受付バイトは女装が必須?

なな

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第6部:彼女たちの秘密の装い

第6話:ふたりのランジェリーショップ ― 選ぶのは“見えないけれど、大切なもの” ―

翌日。
ふたりは渋谷の奥まったランジェリー専門店にいた。

大人びたガラス扉。
中に入れば、黒とベージュのレースが天井から下がり、
鍵付きアイテム専用の展示棚もある。

「ねえ、これ……どう思う?」

真帆が差し出したのは、V字に深くカットされたボディスーツ。
背中はフルオープン。前は繊細な透け素材。
金属製の装飾ベルトが、下腹部を跨ぐようにデザインされていた。

「……すごくフェティッシュ。
でも、わたしたちなら……着れる、よね」

美月は別のコーナーで、
腰に巻くレースのサポーター型装具を見つけた。
オプションで小さな南京錠を通せるフックがついていて、
「日常でも“つながれている”実感を得たい人へ」と書かれている。

「……こういうの、欲しかったかも。
私、歩いてるときに“わたしだけが知ってるもの”って、安心するから」

「それ、わかる。
外では普通の顔をしてるのに、内側は“秘密のかたまり”って感じ、すごく良いよね」

ふたりは数点を選び、店の奥の静かな試着スペースへ向かった。

「ねえ……着けてあげようか?」

「うん。今度は私が、締める番だよ」

    お互いに装備する手。
    それは恋人としてだけじゃなく、
    “秘密の身体”を共有するパートナーとしての手だった。

    選ぶものは“下着”だけど、
    意味は“関係”そのものだった。
感想 2

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