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第6部:彼女たちの秘密の装い
第4話:鍵をつけたまま、ヒールで夜道を歩く ― 誰にも見せない、でも誰よりも“着ている”ふたり ―
「今日は……これにしようかな」
真帆が手に取ったのは、細身の膝上スカートと、9cmのエナメルヒールだった。
「え、珍しいね。そんな高いの、普段履かないでしょ」
「たまには“揺れてる方”が、気分出るから」
そう言って真帆は、ウィンクをしてみせた。
美月も、少し丈の短いフレアスカートに、
コルセットのラインが浮かばない程度のボディスーツ、
そして、同じ高さのヒールを選んだ。
“下には、すべて着けたまま”。
太ももを繋ぐベルト、チョーカー、鍵付きのガーターベルト。
「歩ける?」
「うん、……たぶん」
ドアの外に出たとき、
足元からコツ、コツと――ヒールの音が夜の静寂に響いた。
駅までの道。
歩幅は自然に小さくなる。
コルセットが腰の回転を制限し、
ベルトが太ももの動きを抑えてくる。
「……真帆ちゃん、ちょっとだけ待って」
「うん、無理しないで。
でも、“その歩き方”、ちゃんと色っぽいよ」
「え、ちょっとやめて……」
笑いながら、美月の頬が火照る。
でも、歩くたび、布の中で揺れるレースが、
秘密を思い出させて――
心のどこかが“快感”に近い緊張で満たされていく。
レストランに入る。
店員が椅子を引いてくれたとき、
スカートをさっと押さえながら座る仕草にも、
自然と“締められている身体”を意識してしまう。
(いつもより、脚を揃えてる時間が長い……
でも、苦しいのに……なんだろう、すごく落ち着く)
料理が運ばれてくる。
ナプキンを膝にかけ、
小さく笑い合いながら、前菜にフォークを運ぶ。
会話は途切れず、でもどこかゆったりと流れる。
そのとき、ふと真帆が言った。
「美月。
いま私たち、“普通のふり”してるけどさ……
身体は全然、普通じゃないよね?」
その言葉だけで、
美月の奥に、ヒールの高さ以上の“熱”が走った。
座っていても、立っていても、
私たちはずっと“締められたまま”だった。
だけど、その不自由さが心を自由にしてくれる。
私たちは、秘密の中でやっと“本音”で話せる。
帰り道。
ヒールの音は少しだけリズムが狂いはじめていた。
「ちょっと足、疲れてきた……」
「うん、でも……歩ききったら、いっぱい褒めてあげるよ」
肩を並べて歩く夜道。
誰にも知られない、ふたりだけのフェティッシュな距離が、
月明かりの下でゆっくりと揺れていた。
真帆が手に取ったのは、細身の膝上スカートと、9cmのエナメルヒールだった。
「え、珍しいね。そんな高いの、普段履かないでしょ」
「たまには“揺れてる方”が、気分出るから」
そう言って真帆は、ウィンクをしてみせた。
美月も、少し丈の短いフレアスカートに、
コルセットのラインが浮かばない程度のボディスーツ、
そして、同じ高さのヒールを選んだ。
“下には、すべて着けたまま”。
太ももを繋ぐベルト、チョーカー、鍵付きのガーターベルト。
「歩ける?」
「うん、……たぶん」
ドアの外に出たとき、
足元からコツ、コツと――ヒールの音が夜の静寂に響いた。
駅までの道。
歩幅は自然に小さくなる。
コルセットが腰の回転を制限し、
ベルトが太ももの動きを抑えてくる。
「……真帆ちゃん、ちょっとだけ待って」
「うん、無理しないで。
でも、“その歩き方”、ちゃんと色っぽいよ」
「え、ちょっとやめて……」
笑いながら、美月の頬が火照る。
でも、歩くたび、布の中で揺れるレースが、
秘密を思い出させて――
心のどこかが“快感”に近い緊張で満たされていく。
レストランに入る。
店員が椅子を引いてくれたとき、
スカートをさっと押さえながら座る仕草にも、
自然と“締められている身体”を意識してしまう。
(いつもより、脚を揃えてる時間が長い……
でも、苦しいのに……なんだろう、すごく落ち着く)
料理が運ばれてくる。
ナプキンを膝にかけ、
小さく笑い合いながら、前菜にフォークを運ぶ。
会話は途切れず、でもどこかゆったりと流れる。
そのとき、ふと真帆が言った。
「美月。
いま私たち、“普通のふり”してるけどさ……
身体は全然、普通じゃないよね?」
その言葉だけで、
美月の奥に、ヒールの高さ以上の“熱”が走った。
座っていても、立っていても、
私たちはずっと“締められたまま”だった。
だけど、その不自由さが心を自由にしてくれる。
私たちは、秘密の中でやっと“本音”で話せる。
帰り道。
ヒールの音は少しだけリズムが狂いはじめていた。
「ちょっと足、疲れてきた……」
「うん、でも……歩ききったら、いっぱい褒めてあげるよ」
肩を並べて歩く夜道。
誰にも知られない、ふたりだけのフェティッシュな距離が、
月明かりの下でゆっくりと揺れていた。
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