紫の魔女とたたかう赤い瞳は金の瞳の騎士にあう

竜鳴躍

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堕ちた聖騎士

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俺は物心つく前から、孤児院で育てられた。

孤児院の前に、籠に入って捨てられていたらしい。

俺のおくるみに、J.Cとイニシャルが刺繍されていたので、シスターがジョン・クルーズと名前を付けた。

育てられたエリーゼ孤児院は、経営が苦しく、何度も危機があったが、仲間と一緒にシスターを助けた。

エリーゼには16人の子どもがいたが、大体は大きくなるまでにもらわれていくので、俺が一番お兄さんだった。

俺の目の色がおかしかったから、俺は引き取り手がいなかった。

だんだん、前髪を伸ばして、いつも髪で目を隠すようになった。


5つ年下のグループの3人。

ものすごく頭のいい、ヨーゼフ。

手先が器用なマシュー。

そして、足が悪いマリアという女の子。

この3人とよく行動を共にした。


ある日、地上げ屋がやってきて、孤児院に嫌がらせを始めた。

その日、マリアの車いすが何故か壊れていて、車道に飛び出し。俺は、思わず飛び出した。



ものすごい速度できたから、絶対にひかれる、そう思った。


だが、なぜか、車は急に止まった。

マリアが、俺の目がきれいだったと言ってた。

車が急に止まったせいで、中にいた地上げ屋はむち打ちになった。

それで慰謝料を要求されてしまって、孤児院はなくなった。

新しい先へは、1人は引き取れないと言われた。


だから、俺は一人で院を出た。





「やべえ…。なんかバイトくらい見つかるかと思ったけど、全然だめだな。どーすっかなぁ。」

夜の街をぶらぶらしていると、女が絡まれている。


相手は3人。酔っ払いだろうか。

柄が悪そう。

「ちょっと、お兄さんたち!嫌がってるじゃないですか!」


「ああーん?なんだお前!」


ビール瓶を割ったものをつかんだ男が、こちらを見た。

俺は、ビール瓶を避けると、男の腹を蹴り上げて、もう一人の男にぶつけた。

喧嘩なんてしたことなかったけど、意外と俺は強かったらしい。


男たちは、逃げて行った。


「あの…お姉さん大丈夫?」


「え。ええ…」


お姉さんは、お金持ちそうな毛皮を着ていた。

年のころは20代前半くらいの、派手目な感じ。

このあたりで水商売をしている人だろうか?


「じゃ…」

「待って!」

去ろうとすると、呼び止められた。

「何かお礼を。」

「いえ、そんな。」


ぐうううううううううううううううう


断ろうとしたのに、おなかの音が鳴って、

女の人は笑って、自宅に案内してくれた。


「ありあわせのものしか作れないけど…」

そういって、出してくれたチャーハンは美味しかった。


女の人は、俺から色々聞きだした。

若かったんだろう、俺も。

聞かれるまま、洗いざらいしゃべってしまって。


ふと、女の人が俺の前髪をかき分けた。


「ふーん。あなた、行くとこないなら、うちに来たらいいわよ。あなた、結構男前。身長も高いし、年齢を少し誤魔化してもバレなそうだわ。わたし、ホストクラブ経営してるのよ。」


「えっ…。俺、酒なんて飲めないし。」

「だいじょーぶ、飲まなくてもいいから。ふふふ、私が育ててあげるわ?」



考えたら、この時から俺は堕ちていったのだ。




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