受付バイトは女装が必須?

なな

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第3部:フェティシュな装い

第三話:可愛がられる夜は、脱がさない ― 着せられたまま、愛される ―

「脱がせないから、安心してね」

その言葉の意味を、なおはまだ完全には理解できていなかった。

ドキドキの二人での外出後、
河合の部屋、照明は落とされ、薄いスタンドランプだけが辺りを照らしていた。
なおは、ブラウスとフレアスカート、そしてコルセットを身につけたまま、ベッドの上に座っていた。

コートを脱いだあとも、何も脱いでいない。
それどころか、**服に包まれていること自体が今夜の“鍵”**だった。

「ほんとに……このまま?」

「うん。この格好が一番“なおさん”らしくて、好きだから」

河合は、スカートの上から手を添える。
なめらかな布越しに、なおの脚がふるえた。

下着の中には、貞操具。
“男”である証は、今夜も封じられたまま。

なのに、胸元のリボンを優しく撫でられるたび、
呼吸はどんどん甘くなっていく。

「なおさん、可愛い。触れたくなる」

「……脱がせてないのに、こんなに……」

「着てるから、可愛いんだよ」

河合の指が、ブラウスのボタンにそっと触れる。
でも、開けようとはしない。
代わりに――上から、ゆっくりと撫でる。

「……ぁ……んっ」

シャツ越しでも、なおの感覚は敏感に反応していた。
コルセットに締められた腰。
動くたびに擦れるストッキング。

“脱がされない”という約束が、かえって快感を増幅させていく。

「ねえ、なおさん。女の子みたいな声、出していいんだよ」

「や、そんな……恥ずかしっ……」

「じゃあ、もっと可愛がるね。
 恥ずかしいままで、気持ちよくなって」

その言葉に、なおの喉から細い声が漏れる。
女の子の服、女の子の姿、女の子みたいな声。
でも、“身体は違う”という事実が、そのすべてを背徳的に輝かせる。

服のまま。コルセットのまま。
鍵のかかったままの身体で、
なおは何度も、気持ちを重ねられていった。

「こんなに綺麗に愛されたの、初めてだよ……」

貞操具の下がドクドクと動く。
これまでに感じたことがない快感がなおの全身にいきわたる。
「あ……ぁ……んっ」


ベッドの上で身体を丸めるなおの背中を、
河合がやさしく撫でながら言った。

「なおさんは、なおさんのままでいい。
 脱がなくていい。隠さなくていい。
 このままで、ちゃんと可愛いから」

なおのまつげがふるえた。
頬が、シーツに沈みながら濡れていく。

愛された“ままの姿”で泣ける夜。
それは、なによりも“肯定された”証だった。

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