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第4部:それぞれの想い
1.なんとなく知ってる彼女のまなざし― 真帆の心にふれた“なお”という存在 ―
なんでだろう。
最初に“なお”に会ったときから、女の子っぽいなって思った。
雰囲気とか、話し方とか、服の選び方も。
でも、たぶんそれだけじゃない。
“自分を大事にしてる”って感じが、仕草の中ににじみ出てた。
最初は、ただのおしゃれ好きな男の子かと思った。
でもバイト中、ふとした瞬間にその線は曖昧になっていった。
たとえば、棚を拭く姿勢。
たとえば、トイレから戻ってくるまでの時間。
たとえば、美月に耳元で何かを囁かれたときの頬の赤さ。
「この子、自分が“誰なのか”を、ずっと探してるんだ」
そう思ったのが、最初の直感。
ある日、休憩中に見た、なおの首元。
いつもと違う、細いチョーカーの跡がうっすら残っていた。
彼は「疲れた~」って笑ってたけど、
私の目には、その跡が「誰かの存在」を物語っているように見えた。
ああ、この子はたぶん、
誰かに“名前”を呼ばれて、生きてる。
そして、それを――
幸せだと感じてる。
エステに一緒に行ったとき、確信に近づいた。
背中、ウエスト、腰のライン。
普通の男の子の身体じゃない“意識”がそこにあった。
“隠すため”ではなく、“見られる前提”の整え方。
それでも私は、何も言わなかった。
だって、彼が望んでいたのは
「バレること」じゃなくて、「わかってもらうこと」だったから。
言葉じゃなくて、視線で。
気づいても、問い詰めずに。
ちゃんと“見てるよ”って、伝わるように。
「コルセットって、使ってる?」
そう聞いたときの、なおの反応は可愛かった。
ちょっと驚いたあと、静かにうなずくその目に――
私は、まっすぐな“女の子”を見た。
それだけで、十分だった。
いつかきっと、
なおが“秘密”じゃなく“自分”として、私に話してくれる日が来る。
そう思えるほどに、彼はもう、ちゃんと“綺麗だった”。
“なんとなく知ってる”。
それは、たぶん“愛し方”のひとつだと思う。
最初に“なお”に会ったときから、女の子っぽいなって思った。
雰囲気とか、話し方とか、服の選び方も。
でも、たぶんそれだけじゃない。
“自分を大事にしてる”って感じが、仕草の中ににじみ出てた。
最初は、ただのおしゃれ好きな男の子かと思った。
でもバイト中、ふとした瞬間にその線は曖昧になっていった。
たとえば、棚を拭く姿勢。
たとえば、トイレから戻ってくるまでの時間。
たとえば、美月に耳元で何かを囁かれたときの頬の赤さ。
「この子、自分が“誰なのか”を、ずっと探してるんだ」
そう思ったのが、最初の直感。
ある日、休憩中に見た、なおの首元。
いつもと違う、細いチョーカーの跡がうっすら残っていた。
彼は「疲れた~」って笑ってたけど、
私の目には、その跡が「誰かの存在」を物語っているように見えた。
ああ、この子はたぶん、
誰かに“名前”を呼ばれて、生きてる。
そして、それを――
幸せだと感じてる。
エステに一緒に行ったとき、確信に近づいた。
背中、ウエスト、腰のライン。
普通の男の子の身体じゃない“意識”がそこにあった。
“隠すため”ではなく、“見られる前提”の整え方。
それでも私は、何も言わなかった。
だって、彼が望んでいたのは
「バレること」じゃなくて、「わかってもらうこと」だったから。
言葉じゃなくて、視線で。
気づいても、問い詰めずに。
ちゃんと“見てるよ”って、伝わるように。
「コルセットって、使ってる?」
そう聞いたときの、なおの反応は可愛かった。
ちょっと驚いたあと、静かにうなずくその目に――
私は、まっすぐな“女の子”を見た。
それだけで、十分だった。
いつかきっと、
なおが“秘密”じゃなく“自分”として、私に話してくれる日が来る。
そう思えるほどに、彼はもう、ちゃんと“綺麗だった”。
“なんとなく知ってる”。
それは、たぶん“愛し方”のひとつだと思う。
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