが。あの魔女をどうやって倒します?」
「うん。油断してるだろう今がチャンスだよね。俺たちのように普通の人間と長い間混じってきた魔女と違って、本物の『魔女』は自分で自分の分身を産んで永遠に若いまま生きるから、すごい長生きなのよ。寿命とか、そういう概念がないの。」
「じゃあ、倒せないじゃないですか!」
うん、エリム。ナイスツッコミ。
「だけど、その代わり寿命をね。何かに移し替えて封じているわけなのよね。俺は王女の正体を探りに向かった先でやられちゃったからまだそこに行けなかったわけなんだけど。アップル公爵家にあると思う。前の魔女、マジョルカが大事にして誰にも触らせなかったもの。それが怪しい。それを壊せばもう不死じゃない。生まれ変わりもできないはず!」
アップル公爵家か――――――――…。
「最後の引導は城でつけてやろう。だからそう、スノウは目いっぱい着飾ってよ。お前なんかより俺の方が美しいだろう?ってさ。騎士も聖女も引き連れて。ププっ、まるで勇者だね。」
「えっ、先輩。じゃあその公爵家にあるモノを壊すのは…??」
「それは…その役目が最もふさわしい人がいるよ。」
目の前でアイスノンの姿が変わる。
隼になったアイスノンは、羽ばたいていく。
公爵家の方角へ。
ウイッチがねっとりした声で陛下に尋ねた。
「当主になるべきものが継ぐのを拒んだので、王家で管理しております。しかし、大国の王女様がよくご存じで…。」
「あら、だって衝撃的な事件でしたもの。それでジョエル様も婚約者がいなくなってしまったのでしょう?残念でしたわね、ものすごく美しくて優れた婚約者だったのに。」
「そうですね。」
「でもそれなら、屋敷は手つかずなのね。王家の直轄ではそうそう管理しきれないでしょう。広い領地だそうだもの。」
「屋敷、になにか?」
「いいえ?何でもありませんわ。そうですね、しいて言えば。あそこの夫人が大事にしていた青銅の立派な大鏡があると聞きましたわ。アンティークにも興味がありますの。不要ならぜひ私が戴きたいわね、と思っただけですわ。処分なさるときは一声かけてくださいませね。」
「ああ、そうしよう。」
(碌でもない会話に付き合わされて、心臓を握られているようだ…。スノウ、君は無事だろうか。エリムは間に合ったのだろうか。ケントも無事聖女を見つけてアイスノンを救えたのか?祈ることしかできない自分が恨めしい…。)
ジョエルの握ったこぶしはさらに強く、自分の手のひらに爪が食い込んで痛んだ。
回復魔法とか奇跡って、ぱあっと光ったり、派手なものだって勝手に思ってた。
でも違ってた。
ユーリカ嬢とお姉さんシスターが祈ったら、目の前の鳥が目を覚まして羽ばたいて、そして俺の影の先輩になった!
「おおー、やった!ありがとうね、聖女様たち!ケント様もやりますね。見つけてくれてありがとうございます。」
軽薄な無精ひげの三十路男!
俺の先輩!
「センパイっ!もう、魔女って!魔女って何ですか!聞いてませんよ!」
「ははは、ごめんねぇ。あんまりいうことじゃないしさぁ。ホラ、痛くもない腹探られたくないって言うか。あ、陛下たちは知ってるけどね!ボク悪いマジョじゃないし!」
「さて、貴方を無事復活させることができたわけですが。あの魔女をどうやって倒します?」
「うん。油断してるだろう今がチャンスだよね。俺たちのように普通の人間と長い間混じってきた魔女と違って、本物の『魔女』は自分で自分の分身を産んで永遠に若いまま生きるから、すごい長生きなのよ。寿命とか、そういう概念がないの。」
「じゃあ、倒せないじゃないですか!」
うん、エリム。ナイスツッコミ。
「だけど、その代わり寿命をね。何かに移し替えて封じているわけなのよね。俺は王女の正体を探りに向かった先でやられちゃったからまだそこに行けなかったわけなんだけど。アップル公爵家にあると思う。前の魔女、マジョルカが大事にして誰にも触らせなかったもの。それが怪しい。それを壊せばもう不死じゃない。生まれ変わりもできないはず!」
アップル公爵家か――――――――…。
「最後の引導は城でつけてやろう。だからそう、スノウは目いっぱい着飾ってよ。お前なんかより俺の方が美しいだろう?ってさ。騎士も聖女も引き連れて。ププっ、まるで勇者だね。」
「えっ、先輩。じゃあその公爵家にあるモノを壊すのは…??」
「それは…その役目が最もふさわしい人がいるよ。」
目の前でアイスノンの姿が変わる。
隼になったアイスノンは、羽ばたいていく。
公爵家の方角へ。
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