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第十二章 闇の力
二対一の試練
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夜風が、わずかに冷たい。
馬車の中は静かだった。
ヴィンセントは背もたれに身を預け、目を閉じることはしなかった。
眠気はもうない。
代わりに、残っているのは、薄い悔しさだけだ。
向かいで、エドワードが静かに言う。
「昼間も動いていたのだろう」
責める響きはない。
「子どもたちが離れなくてな」
短い答え。
カイが鼻で笑う。
「昼は保育士、夜は王様候補。そりゃあ身体も文句言うわな」
ヴィンセントはわずかに口元を緩める。
「情けない話だ」
「いや?」
カイは肩を竦める。
「女は完全にやられてたぞ。男前で、無防備で、しかもちゃんと謝る紳士ときたもんだ。反則だろ」
エドワードが低く咳払いをする。
「茶化すな」
だが声は柔らかい。
馬車が石畳の上でゆっくりと止まる。
夜会の灯りを映していた車体が、城の庭に差す月光の下で静かに冷えていく。
先に降りたのはヴィンセントだった。
裾を払うように足を下ろし、一瞬だけ空を仰ぐ。
夜会で張りつめていた礼儀の仮面が、わずかに緩む。
だが完全には外れない。
まだここは公の場所だ。
エドワードが続き、最後にカイが無言で降り立つ。
少し離れた場所に、アランが立っていた。
挨拶も世辞もない。
ただ三人を一瞥する。
「来たか」
短い確認。
「遅くなりました」
ヴィンセントは淡々と返す。
アランは踵を返した。
「入るぞ」
三人はその背を追う。
重厚な扉が開き、城内の空気が流れ出す。
外気よりも冷たい。
長い廊下に足音が反響する。
壁に掛けられた燭台の炎が揺れ、影が細長く伸びる。
誰も無駄な会話はしない。
階段を下りる。
さらに奥へ。
やがて辿り着いたのは、訓練場だった。
天井は高く、床は踏み固められた砂と石畳が混ざり、実戦を想定した足場になっている。
アランが中央で立ち止まる。
「上着は脱げ」
ようやく、訓練の時間だと空気が切り替わる。
ヴィンセントはジャケットを脱ぎ、壁際に置く。
白いシャツの袖をまくる。
夜会の名残を振り落とすように。
エドワードも無言で準備を整える。
カイは既に手袋を外していた。
アランは四人の距離を測るように視線を巡らせる。
「今日は実戦形式だ」
静かな宣告。
月光が、石の床に鋭い線を引いている。
ここからが、本番だ。
アランがゆっくりと歩を進める。
その足運びには一切の無駄がない。
長年剣を握り続けた身体は、ただ立っているだけで戦場の記憶を語っている。
彼は訓練場の中央で止まった。
そして――退かない。
壁際へ下がる素振りもない。
ただ静かに、二人を見据えている。
その視線の意味を、ヴィンセントもエドワードも即座に理解した。
「二人で来い」
低い声が落ちる。
命令というより、前提の提示。
「俺を崩せるならな」
挑発でも誇示でもない。
ヴィンセントは一歩左へ開く。
エドワードは右へ滑るように位置を取る。
自然とアランを挟む形になる。
互いに顔は向けない。
目線は常に中央の男へ。
夜会帰りの上着は既に壁際に置かれている。
袖をまくった腕に、緊張が走る。
剣はない。
木剣すら使わない。
素手。
体捌きと間合い、そして連携だけで、目の前の男を崩す。
アランは腕を下げたまま微動だにしない。
だが空気が重い。
踏み込めば斬られる――そんな錯覚を抱かせるほどの圧。
ヴィンセントがわずかに息を整える。
横目でエドワードの足運びを確認する。
呼吸のリズムを合わせる。
声は交わさない。
その沈黙を、アランは見ている。
「遅い」
その一言。
次の瞬間、空気が裂けた。
踏み込んだのはヴィンセントだった。
地を蹴る音はほとんどない。月光を切り裂くように間合いを詰め、右から低く入る。正面からではない。視界の端を削る角度だ。
同時にエドワードが逆側から回り込む。
正対はしない。
わずかに後ろへ、退路を断つ位置。
挟み込む。
だが――
アランは動いていなかった。
いや、動いたと認識した時にはもう遅い。
ヴィンセントの手首が空を切る。
目の前にあったはずの胴が、半歩ずれている。
わずかな体重移動だけで攻撃線を外している。
次の瞬間、視界が反転した。
足を払われたのではない。軸を崩された。
