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「なっ!お前、その顔………!!どうしてッ、どこが醜いんだ!なんで今まで隠してた!」
「クズリー様!?」
「ノワール!!あれは醜いと言ってたじゃないか!あれのどこが醜いんだ!あれなら……多少馬鹿でも王太子の妃だって望めたものを!お前は何故っ!」
「ほほほっ、ノワール、やっぱり貴方、自分の子どもの美貌に嫉妬して。あの美貌が表に出ないように『醜い』だなんて言ってたのでしょう!」
「王妃様??!そうなのか、そうなのか!ノワール!!!なんと愚かな真似を!」
「……今の今まで気づかなかったくせに、私だけを責めないでっ!」
「ミスティ、やっぱり婚約は継続しよう!お前は俺の隣に相応しい!」
「クズリー!?ひどいッ…!ミスティより私がいいって、私の体を好きにしたくせに!」
「黙れ!誰にでも股を開く癖に!」
「クズリーだっていっぱいお相手がいるでしょ!」
「ノワールはなんて酷い人間なんだ!エルフィンがかわいそうだ!」
…………なにこの阿鼻叫喚。
そんなに僕の素顔は衝撃的だった?
もっとショックな告白が控えてるのだけど、この人たち耐えられるのだろうか。
「いつまで宗主国の皇太子を放って、内輪もめをしているのだろうね。」
レンの手が僕の腰に回り、寄せる。
「そっ、そうだっ、皇太子さま!ミスティはとんでもない馬鹿なのです!学校の成績も悪いし、我が国の王子妃教育すら進まなかったのですからっ!」
「煩いよ、この屑が。いっとくけど、私のミスティは天才だから。お前の宿題も仕事も、ミスティに押し付けていただろう。その時点でなんでわからなかったのかな?本当に馬鹿だったらできるわけないだろう?」
「はっ…。確かに…??」
「そんなことよりも、我が身の心配をするといい。私がこちらに留学し、潜伏していた理由。それは、宗主国としてこの国をチェックするためだ。」
しんと静まり返る。
「ブリリアント王国国王陛下、王妃殿下。あなた方は、施政者の風上にもおけない。国民の声を無視し、玉璽を押すことすら部下に丸投げしていた。世界は日々進歩しているし、いくら優秀な平民が頑張っても、王族でなければできないこともあるというのに。この国だけ他国と比べ、識字率や医療の普及状況が悪い。優れた製品は全て帝国からの輸入品だ。この国の製造業は廃れ、貧しくなる一方だ。よって、お前たちには退位してもらう!」
「「そっ、そんなっ!」」
「そして、新しい国王とその妃には、クレイバー王太子とアマンドを指名する。元国王夫妻とクズリーへの処分は新しい国王陛下に一任することとしよう。」
「謹んでお請けします。元陛下らは離宮で隠居していただきます。権力を一切持たせず、監視の下。規則正しく清貧な生活をさせます。クズリーについては、去勢を施し、隔離生活を送らせます。」
「そんな兄上!去勢だなんて!!」
「よるなっ!このクズが…!気に入れば見境なく襲って!私が王になったからには、報いは全て受けさせる!」
「あっ、ちょっと待ってください。キスティ兄さまとクズリー殿下の腕に謎の赤い斑点があるのです。クスティお兄様たちも…まぁ怪しいので、ちょっと回復魔法かけときますね。」
「ミスティは優しいね。自業自得なのに。」
二人とも奔放な上に、クズリーは犠牲者も多いから…。
もしかして移されたかもしれない人も多いはず。
だから。
「無病息災ビーム!」
カッ!
激しい光でありながら、不思議と目に優しい。
その光は、ブリリアント王国中に広がり――――――――
今わの際の老人は元気に、
虫歯も治り、
体を欠損した傷病兵は手足が生え、
病気も怪我も、全てが癒える、そんな奇跡。
「あ……っ 聖人???」
「もう僕は帝国の人間です。次はないので、遊ぶのはやめにしてくださいね?そうだ、エルフィード領の最近の収入は、僕とレンの作ったミストレン商会がらみです。僕がいなくなったら破綻すると思うので、今後はちゃんと領地をみてくださいね。それから、すっきりお別れしたいので…。」
えっと、亜空間のこのへんに置いておいたんだった。
「はい、公爵。僕が生まれてから今までの間に僕にかかった経費です。お返ししますね。」
聖人並みの規格外の浄化・回復魔法。
亜空間使い。
世界のミストレン商会…、
神のような美貌…!
