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ラナのアタック(王弟殿下と???の場合)
「あんな失礼な男はいいわ!王弟殿下の館に行きますよ!」
お母様が走りまわっている。
「ですけど、お父様が具合が悪くて寝込んでらっしゃるのに、城を離れるのは…。」
「いいのよ!あんな人!ちっとも後押ししてくれないんだから!いてもいなくても一緒だわ!」
馬車を飛ばして王弟殿下のところへ向かうと、妙齢の執事が困ったような顔をした。
この人もなかなかカッコいい人だ。
「入るわよ!私たちはロゼッタ王国の王太子妃のケイトリンと王女ラナよ。」
「先ぶれもなくこまりま」
お母様は乱暴に執事を押しのけて、私の腕を掴んで先へ進む。
「困ります!」
「私に逆らうんじゃないわよ、いいのよ。国際問題にしても!」
話し声が聞こえる重厚なドアを開くと、金髪翠眼で逞しい体躯の男性と、小柄な男性が一緒にいた。
小柄な男性の髪を弄っているようだ。
「王弟殿下!」
小柄な男性は、さっと王弟殿下の隣に座る。
「初めまして。私はロゼッタ王国王太子妃、ケイトリン。こちらは我が娘のラナ。殿下はまだ結婚されていないと伺いました。うちの娘と婚姻を結んでくださいませ!両国の友好のためですわ!」
「お断りします。」
王弟殿下はにっこり微笑みながら即答した。
「先ぶれもなく、横暴な方ですね。友好のために私に婚姻せよというのであれば、まず陛下から私に連絡が来るはずですし、そちらも先ぶれの上王太子が来るべきでしょう。あなたの暴走と私は見ますが。独断の行動では。ゆえに、断るのに何の問題もない。そもそも、私は婚約を内定させている者がおります。陛下も承認している、ね。婚約者との楽しいひと時を邪魔しないでいただきたい。」
「婚約者?!」
「ニーノ=シリアスです。」
隣の小柄な男が礼をとる。
綺麗な顔……。
カント王子の婚約者のミーナ様と、カトレア様にそっくり。
宰相家の方なのね。
髪色が同じ分、もしかしたら彼の方が母親に似ているかもしれない。
がらっ!
「叔父様!!!!城の馬車が前に!」
庭からエンリケ王子が入ってきて、私たちを見て睨みつける。
「早く城へお戻りください。外出は許可されていないはずですが。」
「城ではこの子の結婚相手がいないじゃないの!」
「そんなの、世界中どこを探してもあなた方が求める範疇では見つからないでしょう!」
「エンリケ王子!そんなにこの子が嫌いなの!?どうしてみんなこの子を拒絶するのよ!私に似て、こんなにかわいいのに!」
「あなたに似たからでしょう!」
「おい、エンリケ。早くこいつらを連れて帰ってくれないか。私はかわいいかわいいかわいいニーノとイチャイチャしたいんだ。」
「だめですよっ、休憩が終わったら仕事の続きをしてください!手伝いますから、ねっ。」
「ははは。ニーノは最高だな。」
「狡い狡い!叔父様のバカ!」
「…………あの。貴方が、エンリケ様がおっしゃっていた、アプローチしている相手なの?王弟殿下の婚約者でもあるのに?」
私は頭が追いつかない。
綺麗な顔を紅潮させて、恥ずかし気にその男は、はい、と答えた。
「お断りは…しているのですが。」
「どうして?どうしてあなたはそんなにモテるの?どうして私は可愛いのにモテないの?」
「可愛い?ですか???確かに造形は良い方かもしれませんが、私には……普通に…見えます。自分を過信するのはよくないですよ?モテるとかモテないとかはちょっとよく分かりませんけど。私の周りの人たちは性格が合うかどうかに重きを置いている気がします。優しい、とか……」
あああ。やっぱり、教養がなくて馬鹿な私は魅力がないんだ。
王女だからって我儘で横暴だから、好ましくないんだ。
私程度の可愛い子なんて、普通にごろごろしてるんだ。
私なんて大したことないのに。
お母様のせいで、私は一生誰からも求められないんだ!