肩に衝撃。石床が迫る。
だが叩きつけられる寸前、ヴィンセントは咄嗟に腕を畳み、受け身を取る。
転がり、即座に立ち上がる。
以前なら、そこで終わっていた。
「悪くない」
アランの声は平坦だ。
その間にエドワードが背後へ入っている。
肘を狙う。
関節を極めに行く軌道。
だがそれも浅い。
アランは片腕だけで捌き、逆にエドワードの体勢を泳がせる。
押していない。
引いてもいない。
ただ軸をずらすだけで、エドワードの重心が流れる。
「連携が甘い」
言葉と同時に、アランの体がわずかに沈む。
次は本気だ、と空気が告げる。
ヴィンセントが踏み込む。
今度は囮。
真正面から圧をかける。
エドワードが低く潜る。
左右同時。
だがアランは――ヴィンセントだけを見る。
一瞬、視線が固定される。
その意味を理解する前に、ヴィンセントの胸元に衝撃が走った。
掌打。
呼吸が抜ける。
身体が後方へ跳ねる。
壁際まで吹き飛ばされ、石に叩きつけられる。鈍い音が夜に響いた。
エドワードが即座に動きを止める。
助けに入るべきか、攻めを継続するべきか。
その一瞬の迷い。
アランの足が、彼の足首を払った。
転倒。
喉元に止まる手刀。
完全に詰みだ。
沈黙。
石床に倒れていたヴィンセントは、荒い息を整えながら立ち上がる。唇の端がわずかに裂けているが、血はもう止まりかけている。
ヴァンパイアの治癒。
だが目の奥に、一瞬だけ暗い光が揺れた。
呼吸が乱れる。
胸の奥で、何かがざわつく。
――もっと速くなれる。
――力を使えば届く。
空気が微かに重くなる。
その瞬間。
衝撃。
横から身体が弾き飛ばされる。
石床を転がる。
カイだ。
容赦なく体当たりで間合いを断ち切る。
「闇の力に頼るな」
低く、鋭い声。
ヴィンセントは歯を食いしばり、床に手をつく。闇の兆しは、すでに消えている。
アランは視線だけを向けた。
「今のが隙だ」
誰にともなく言う。
「格上とやる時、片方を崩せばもう片方は必ず迷う。そこを狩る」
エドワードが静かに立ち上がる。
悔しさはあるが、顔には出さない。
ヴィンセントはゆっくりと呼吸を整える。
今度は、闇は動かない。
安定している。
アランがわずかに顎を引く。
「もう一度だ」
月光の下、二人は再び位置を取る。
今度は、目線を交わした。
馬車の中は静かだった。
ヴィンセントは背もたれに身を預け、目を閉じることはしなかった。
眠気はもうない。
代わりに、残っているのは、薄い悔しさだけだ。
向かいで、エドワードが静かに言う。
「昼間も動いていたのだろう」
責める響きはない。
「子どもたちが離れなくてな」
短い答え。
カイが鼻で笑う。
「昼は保育士、夜は王様候補。そりゃあ身体も文句言うわな」
ヴィンセントはわずかに口元を緩める。
「情けない話だ」
「いや?」
カイは肩を竦める。
「女は完全にやられてたぞ。男前で、無防備で、しかもちゃんと謝る紳士ときたもんだ。反則だろ」
エドワードが低く咳払いをする。
「茶化すな」
だが声は柔らかい。
馬車が石畳の上でゆっくりと止まる。
夜会の灯りを映していた車体が、城の庭に差す月光の下で静かに冷えていく。
先に降りたのはヴィンセントだった。
裾を払うように足を下ろし、一瞬だけ空を仰ぐ。
夜会で張りつめていた礼儀の仮面が、わずかに緩む。
だが完全には外れない。
まだここは公の場所だ。
エドワードが続き、最後にカイが無言で降り立つ。
少し離れた場所に、アランが立っていた。
挨拶も世辞もない。
ただ三人を一瞥する。
「来たか」
短い確認。
「遅くなりました」
ヴィンセントは淡々と返す。
アランは踵を返した。
「入るぞ」
三人はその背を追う。
重厚な扉が開き、城内の空気が流れ出す。
外気よりも冷たい。
長い廊下に足音が反響する。
壁に掛けられた燭台の炎が揺れ、影が細長く伸びる。
誰も無駄な会話はしない。
階段を下りる。
さらに奥へ。
やがて辿り着いたのは、訓練場だった。
天井は高く、床は踏み固められた砂と石畳が混ざり、実戦を想定した足場になっている。
アランが中央で立ち止まる。
「上着は脱げ」
ようやく、訓練の時間だと空気が切り替わる。
ヴィンセントはジャケットを脱ぎ、壁際に置く。
白いシャツの袖をまくる。
夜会の名残を振り落とすように。
エドワードも無言で準備を整える。
カイは既に手袋を外していた。
アランは四人の距離を測るように視線を巡らせる。