自分より美しくて許せないというつまらない嫉妬から始まった冷遇………。
そのせいでミスティという素晴らしい人材を未来永劫失うことが決定して、元国王たちと親だった人たちの顔が真っ青に染まっていく。
「クズリー様!?」
「ノワール!!あれは醜いと言ってたじゃないか!あれのどこが醜いんだ!あれなら……多少馬鹿でも王太子の妃だって望めたものを!お前は何故っ!」
「ほほほっ、ノワール、やっぱり貴方、自分の子どもの美貌に嫉妬して。あの美貌が表に出ないように『醜い』だなんて言ってたのでしょう!」
「王妃様??!そうなのか、そうなのか!ノワール!!!なんと愚かな真似を!」
「……今の今まで気づかなかったくせに、私だけを責めないでっ!」
「ミスティ、やっぱり婚約は継続しよう!お前は俺の隣に相応しい!」
「クズリー!?ひどいッ…!ミスティより私がいいって、私の体を好きにしたくせに!」
「黙れ!誰にでも股を開く癖に!」
「クズリーだっていっぱいお相手がいるでしょ!」
「ノワールはなんて酷い人間なんだ!エルフィンがかわいそうだ!」
…………なにこの阿鼻叫喚。
そんなに僕の素顔は衝撃的だった?
もっとショックな告白が控えてるのだけど、この人たち耐えられるのだろうか。
「いつまで宗主国の皇太子を放って、内輪もめをしているのだろうね。」
レンの手が僕の腰に回り、寄せる。
「そっ、そうだっ、皇太子さま!ミスティはとんでもない馬鹿なのです!学校の成績も悪いし、我が国の王子妃教育すら進まなかったのですからっ!」
「煩いよ、この屑が。いっとくけど、私のミスティは天才だから。お前の宿題も仕事も、ミスティに押し付けていただろう。その時点でなんでわからなかったのかな?本当に馬鹿だったらできるわけないだろう?」
「はっ…。確かに…??」
「そんなことよりも、我が身の心配をするといい。私がこちらに留学し、潜伏していた理由。それは、宗主国としてこの国をチェックするためだ。」
しんと静まり返る。
「ブリリアント王国国王陛下、王妃殿下。あなた方は、施政者の風上にもおけない。国民の声を無視し、玉璽を押すことすら部下に丸投げしていた。世界は日々進歩しているし、いくら優秀な平民が頑張っても、王族でなければできないこともあるというのに。この国だけ他国と比べ、識字率や医療の普及状況が悪い。優れた製品は全て帝国からの輸入品だ。この国の製造業は廃れ、貧しくなる一方だ。よって、お前たちには退位してもらう!」
「「そっ、そんなっ!」」
「そして、新しい国王とその妃には、クレイバー王太子とアマンドを指名する。元国王夫妻とクズリーへの処分は新しい国王陛下に一任することとしよう。」
「謹んでお請けします。元陛下らは離宮で隠居していただきます。権力を一切持たせず、監視の下。規則正しく清貧な生活をさせます。クズリーについては、去勢を施し、隔離生活を送らせます。」
「そんな兄上!去勢だなんて!!」
「よるなっ!このクズが…!気に入れば見境なく襲って!私が王になったからには、報いは全て受けさせる!」
「あっ、ちょっと待ってください。キスティ兄さまとクズリー殿下の腕に謎の赤い斑点があるのです。クスティお兄様たちも…まぁ怪しいので、ちょっと回復魔法かけときますね。」
「ミスティは優しいね。自業自得なのに。」
二人とも奔放な上に、クズリーは犠牲者も多いから…。
もしかして移されたかもしれない人も多いはず。
だから。
「無病息災ビーム!」
カッ!
激しい光でありながら、不思議と目に優しい。
その光は、ブリリアント王国中に広がり――――――――
今わの際の老人は元気に、
虫歯も治り、
体を欠損した傷病兵は手足が生え、
病気も怪我も、全てが癒える、そんな奇跡。
「あ……っ 聖人???」
「もう僕は帝国の人間です。次はないので、遊ぶのはやめにしてくださいね?そうだ、エルフィード領の最近の収入は、僕とレンの作ったミストレン商会がらみです。僕がいなくなったら破綻すると思うので、今後はちゃんと領地をみてくださいね。それから、すっきりお別れしたいので…。」
えっと、亜空間のこのへんに置いておいたんだった。
「はい、公爵。僕が生まれてから今までの間に僕にかかった経費です。お返ししますね。」
聖人並みの規格外の浄化・回復魔法。
亜空間使い。
世界のミストレン商会…、
神のような美貌…!
自分より美しくて許せないというつまらない嫉妬から始まった冷遇………。
そのせいでミスティという素晴らしい人材を未来永劫失うことが決定して、元国王たちと親だった人たちの顔が真っ青に染まっていく。
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