【完結】女装して姫プレイにハマった公爵次男は 王弟殿下に絡めとられる

竜鳴躍

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取りあい

「ブルーノ様っ。恥ずかしいです。」

「どうして?」


だって……。

さっきから、ブルーノ様のお膝に俺は座ってるからあ……!!!


「……重たいでしょう?」

「全然重くないよ。やっと私の婚約者になってくれるんだから。嬉しくって。ニーノは私に触れられるの、嫌い?」


そんなことはない。

むしろ嬉しい。

ただ、恥ずかしいだけで…。


ぶるぶると頭を横に振る。



「君はおでかけをあまりしたことがないでしょう?私と一緒なら公爵も許してくれるだろうから、あちこち行こうね。山や海や川…。この間の湖もいいけど、泊りがけでそのうち行こう。いろんなところを見て回るのは良いことだよ。」


「そういえば、公爵家は本当にいいんですか?俺と結婚したら、跡取りが……。」

「いいんだよ。あの領地は元々王家の直轄地で、王位につかない王族が出たときに、ちょいちょい公爵位を与えて渡している領地だからね。私たちの後はエンリケやエンリケの子どもが継げばいいと思うよ。もし誰も継ぐ者がいなかったとしても、直轄地に戻るだけなんだ。」

「そうなんですね。でも、それならやりがいがある土地ですね!」


「どうして?」


「だって、いずれ王家の直轄地に戻る場所というのなら、この国をよりよくするための試験的な政策を導入する場所としてもってこいってことでしょう??王家にお返しするときに発展していたら、国も豊かになりますし!」


えへっと笑ったら、ロイヤルな微笑と一緒にブルーノ様が頭を撫でてくれた。


「ニーノは本当に私には勿体ない素晴らしい伴侶だ。ニーノが一緒に頑張ってくれたら、私は頑張れるよ。」

「ふふふ、ありがとうございます。俺もブルーノ様が大好きですっ!旅行もいいけど、今度領地を一緒に回らせてくださいねっ!」





「………ずーるーいーーーーー!!!」



庭から声がして、ベランダを見ると、エンリケ王子がはりついている。


「ひぇっ!」


ガラっとあけて、王子は入って来た。

王子の侍従がすみませんすみませんと頭を下げている。

僕は恥ずかしくて、ブルーノ様のお膝から降りちゃった。


「叔父様狡いです!僕らがロゼッタ王国のろくでもないあばずれ王女に纏わりつかれて大変な間に、ニーノといちゃいちゃしてっ!」


ソファの僕の隣に王子は座る。

僕を挟んで、右にブルーノ様、左にエンリケ王子。


問題のあるお客様ってロゼッタ王国の王女様たちだったんだね。



「ニーノは私と婚約が内定したんだ。お前の出る幕はない!」

「まだ内定でしょ!」


「お、おちついて…。」


「そうそう、聞いてよ…!」


そういうと、エンリケ王子は城の出来事を話し始めた。
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