「今日は実戦形式だ」
静かな宣告。
月光が、石の床に鋭い線を引いている。
ここからが、本番だ。
アランがゆっくりと歩を進める。
その足運びには一切の無駄がない。
長年剣を握り続けた身体は、ただ立っているだけで戦場の記憶を語っている。
彼は訓練場の中央で止まった。
そして――退かない。
壁際へ下がる素振りもない。
ただ静かに、二人を見据えている。
その視線の意味を、ヴィンセントもエドワードも即座に理解した。
「二人で来い」
低い声が落ちる。
命令というより、前提の提示。
「俺を崩せるならな」
挑発でも誇示でもない。
ヴィンセントは一歩左へ開く。
エドワードは右へ滑るように位置を取る。
自然とアランを挟む形になる。
互いに顔は向けない。
目線は常に中央の男へ。
夜会帰りの上着は既に壁際に置かれている。
袖をまくった腕に、緊張が走る。
剣はない。
木剣すら使わない。
素手。
体捌きと間合い、そして連携だけで、目の前の男を崩す。
アランは腕を下げたまま微動だにしない。
だが空気が重い。
踏み込めば斬られる――そんな錯覚を抱かせるほどの圧。
ヴィンセントがわずかに息を整える。
横目でエドワードの足運びを確認する。
呼吸のリズムを合わせる。
声は交わさない。
その沈黙を、アランは見ている。
「遅い」
その一言。
次の瞬間、空気が裂けた。
踏み込んだのはヴィンセントだった。
地を蹴る音はほとんどない。月光を切り裂くように間合いを詰め、右から低く入る。正面からではない。視界の端を削る角度だ。
同時にエドワードが逆側から回り込む。
正対はしない。
わずかに後ろへ、退路を断つ位置。
挟み込む。
だが――
アランは動いていなかった。
いや、動いたと認識した時にはもう遅い。
ヴィンセントの手首が空を切る。
目の前にあったはずの胴が、半歩ずれている。
わずかな体重移動だけで攻撃線を外している。
次の瞬間、視界が反転した。
足を払われたのではない。軸を崩された。
肩に衝撃。石床が迫る。
だが叩きつけられる寸前、ヴィンセントは咄嗟に腕を畳み、受け身を取る。
転がり、即座に立ち上がる。
以前なら、そこで終わっていた。
「悪くない」
アランの声は平坦だ。
その間にエドワードが背後へ入っている。
肘を狙う。
関節を極めに行く軌道。
だがそれも浅い。
アランは片腕だけで捌き、逆にエドワードの体勢を泳がせる。
押していない。
引いてもいない。
ただ軸をずらすだけで、エドワードの重心が流れる。
「連携が甘い」
言葉と同時に、アランの体がわずかに沈む。
次は本気だ、と空気が告げる。
ヴィンセントが踏み込む。
今度は囮。
真正面から圧をかける。
エドワードが低く潜る。
左右同時。
だがアランは――ヴィンセントだけを見る。
一瞬、視線が固定される。
その意味を理解する前に、ヴィンセントの胸元に衝撃が走った。
掌打。
呼吸が抜ける。
身体が後方へ跳ねる。
壁際まで吹き飛ばされ、石に叩きつけられる。鈍い音が夜に響いた。
エドワードが即座に動きを止める。
助けに入るべきか、攻めを継続するべきか。
その一瞬の迷い。
アランの足が、彼の足首を払った。
転倒。
喉元に止まる手刀。
完全に詰みだ。
沈黙。
石床に倒れていたヴィンセントは、荒い息を整えながら立ち上がる。唇の端がわずかに裂けているが、血はもう止まりかけている。
ヴァンパイアの治癒。
だが目の奥に、一瞬だけ暗い光が揺れた。
呼吸が乱れる。
胸の奥で、何かがざわつく。
――もっと速くなれる。
――力を使えば届く。
空気が微かに重くなる。
その瞬間。
衝撃。
横から身体が弾き飛ばされる。
石床を転がる。
カイだ。
容赦なく体当たりで間合いを断ち切る。
「闇の力に頼るな」
低く、鋭い声。
ヴィンセントは歯を食いしばり、床に手をつく。闇の兆しは、すでに消えている。
アランは視線だけを向けた。
「今のが隙だ」
誰にともなく言う。
「格上とやる時、片方を崩せばもう片方は必ず迷う。そこを狩る」
エドワードが静かに立ち上がる。
悔しさはあるが、顔には出さない。
ヴィンセントはゆっくりと呼吸を整える。
今度は、闇は動かない。
安定している。
アランがわずかに顎を引く。
「もう一度だ」
月光の下、二人は再び位置を取る。
今度は、目線を交わした。
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