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カリス参上
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(ふーん、ここがフォックス王国ねぇ。こないだまで揉めてたわりに平和そうだ。うまくやったんだな…。)
お付きの者たちと船を降りると、騎士が並び、赤い絨毯が敷かれている。
絨毯の両脇に隊列を組んだ騎士たちは、ファンファーレを鳴らした。
まだ若そうだがそれなりの高い位置にいそうな男が、恭しく礼をしている。
「ジョージ=フラメンコと申します。エドワード陛下の宰相をしている父の補佐をしております。陛下の代理として、この国への訪問を歓迎し、城へご案内を致します。お泊りになられる部屋も準備しております。」
(ふぅん、なかなか悪くない。頭脳労働者らしいほっそりとした首。ミルクティー色の髪。分厚い眼鏡がご愛敬だが、金色の目は綺麗だ。少々やぼったいが、磨けば光るタイプだな。あぁあ~、やりてぇ~~~。)
40にもなって王太子なのに結婚相手がいないのは、カリスが男色家で遊び人だからだ。
「殿下…!悪い癖ですよ!他国で問題は起こしませぬように!陛下からの命もあるのでしょうっ!」
部下の耳打ちで我に返る。
ああ、そうだった。
今回は顔合わせ、従甥がどんな人間なのか把握する。
始末するにしても相手は王の竜。
油断してもらえるくらい懐に入る必要があるだろう。
「ありがとうジョージ殿。それでは案内を任せる。」
国は活気で溢れている。
女神に愛された国、といった感じか。
我が国は父が邪竜だからなぁ。
大気や水が毒で汚染されて、よほど強くなければ生き残れない。
食べ物は、プラントで作った汚染されていない葉っぱかサプリメントだもんな。
やってらんねぇ。
昔は綺麗な国だったんだけどなー。
でも父は恐ろしい。
逆らえないからな…。
リュージュも可愛い子だった。
ティアとかいう子も可愛いのかな。
可愛くても始末しないといけないけどな。
可愛い子だったらもったいないなぁ。
もやもやと考えているうちに、馬車は城の門をくぐった。
お付きの者たちと船を降りると、騎士が並び、赤い絨毯が敷かれている。
絨毯の両脇に隊列を組んだ騎士たちは、ファンファーレを鳴らした。
まだ若そうだがそれなりの高い位置にいそうな男が、恭しく礼をしている。
「ジョージ=フラメンコと申します。エドワード陛下の宰相をしている父の補佐をしております。陛下の代理として、この国への訪問を歓迎し、城へご案内を致します。お泊りになられる部屋も準備しております。」
(ふぅん、なかなか悪くない。頭脳労働者らしいほっそりとした首。ミルクティー色の髪。分厚い眼鏡がご愛敬だが、金色の目は綺麗だ。少々やぼったいが、磨けば光るタイプだな。あぁあ~、やりてぇ~~~。)
40にもなって王太子なのに結婚相手がいないのは、カリスが男色家で遊び人だからだ。
「殿下…!悪い癖ですよ!他国で問題は起こしませぬように!陛下からの命もあるのでしょうっ!」
部下の耳打ちで我に返る。
ああ、そうだった。
今回は顔合わせ、従甥がどんな人間なのか把握する。
始末するにしても相手は王の竜。
油断してもらえるくらい懐に入る必要があるだろう。
「ありがとうジョージ殿。それでは案内を任せる。」
国は活気で溢れている。
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我が国は父が邪竜だからなぁ。
大気や水が毒で汚染されて、よほど強くなければ生き残れない。
食べ物は、プラントで作った汚染されていない葉っぱかサプリメントだもんな。
やってらんねぇ。
昔は綺麗な国だったんだけどなー。
でも父は恐ろしい。
逆らえないからな…。
リュージュも可愛い子だった。
ティアとかいう子も可愛いのかな。
可愛くても始末しないといけないけどな。
可愛い子だったらもったいないなぁ。
もやもやと考えているうちに、馬車は城の門をくぐった。
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