【完結】女装して姫プレイにハマった公爵次男は 王弟殿下に絡めとられる

竜鳴躍

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閑話 時はさかのぼって

お着換えが終わって、ブルーノ様たちのところへ戻ると、みんながうーんうーんと考え事をしていた。


「どうしたの?」

「キャンプファイヤーの女神のドレスにトラブルがあって、刃物で裂かれてボロボロらしい。」

ブルーノ様に教えてもらった。


「……すまない。女神を頼んでおきながら…!こうなったら女神は無しで」
エンリケ王子が辛そう。


どうにかならないのかな?

「ねえマシュー?どんな状態かまず見せてもらう?」

「ええ。もしかしたらどうにかなるかもしれないですしね。」


「…では。」

ミリオン様が包みに包んだ裂かれたドレスを広げた。


「どう?どうにかなる?」

「そうですね。ドレスとしてはもう無理でしょう。この生地なら繕うのも難しい。台無しになってしまう。いっそカッティングしてマント風にしましょう。この色合いと風合いなら、シーザル様に用立てた王子の衣装。あれを上着をとって調整すれば調和がとれるかもしれません。いえ、調和がとれるようにやりましょう。サイズもニーノ様に合わせて詰めればいい。一晩持てばいいのなら、見栄え重視でさくさく縫ってしまいます。夜の暗さなら多少の粗はもういいでしょう。」


「ありがとうございます!」
エンリケ王子とミリオン様が物凄く喜んでいる。

なんだか、ぴょんぴょん飛び跳ねている幻が見える。


「せっかくニーノ様なので、性別不詳な感じで、中性的に、神秘的に仕上げますね。」

マシューは頼もしい。

お給料いっぱいあげよう!





あちこち回りたかったけど、衣装の方が大事。

俺は生徒会室で衣装合わせに付き合うことになった。

ちょっと残念だけど、仕方ないな。


「ちょっとお腹すいた……。」

カレー食べたかったなぁ……。



「ニーノ!!」「ニーノ様!」

シーザルが、皆を連れて生徒会室に来た。

ヨハネとクルーズのクラスの、少しぽっちゃりした優しそうな可愛らしい女性も一緒だ。


「なんか大変そうだから昼食持ってきたよ。みんなで食べてください。」

「大丈夫、俺たちは口が固いから。友達枠ってことで。この子も信頼できる子だから大丈夫だよ。」

クルーズが可愛らしい子を紹介する。
クラリス様って言うんだ。


「私たちのクラスはアフタヌーンティーだけだったので、マーマレイド様・ベリーサ様と一緒に作ったんです。」

「殆どクラリスじゃないの。クラリスってお料理上手なのね!」


汚れないように紙で包まれた中は、コロッケが挟まれたサンドイッチ。


「コロッケの中はカレーです。サンドイッチのパンはアフタヌーンティーで使うキュウリのサンドイッチ用を使いました。パン粉は余ったパンを屑にして…。小麦粉はケーキの材料で。」


おお。ありがとう!!


クラリスはてきぱきとお茶の用意をする。

クルーズの目がとろんとしているのは気のせいかな?

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