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素敵なお方とライバル女

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きゃああ!

ラナはワクワクしていた。

迎えに来ていた宰相の人はイケオジだった。


銀髪が靡いて、クールなイケメンでカッコイイ~。



王太子妃であるお母様もきゃあきゃあしていた。

あの人って息子はいるのかしら。


きっと息子がいたら、カッコいいと思うわ!




大体、どうしてこの私が24歳にもなってまだ婿探しをしなければならないハメになっているのかしら。


こんなにかわいいのに。

ちょっと勉強ができないくらい何よ。
女の子は綺麗な服を着て、パーティをしていればいいのよ。

私みたいな可愛い子が家にいるだけでいいじゃないの。

私が家宝よ!ありがたく思いなさいよ!




馬車に揺られて白磁のお城がだんだん近づいてきた。

街もすごくきれいで活気があるし、豊かそう。

この国の王妃………悪くないわ!

なかなかお嫁に行けなかったけど、私の運命の人はきっとこの国にいるんだわ!
この国の王太子妃になる運命だったのね!



イケオジの宰相サマに案内されて先へ進むと、この国の陛下と王妃様がいた。



金髪翠目のこれまたイケオジの陛下の側には、やや色素の薄い金髪と青い眼の王妃様。
ふーん。

私やお母様程じゃないけど、なかなか美人の方なんじゃない?


「よくぞいらした。残念ながら我が王子には婚約予定の令嬢がいてな。望む結果にならぬかもしれぬが、観光のつもりで暫く滞在ください。」


えぇー今からそんなこと言わないでよー。
まだ相手がいないって言うからきたのに。
今回縁談が結べなかったら、もう一生結婚させないっておじいさまに言われてるのにっ。


「……まぁあ。確か陛下にはお二人、王子がいらっしゃいましたわよね?うちの娘を見れば気が変わるかもしれませんわ!いえ、きっと変わりますわ!」

お母様ナイス!

そうよ!!婚約者がいようが関係ないわ!必ず奪い取って見せるわ!



「とりあえず王子達をご紹介しますわ。」



奥からスッと金髪翠目の王子達が入ってくる。

第一王子が23歳で、第二王子が18歳だったわね。

2人とも、華やかな美形だ。


第一王子の後ろに従う側近?の子は宰相さんによく似ている。
きっとあの方の息子さんね。




「第一王子のカントと申します。私には正式な手続きこそまだですが、婚約者候補がおります。家格・教養ともに申し分のない方ゆえ、決まっているとお考えいただきたく思います。」

「第二王子のエンリケです。頭が良くて慎ましくて淑やかで頑張り屋さんの人が好きです。王女とは正反対ですね。現在、その方にアプローチをしているところです。ふられたしても絶対にラナ王女だけは選ばないと思うので、諦めてください。」



…………なっ。なによぉおおお!!!!!!!!!!!!

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