ニーノの周りは美男美女のレベルが高すぎて、ニーノのハードルはものすごく高かったのを、ラナは知らない。
お母様が走りまわっている。
「ですけど、お父様が具合が悪くて寝込んでらっしゃるのに、城を離れるのは…。」
「いいのよ!あんな人!ちっとも後押ししてくれないんだから!いてもいなくても一緒だわ!」
馬車を飛ばして王弟殿下のところへ向かうと、妙齢の執事が困ったような顔をした。
この人もなかなかカッコいい人だ。
「入るわよ!私たちはロゼッタ王国の王太子妃のケイトリンと王女ラナよ。」
「先ぶれもなくこまりま」
お母様は乱暴に執事を押しのけて、私の腕を掴んで先へ進む。
「困ります!」
「私に逆らうんじゃないわよ、いいのよ。国際問題にしても!」
話し声が聞こえる重厚なドアを開くと、金髪翠眼で逞しい体躯の男性と、小柄な男性が一緒にいた。
小柄な男性の髪を弄っているようだ。
「王弟殿下!」
小柄な男性は、さっと王弟殿下の隣に座る。
「初めまして。私はロゼッタ王国王太子妃、ケイトリン。こちらは我が娘のラナ。殿下はまだ結婚されていないと伺いました。うちの娘と婚姻を結んでくださいませ!両国の友好のためですわ!」
「お断りします。」
王弟殿下はにっこり微笑みながら即答した。
「先ぶれもなく、横暴な方ですね。友好のために私に婚姻せよというのであれば、まず陛下から私に連絡が来るはずですし、そちらも先ぶれの上王太子が来るべきでしょう。あなたの暴走と私は見ますが。独断の行動では。ゆえに、断るのに何の問題もない。そもそも、私は婚約を内定させている者がおります。陛下も承認している、ね。婚約者との楽しいひと時を邪魔しないでいただきたい。」
「婚約者?!」
「ニーノ=シリアスです。」
隣の小柄な男が礼をとる。
綺麗な顔……。
カント王子の婚約者のミーナ様と、カトレア様にそっくり。
宰相家の方なのね。
髪色が同じ分、もしかしたら彼の方が母親に似ているかもしれない。
がらっ!
「叔父様!!!!城の馬車が前に!」
庭からエンリケ王子が入ってきて、私たちを見て睨みつける。
「早く城へお戻りください。外出は許可されていないはずですが。」
「城ではこの子の結婚相手がいないじゃないの!」
「そんなの、世界中どこを探してもあなた方が求める範疇では見つからないでしょう!」
「エンリケ王子!そんなにこの子が嫌いなの!?どうしてみんなこの子を拒絶するのよ!私に似て、こんなにかわいいのに!」
「あなたに似たからでしょう!」
「おい、エンリケ。早くこいつらを連れて帰ってくれないか。私はかわいいかわいいかわいいニーノとイチャイチャしたいんだ。」
「だめですよっ、休憩が終わったら仕事の続きをしてください!手伝いますから、ねっ。」
「ははは。ニーノは最高だな。」
「狡い狡い!叔父様のバカ!」
「…………あの。貴方が、エンリケ様がおっしゃっていた、アプローチしている相手なの?王弟殿下の婚約者でもあるのに?」
私は頭が追いつかない。
綺麗な顔を紅潮させて、恥ずかし気にその男は、はい、と答えた。
「お断りは…しているのですが。」
「どうして?どうしてあなたはそんなにモテるの?どうして私は可愛いのにモテないの?」
「可愛い?ですか???確かに造形は良い方かもしれませんが、私には……普通に…見えます。自分を過信するのはよくないですよ?モテるとかモテないとかはちょっとよく分かりませんけど。私の周りの人たちは性格が合うかどうかに重きを置いている気がします。優しい、とか……」
あああ。やっぱり、教養がなくて馬鹿な私は魅力がないんだ。
王女だからって我儘で横暴だから、好ましくないんだ。
私程度の可愛い子なんて、普通にごろごろしてるんだ。
私なんて大したことないのに。
お母様のせいで、私は一生誰からも求められないんだ!
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