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国王夫妻は今
「いやよぉおおお!私のドレス!宝石ぃいいい!」
「命が大事です!こちらへ!」
「はぁはぁはぁ、まだ走るのかっ!」
「王族の抜け道をご存じでしたら近道もあったかもしれないですね。」
近衛騎士に連れられて、皆で走る。
なんで近道を誰も知らないのよ!
王家だけで伝承するとか意味わからない!
あの人ははぁはぁ言ってるだけで足が遅くてほんと足手まとい!
「重要書類は!」
「地下の金庫です!印もここに!」
「確か地下の機密図書の部屋もシェルターになってたな。あそこなら金庫より広い。そこに逃げるぞ!」
「いやよお!あんなところにみんなで入ったら狭いじゃない!」
「アッ!」
走ったせいでティアラが落ちた。
「振り返らないで!」
「私のティアラ!」
その瞬間、一気に熱がきた。
気が付けば、シェルターに私はいた。
私を助けるために近衛騎士が一人、焼け死んだらしいわ。
体が熱い。痛い。
「いっそ死んでくれたらよかったものを。化け物っ!」
ねえ、あなた?
今私を化け物って言ったの?
それから少したって、外が静かになったころ。
私たちは地下牢へいくことになった。
「みんなただいま!もう大丈夫だよ!」
フォレスさんにビジーさんはもう、炊き出しを始めていた。
冒険者たちが温かいスープで心と体を癒している。
「おかえり!さすがキシリッシュだな!」
荒くれものの冒険者たちと拳をつきあわせて応える。
「あの……おかえり。」
「オニキス師匠!」
声の方に振り返ると、オニキス師匠の頬に傷はなくて、スカートを履いている。
「傷物にしたんだから責任とってもらわないとね。」
なんか髪が短くなってませんか、アレキサンドラさん。
それに胸が平たくなっているような。
「キシリッシュだから許せるんだからね。幸せにしてよ?」
オパールさんもそんなんでしたっけ。胸平たいんですけど。
「えっ??師匠たち????」
「あのね、キシリッシュ。本当は私が獣人国の第一王女なんだ。アレックスとオパールは弟で……。見聞を深める旅で冒険者をするにあたって、危ないから性別を入れ替えようって…。」
「だってオニキスお姉さまはこんなに可憐で可愛くて素敵なんだもの!悪い虫がついたら大変だし!襲われたら大変だし!」
「念のため男同士でもっていう人の対策で顔に傷メイクして、私たちが露出度高めの女性冒険者をすれば安全だからね!」
「キシリッシュ……と、としうえは嫌だろうか…!!!」
キャッと頬を染めて両手で顔を隠しているオニキス師匠。
可愛いと思うけど、ちょっと待って。頭が働かない。
「命が大事です!こちらへ!」
「はぁはぁはぁ、まだ走るのかっ!」
「王族の抜け道をご存じでしたら近道もあったかもしれないですね。」
近衛騎士に連れられて、皆で走る。
なんで近道を誰も知らないのよ!
王家だけで伝承するとか意味わからない!
あの人ははぁはぁ言ってるだけで足が遅くてほんと足手まとい!
「重要書類は!」
「地下の金庫です!印もここに!」
「確か地下の機密図書の部屋もシェルターになってたな。あそこなら金庫より広い。そこに逃げるぞ!」
「いやよお!あんなところにみんなで入ったら狭いじゃない!」
「アッ!」
走ったせいでティアラが落ちた。
「振り返らないで!」
「私のティアラ!」
その瞬間、一気に熱がきた。
気が付けば、シェルターに私はいた。
私を助けるために近衛騎士が一人、焼け死んだらしいわ。
体が熱い。痛い。
「いっそ死んでくれたらよかったものを。化け物っ!」
ねえ、あなた?
今私を化け物って言ったの?
それから少したって、外が静かになったころ。
私たちは地下牢へいくことになった。
「みんなただいま!もう大丈夫だよ!」
フォレスさんにビジーさんはもう、炊き出しを始めていた。
冒険者たちが温かいスープで心と体を癒している。
「おかえり!さすがキシリッシュだな!」
荒くれものの冒険者たちと拳をつきあわせて応える。
「あの……おかえり。」
「オニキス師匠!」
声の方に振り返ると、オニキス師匠の頬に傷はなくて、スカートを履いている。
「傷物にしたんだから責任とってもらわないとね。」
なんか髪が短くなってませんか、アレキサンドラさん。
それに胸が平たくなっているような。
「キシリッシュだから許せるんだからね。幸せにしてよ?」
オパールさんもそんなんでしたっけ。胸平たいんですけど。
「えっ??師匠たち????」
「あのね、キシリッシュ。本当は私が獣人国の第一王女なんだ。アレックスとオパールは弟で……。見聞を深める旅で冒険者をするにあたって、危ないから性別を入れ替えようって…。」
「だってオニキスお姉さまはこんなに可憐で可愛くて素敵なんだもの!悪い虫がついたら大変だし!襲われたら大変だし!」
「念のため男同士でもっていう人の対策で顔に傷メイクして、私たちが露出度高めの女性冒険者をすれば安全だからね!」
「キシリッシュ……と、としうえは嫌だろうか…!!!」
キャッと頬を染めて両手で顔を隠しているオニキス師匠。
可愛いと思うけど、ちょっと待って。頭が働かない。
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