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僕は今が幸せです。
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「バジル殿下。僕は貴方をお慕いしたことはありません。幼い頃、貴方に見初められて一方的に婚約者にされ、厳しい王子妃教育を受けました。そのころから僕は、自由に友人を作ることも出来ず、友人と一緒に過ごすこともできず、睡眠時間は4時間とれればいい方。それなのに、ただでさえ少ない僕の時間を…。貴方は僕のことを何も考えずに夜遊びにつきあわせましたね?オペラやダンスパーティー。僕はへとへとで…毎日が地獄だった。」
「それほど疲れているなら言ってくれたら…「言いましたよ!?そうしたら、あなたは『せっかく誘ったのに。』『交流することが婚約者の義務』そう言って断らせなかったじゃないですか!」
「……うっ、確かに…そんなことも…言ったかもしれない…。だが、私もあの時は子どもだったのだ。」
「どうでしょうね。貴方は何も変わらないと思いますよ。だって、オーキッド嬢のドレスはどうみても彼女のサイズに合っていない。大方、サイズを聞きもせず、彼女を立ち会わせずによりによってジャストサイズでしか着られないようなドレスを押し付けたのでしょう?あなたは昔から自分勝手で横暴な最低な人間です。何も変わらない。王子妃教育が終わっても、15歳からは貴方の代わりに公務をせざるを得ませんでした。不規則な生活のせいで肌は荒れ、体重は増えていった。そう、私の容色の衰えはあなたのせいですよ?」
「……だから、やらなくていいと言ったではないか…。」
「一応、貴方の婚約者でした。貴方が処理しないせいで困っている文官の人たち。そして、その先には国民がいます。放っておいて、彼らに被害が及ぶのは避けたかった。」
「ジャレッドが処理をしなかったら、もっと早くに露見して、王子失格になっていただろうね。もしかしたら、学園を退学になって廃嫡された可能性もある。ジャレッドに感謝すべきだ。」
僕を守る様にヒースが前に立ってくれる。
「ジャレッドと呼び捨てにするな!執事の分際で!」
「殿下。僕は、ヒースと結婚するのです。お兄様が王妃になるので、僕が公爵家を継ぐので。旦那様になるのですから、呼び捨ては当然ですよ。」
ヒースの腕に腕を絡めて、見上げると、ヒースと視線が合う。
ヒースの柔らかいほほえみに、僕もほほ笑みで返した。
「さようなら。大嫌いな人。僕は今が一番幸せです。オーキッド様、本当にこんな人を貰ってくれてありがとうございます。」
胸がスッとした。
踵を返して、僕は会場へ向かう。
ワルツが始まる。
後はお父様に任せて僕たちも行こう、とアロン殿下とお兄様も続いた。
「まぁ素敵。」
「王太子殿下は知的で麗しい。アイリス様もなんてお似合いなんでしょう。」
「お似合いと言えば、ヒース様とジャレッド様もまるで初めからペアだったみたい…。」
「膿が出て、王家もこれで安泰。公爵家もますます栄えるだろう。」
「ローザ公爵家万歳、フローラ王国万歳!」
皆が僕たちを祝福してくれる。
複雑な顔をしているのは、今までバジルの取り巻きをしていた彼のクラスメイトなど、一部の者たちだけ。
無知って怖い。
自分で真実は掴まないとだめだよね。
ワルツのリズムに合わせてドレープが弧を描いて、僕たちはダンスを楽しんだ。
「それほど疲れているなら言ってくれたら…「言いましたよ!?そうしたら、あなたは『せっかく誘ったのに。』『交流することが婚約者の義務』そう言って断らせなかったじゃないですか!」
「……うっ、確かに…そんなことも…言ったかもしれない…。だが、私もあの時は子どもだったのだ。」
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「一応、貴方の婚約者でした。貴方が処理しないせいで困っている文官の人たち。そして、その先には国民がいます。放っておいて、彼らに被害が及ぶのは避けたかった。」
「ジャレッドが処理をしなかったら、もっと早くに露見して、王子失格になっていただろうね。もしかしたら、学園を退学になって廃嫡された可能性もある。ジャレッドに感謝すべきだ。」
僕を守る様にヒースが前に立ってくれる。
「ジャレッドと呼び捨てにするな!執事の分際で!」
「殿下。僕は、ヒースと結婚するのです。お兄様が王妃になるので、僕が公爵家を継ぐので。旦那様になるのですから、呼び捨ては当然ですよ。」
ヒースの腕に腕を絡めて、見上げると、ヒースと視線が合う。
ヒースの柔らかいほほえみに、僕もほほ笑みで返した。
「さようなら。大嫌いな人。僕は今が一番幸せです。オーキッド様、本当にこんな人を貰ってくれてありがとうございます。」
胸がスッとした。
踵を返して、僕は会場へ向かう。
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後はお父様に任せて僕たちも行こう、とアロン殿下とお兄様も続いた。
「まぁ素敵。」
「王太子殿下は知的で麗しい。アイリス様もなんてお似合いなんでしょう。」
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「ローザ公爵家万歳、フローラ王国万歳!」
皆が僕たちを祝福してくれる。
複雑な顔をしているのは、今までバジルの取り巻きをしていた彼のクラスメイトなど、一部の者たちだけ。
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