揚げ物、お好きですか? 第二部

ツ~

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新たな仲間

新しい仲間 3

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 性別は女性。
 紺色のロングヘヤー。瞳は濃いゴールド。エルフらしい美形に顔は赤面している。
 何より、白いローブであったろう衣装は、ほとんどが薄赤に染まっていた。
 ……原因は手に持っている酒瓶か。
 ってか、本当、マジ、誰だよ。

 「わたしが~~~~!きた~~~~~!!!」
 
 酒瓶を持った両手を大きく広げ、満足そうに女性は、また、同じ事を言う。
 だいたい、何で家の中に入って来てるんだ?
 ……鍵は……あっ。会議だったから、鍵閉めてなかったわ。

 「あの~。どちら様でしょうか?もう、店は閉店していますし、こっちは自宅なんですよ??」

 イリア達に何かあっては遅い。
 俺は手でイリア達を制し、とりあえず、女性に話し掛けてみた。

 「あっれ~。あなだは、だりぇ~。まぁ、いいが。こんばん~ぅわ!!こ、ヒクッ。ここぬ、ララノアぐぁ居るづでぎいで来たのでぃけ……。」
 
 近くで見ると、やはり綺麗だ。
 でも、見るからに酔っ払ってて……何って言ってるか、分かんないんだけど?ろれつが回ってないし。
 それに、酒臭い!!すげぇ~!!酒臭い!!!
 酔っ払っているのは見たら分かるけど、どれだけ飲んだら、こんなに酒臭くなるんだよ?

 「……ナルルカ先輩?」
 「け、賢者?!ナルルカ・サイサリス?!」
 「……ナル。どうして、あなたが……ここに?」

 あら?知らないのは俺だけ??
 イリア達は驚いて、来客を見ている。しかも、ララとは親しいようだ。
 
 「ララ~!ひしゃしゅぶりゅ~。ぎょんきゅにゅしゅてちゃ~~。」

 うげ。なんて言ってるか全く分からないのですが……。泥酔ってやつじゃないですか??これ?

 「……うん。久し振り。元気……だったよ。ナルはどうだった?」

 え?!通じてる!

 「わちゃしゅは、げんきゅぢゃっにゃよ。……は!!ぢじょが……いっぴゃあ。」

 そう言い。酔っ払いは鼻血を出してその場に倒れた。
 あまりの出来事に、俺とララは目を合わせる。

 「……私は元気だったよ。は!……美女がいっぱい。と、言った。マスター……この子、私の仲……友達。ごめん……だけど、部屋に泊めていい?」

 ……あぁぁ。そ、そう言ったのね。そして、なぜ倒れた?鼻血まで出して……ただの飲み過ぎではないよな?
 怪しい……怪しいけど、ララの知り合いだ。放ってはおけない。

 「よし。分かった。ララの友達ならこのままにしておけないな。肩貸すから、一緒に運ぼう。」

 俺とララは酔っ払いを担ぎ上げ、ララの部屋まで運んだ。
 そして、翌日。
 休日だからと言って日頃の日課は欠かさない。
 クエンカ夫妻を見送り、イリア達は買い物へ。
 俺は庭でララに剣術を教わった後は、まだ上手く扱えない、雷槍・ケラウノス。槍術をラファエルさんから学んぶ。
 そして、昼食時。みんなが家に帰宅し、昼飯を食べる為に家の方に帰って料理を始めた時、酔っ払いさんは起きてきた。

 「うぅ~。あたま、いたい。」

 それを見て、ララは酔っ払いさんに挨拶をする。
 
 「……ナル。おはよう。具合はどう?」
 「……あぁ。ララ、おはよ。今、何時??ってか、ここ何処?」

 そう、酔っ払いさんはララに聞いた後、周りを見て、ハッ!としたようだった。

 「も、申し訳ありません!!ここは、宿屋ではない様子!!私、何かやらかしたでしょうか!?」

 酔っ払いさんは勢い良く俺達に頭を下げる。

 「……ナル。大丈夫。ここは……私の新しいお家。そして、みんな……家族だよ。」

 酔っ払いさんは顔を少し上げ、周りを見渡す。

 「ぐは!!美女が沢山居る!!しかも、有名人ばかり!?」

 酔っ払いさんはそう言い、また鼻血を噴射させた。
 ヤバい。コイツ……確実にヤバいヤツやん。
 鼻にティッシュを詰め、床を自分で拭いた、ヤバい酔っ払いさんは改めて自己紹介をした。

 「はじめまして。私、ナルルカ・サイサリスと申します。ララとは昔パーティーを組んでいました。仲間……友人です。」

 え?ララのパーティー??もしかして、リヴァイアサンを討伐した時の??

 「もしかして、リヴァイアサンを討伐した時の?」
 「はい。そうです。私はその時のヒーラーです。」

 おお!!英雄と言って言い人のお出ましだ!だから、みんな知っていたのか。
 と、とりあえず、失礼のないように、俺も自己紹介をしなくては……。

 「はじめまして。揚げ物処『大和』の店主、ヤマトです。よろしくお願いします。」

 俺の自己紹介を皮きりに、皆、握手を交わしながら挨拶をしていく。
 俺とローネ以外の時、なぜか鼻に詰めたティッシュを赤く染め、ナルルカさんは交換していた。
 そして、ナルルカさんは挨拶を終えた後、腹の音を盛大に撒き散らした。

 「……あははは。恥ずかしい。」

 何気に忙しい人だ。 
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