【完結】世の中みんながお前のこと愛してると思ったら大間違いだから!

竜鳴躍

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公爵領に現れた者

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公爵領は豊かだ。
目立って何が採れるわけでは無いけど、王都への交易の拠点であり、港がある。

通行料をとっているため、資源はなくとも安定した収入はあり、魚貝類が名物。

教育に力を入れた結果、優れた技術者も多く、他国や他領から仕入れた材料を使って、美しいグラスや織物、アクセサリーを作り、輸移出している。


人気が定着したのはいいけど、マンネリ化を防いだり、安定的な材料の確保のために、領地の視察や他の領との交流は欠かせない。



「ねぇヒース。僕、もう少し芸術に力を入れたいんだ。皆の憧れの街にしたいの。」

街を視察しながら、隣の夫に話しかける。

夕べ頑張っちゃったから、まだお尻に違和感がある。
だから、ふわふわのクッションを馬車の座席に用意してくれた。

「女性が好む品がうちの特産品だから、女性が好む街並みがいいですかね。すると、劇場。合わせて食も大事ですから、飲み屋よりレストランやカフェ。」

丁度魚貝類が人気のお洒落なレストランが目に入った。


「ヒース。あそこでお昼にしない?」


店内に入ると、ちょうど良い広さにドライフラワーが飾られている。


ピンクとグリーンの内装が可愛い。

「こんなお店が増えると良いな。」
「ここはパスタが人気みたいですね。イカスミとペスカトーレを一つずつ。」


活気があって良いな。



「やあ、レッド。探したよ!」



ん?


ヒースが眉をひそめる。



振り返ると、夢で見た男がそこにいた。



チェリー=レッド=ブロッサム。


帝国の王子。
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