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第6部:彼女たちの秘密の装い
第2話:秘密をつけたまま、朝を迎える ― “締めつけ”が、ふたりの距離を近づける ―
目を覚ましたとき、
美月の身体には昨夜の装備が、まだそのまま残っていた。
寝返りひとつでも、
コルセットの縁が背中に擦れ、
太ももを繋ぐチェーンがシーツに絡まる。
「……はぁ……」
まるで自分が“預けられているもの”みたいで、
それが少しだけ、嬉しかった。
隣には真帆。
布団の上から美月の身体を軽く見下ろすように、
いたずらっぽく笑っていた。
「おはよう、可愛い秘密ちゃん」
「……なにそれ」
「ほら、外しちゃう? それとも、今日もこのまま?」
その問いかけに、心がざわついた。
(……このまま、って、外に出るの……?)
迷いながらも、
美月はうなずいた。
「……今日は、なんかこのままでいたいかも」
「うん。じゃあ、コートの下にワンピでも着れば、
見た目にはわかんないね」
着替えの時間。
鏡の前。
レースのボディスーツの上からコルセットを締め、
太もものチェーンを整える。
そして、チョーカーの留め具に、
真帆がそっと手を添える。
「鍵、もうちょっときつめに閉めていい?」
「……うん。お願い」
カチリ、と音がする。
美月は目を閉じて、その感覚を刻み込んだ。
外に出た。
人通りの多い街、雑踏の中。
足を少しだけ揃えて歩く。
それ以上、大きくは開けないから。
腰を真っ直ぐに伸ばす。
そうしないと、コルセットが訴えてくるから。
(誰も、私の身体の中に“鍵がついてる”なんて思わない)
それが、秘密を守っている誇らしさになった。
カフェで、椅子に腰かける。
座面に太ももが当たるたび、
レースとチェーンの存在を再確認する。
腰をひねったとき、
コルセットの骨がわずかに浮き上がる。
「脱げない。だけど、それが心地いい」
「私は今、誰にも見られないところで“つながれている”」
真帆が小さな声で言った。
「ねえ、今夜も、外さないまま寝てみる?」
「……うん。
このまま、また抱きしめて」
恋愛とはちがう。けれど、
ふたりだけの“装いの絆”が、確かに深まっている。
身体の締めつけが、心の距離を近づけていく夜。
美月の身体には昨夜の装備が、まだそのまま残っていた。
寝返りひとつでも、
コルセットの縁が背中に擦れ、
太ももを繋ぐチェーンがシーツに絡まる。
「……はぁ……」
まるで自分が“預けられているもの”みたいで、
それが少しだけ、嬉しかった。
隣には真帆。
布団の上から美月の身体を軽く見下ろすように、
いたずらっぽく笑っていた。
「おはよう、可愛い秘密ちゃん」
「……なにそれ」
「ほら、外しちゃう? それとも、今日もこのまま?」
その問いかけに、心がざわついた。
(……このまま、って、外に出るの……?)
迷いながらも、
美月はうなずいた。
「……今日は、なんかこのままでいたいかも」
「うん。じゃあ、コートの下にワンピでも着れば、
見た目にはわかんないね」
着替えの時間。
鏡の前。
レースのボディスーツの上からコルセットを締め、
太もものチェーンを整える。
そして、チョーカーの留め具に、
真帆がそっと手を添える。
「鍵、もうちょっときつめに閉めていい?」
「……うん。お願い」
カチリ、と音がする。
美月は目を閉じて、その感覚を刻み込んだ。
外に出た。
人通りの多い街、雑踏の中。
足を少しだけ揃えて歩く。
それ以上、大きくは開けないから。
腰を真っ直ぐに伸ばす。
そうしないと、コルセットが訴えてくるから。
(誰も、私の身体の中に“鍵がついてる”なんて思わない)
それが、秘密を守っている誇らしさになった。
カフェで、椅子に腰かける。
座面に太ももが当たるたび、
レースとチェーンの存在を再確認する。
腰をひねったとき、
コルセットの骨がわずかに浮き上がる。
「脱げない。だけど、それが心地いい」
「私は今、誰にも見られないところで“つながれている”」
真帆が小さな声で言った。
「ねえ、今夜も、外さないまま寝てみる?」
「……うん。
このまま、また抱きしめて」
恋愛とはちがう。けれど、
ふたりだけの“装いの絆”が、確かに深まっている。
身体の締めつけが、心の距離を近づけていく夜。
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