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まろ蔵

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『踊れ、かっぽれ』(実石紗枝子著:祥伝社文庫)

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いつも『青春』を描かせたら抜群のキレを見せる実石さんが本領発揮、本作も静岡県清水が舞台の高校生たちの群像劇である。

まずキャラの立ち方が素晴らしくて、彼らの動きが鮮明に目に浮かぶ。

シャイ過ぎて友達が出来ないハーフのオーガスタスを中心に、大雑把で無頓着な夏希、銀髪で推しの強い龍太郎、絶世の美少女ながら自己中な凛々、訳あり通信制学生でマネージャーの楓子、シャイなカメラマン恵梨香、そして飛び切りダサいダンスを踊る熱血教師土屋先生。

それぞれ何クセもあるメンバーが、一丸となって、夏の清水みなと祭りの総おどりで『かっぽれ』を踊る『清水いなせ組』というのだが、始まりから不安しかない……。

おいおい、そんなんで、君たち大丈夫なの?

読む者を不安にさせながらも、物語は進む。
そして、いつしか彼らの一挙一投足を見守り、応援している自分に驚く……、そんなお話。

面白さが少しは伝わっていると良いのですが?

ネタバレになってしまいますけど『祭りのあと』の章は、涙腺崩壊です。

今夏、一番の熱血青春地方学生踊る感動小説に、どっぷり浸って、共に幸せになりましょう。

『楽しいことをしてくたくたに疲れて、ぐっすり眠る』気分を味わいながら。
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