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前世のお嫁さんは心の中は男の子、そして現世では…
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数日遅れで、身分を隠して学園に入学したあの日。ミスティに初めて出会った時。
教室へ入って、窓際後方にひとりで佇む彼を見た瞬間、ビビっと電流が流れ、私は全てを思い出した。
(ああぁああ!!これ、異世界TENSEI!)
「?」
瓶底眼鏡にもさもさした前髪でよく顔は分からないけど、こてんと折れた首が可愛い。
この国の王弟の息子で、三男とはいえ公爵令息ともあれば、たとえ冷遇されている王子の婚約者だとしても敬われるべきなのに、誰もが遠巻きにし、声もかけない。
彼は、1人でうんうんと何かを悩んでいるようだ。
「どうしたの?なやみごと??。」
「え?」
「俺、レン。家はシャイニー帝国との貿易をしているシャイニー商会だよ。ちょっと事情があって登校が遅れたんだ。今日から通うからよろしくね。」
「シャイニー商会!すごいね。」
「平民だけどね。君の家は公爵家でしょ。王弟の…。気軽に話しかけちゃってごめんね。」
「ううん、僕は気にしないよ。学校内だしね。これからよろしく………って、そうか、国外…。」
一月たち、打ち解けて、ミスティから聞いたのは。
母親から美貌を妬まれ放置されているうえに、『醜い』と言い続けられて冷遇されて育った。
王子の婚約者で分かりやすい冷遇はないが、言葉の暴力の数々!
侍女の世話も最低限で、貴族令息なのに身の回りのことは全て一人でやっているという。
あ。これ、あれじゃない?
<煌めきの国の王子様>
それに出てくる不幸な侯爵令息、ミスティ=エルフィード。
いつも背中を丸め、俯いて、婚約者に縋るも、実兄のヒロインであるキスティにやった嫌がらせが発覚し、断罪され、処刑されてしまう。
BLゲームのミスティは、本当に根暗で、目の下にクマがあり、いつも顔を隠し、碌なケアも受けられていないから肌荒れも酷くて、本当に醜かったが……、よくよくキャラデザの造形を見てみると、本当は美人だったのでは?というキャラだった。
あの時は、こういう画風なのだろう(イケメンしか描けない)と思っていたが、本当に本当は美人だったのだ。
後天的に醜くされただけで。
自分の顔を鏡で見たことがなくて、実母から醜いと言われ続けていたら、自分の美貌を奪われていても、気づかないのかもしれない。
だが、このミスティの中身は現代人の転生者。
鏡やガラスなんてものはないとしても、触ってみれば目と鼻と口の位置がおかしくないことくらいは気づくし、そのうち外に出れば、どこかで顔を確認する機会はあっただろう。
ゲームのミスティは本当に醜いと思い込んでいるから、わざわざ確認なんかしなかっただろうが。
それで、婚約破棄され、家を出たい…か。
そうか。
それならば、このフュリューゲル=レン=シャイニー皇太子!
全力で応援しよう!
元々、この国には監査で来たんだ。
碌でもない国王、王弟。
税を搾取するだけで国民の生活改善のための治世を怠るハンコ製造機の国王と、ギャンブルと色狂いの王弟。
王太子とミスティはマシなようだが、それ以外の息子たちも屑ばかりときた。
国民や帝国にとってたいへんよろしくない。
うちに来ちゃいなさい、ミスティ。
そして私の嫁になれ!
だって、貴方、ハルくんだよね!?
私の前世は柊若葉。
元商社のバリキャリで、柊大翔の妻。
私は、体は女性だったけど、心は男性で、男性として男性が好きなタイプだった。
ハルくんは本当に可愛くて。
やりたいことを全力で応援した!
子どもを産んだのも私だし、大体私がリードしていても、元々淡泊なのか、まったく気にしてなかったし、ハルくんは全く気付いていなかったと思うけど、本当は、男の体でハルくんを抱きたかった!!
だが!!!!
この世界は男だけの世界!!
男でも子どもが産める!
となれば、やったーーーーーーーーーーー!
今世では私が彼を妻に出来るのだ。
男の体で、彼を愛でることが出来る。
夫という立場で。
ふふふ!
今世もこの人をオトしてみせる!
滅茶苦茶かわいがる!また幸せにするからね。
ふふふふふ………あのクズ王子とあばずれ。目に物言わせてやるわ!
教室へ入って、窓際後方にひとりで佇む彼を見た瞬間、ビビっと電流が流れ、私は全てを思い出した。
(ああぁああ!!これ、異世界TENSEI!)
「?」
瓶底眼鏡にもさもさした前髪でよく顔は分からないけど、こてんと折れた首が可愛い。
この国の王弟の息子で、三男とはいえ公爵令息ともあれば、たとえ冷遇されている王子の婚約者だとしても敬われるべきなのに、誰もが遠巻きにし、声もかけない。
彼は、1人でうんうんと何かを悩んでいるようだ。
「どうしたの?なやみごと??。」
「え?」
「俺、レン。家はシャイニー帝国との貿易をしているシャイニー商会だよ。ちょっと事情があって登校が遅れたんだ。今日から通うからよろしくね。」
「シャイニー商会!すごいね。」
「平民だけどね。君の家は公爵家でしょ。王弟の…。気軽に話しかけちゃってごめんね。」
「ううん、僕は気にしないよ。学校内だしね。これからよろしく………って、そうか、国外…。」
一月たち、打ち解けて、ミスティから聞いたのは。
母親から美貌を妬まれ放置されているうえに、『醜い』と言い続けられて冷遇されて育った。
王子の婚約者で分かりやすい冷遇はないが、言葉の暴力の数々!
侍女の世話も最低限で、貴族令息なのに身の回りのことは全て一人でやっているという。
あ。これ、あれじゃない?
<煌めきの国の王子様>
それに出てくる不幸な侯爵令息、ミスティ=エルフィード。
いつも背中を丸め、俯いて、婚約者に縋るも、実兄のヒロインであるキスティにやった嫌がらせが発覚し、断罪され、処刑されてしまう。
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あの時は、こういう画風なのだろう(イケメンしか描けない)と思っていたが、本当に本当は美人だったのだ。
後天的に醜くされただけで。
自分の顔を鏡で見たことがなくて、実母から醜いと言われ続けていたら、自分の美貌を奪われていても、気づかないのかもしれない。
だが、このミスティの中身は現代人の転生者。
鏡やガラスなんてものはないとしても、触ってみれば目と鼻と口の位置がおかしくないことくらいは気づくし、そのうち外に出れば、どこかで顔を確認する機会はあっただろう。
ゲームのミスティは本当に醜いと思い込んでいるから、わざわざ確認なんかしなかっただろうが。
それで、婚約破棄され、家を出たい…か。
そうか。
それならば、このフュリューゲル=レン=シャイニー皇太子!
全力で応援しよう!
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王太子とミスティはマシなようだが、それ以外の息子たちも屑ばかりときた。
国民や帝国にとってたいへんよろしくない。
うちに来ちゃいなさい、ミスティ。
そして私の嫁になれ!
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ハルくんは本当に可愛くて。
やりたいことを全力で応援した!
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だが!!!!
この世界は男だけの世界!!
男でも子どもが産める!
となれば、やったーーーーーーーーーーー!
今世では私が彼を妻に出来るのだ。
男の体で、彼を愛でることが出来る。
夫という立場で。
ふふふ!
今世もこの人をオトしてみせる!
滅茶苦茶かわいがる!また幸せにするからね。
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