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第6部:彼女たちの秘密の装い
第9話:もっと、ふたりで締められていたい ― “秘密のまま、すれ違った人影” ―
「……ねぇ、美月。もっと“お揃い”にしてみない?」
夜、真帆の部屋。
ふたりとも、例のハーネスを装着したまま、
スカートもコルセットもつけたまま――何も脱がずに、膝を並べていた。
「お揃い……って?」
「もっと“同じような締め方”をして、
ふたりだけの構造になろうよ。……たとえば、上半身も、ね」
数日後、ふたりはまたあのランジェリーショップへ。
奥のフェティッシュセクションで、
真帆が差し出したのはクロスリブ・アッパーボディホルダー。
鎖骨の下から胸元、肋骨に沿って交差するレースベルト
背面にスライド式のプレートバックル(鍵付き)
内側には細いステーが縫い込まれており、自然と背筋が伸びる構造
「……これ、姿勢が固定される感じ……?」
「うん。でも、日常では違和感ないの。
それに、背中の鍵をわたしが預かれば……
“もう、自分の胸の形も預けた”ってことになるでしょ」
試着室。
美月は真帆に手伝ってもらいながら、
ボディホルダーを肌に巻きつけた。
「……なんか、胸を“着せられてる”って感じ」
「それでいいの。美月の胸、わたしの形にしてるんだから」
背中で鍵が閉まる音がして、
コルセットと繋がる――
下半身から胸元まで、“外せないライン”が完成した。
「……これで、私、今日一日ずっと“着せられてる”んだ」
「うん。外せないまま、わたしのものって思って」
ふたりはそのまま、新宿のビル街にある静かなティーラウンジへ。
(歩くたび、腰から胸まで、“締められている”のがわかる)
スカートの裾が揺れるたび、下のハーネスが太ももに擦れ、
伸ばした背筋が自然と“良い子”の姿勢をつくっていた。
ティーラウンジのロビー。
その瞬間――
ふと、エレベーターから降りてくるひとりの人物と、視線が交差した。
(あ……)
――なお、だった。
ベージュのロングコート。黒髪。
女の子の姿。
けれど、美月はひと目で気づいた。
なおも、美月を見た。
だが表情に出さず、軽く会釈だけして、そのまま通りすぎていった。
(あれ……気づいてた? それとも……)
けれど、美月の背中には、
さっき閉められたばかりのホルダーがぴったりと張り付いていた。
(いま私、外せない。
なおに見られたって思ったら、
余計に、これが“私だけの装備”だって思える)
「美月、大丈夫?」
「……うん。ちょっと緊張しただけ。
でもね――
“鍵付きで見られる”って、思ったより……気持ちよかった」
誰にも知られない構造を抱えたまま、
すれ違っていく。
見られてないけど、見られたかもしれない。
だけど、そのときすでに、
わたしは“脱げないまま、締められてた”。
夜、真帆の部屋。
ふたりとも、例のハーネスを装着したまま、
スカートもコルセットもつけたまま――何も脱がずに、膝を並べていた。
「お揃い……って?」
「もっと“同じような締め方”をして、
ふたりだけの構造になろうよ。……たとえば、上半身も、ね」
数日後、ふたりはまたあのランジェリーショップへ。
奥のフェティッシュセクションで、
真帆が差し出したのはクロスリブ・アッパーボディホルダー。
鎖骨の下から胸元、肋骨に沿って交差するレースベルト
背面にスライド式のプレートバックル(鍵付き)
内側には細いステーが縫い込まれており、自然と背筋が伸びる構造
「……これ、姿勢が固定される感じ……?」
「うん。でも、日常では違和感ないの。
それに、背中の鍵をわたしが預かれば……
“もう、自分の胸の形も預けた”ってことになるでしょ」
試着室。
美月は真帆に手伝ってもらいながら、
ボディホルダーを肌に巻きつけた。
「……なんか、胸を“着せられてる”って感じ」
「それでいいの。美月の胸、わたしの形にしてるんだから」
背中で鍵が閉まる音がして、
コルセットと繋がる――
下半身から胸元まで、“外せないライン”が完成した。
「……これで、私、今日一日ずっと“着せられてる”んだ」
「うん。外せないまま、わたしのものって思って」
ふたりはそのまま、新宿のビル街にある静かなティーラウンジへ。
(歩くたび、腰から胸まで、“締められている”のがわかる)
スカートの裾が揺れるたび、下のハーネスが太ももに擦れ、
伸ばした背筋が自然と“良い子”の姿勢をつくっていた。
ティーラウンジのロビー。
その瞬間――
ふと、エレベーターから降りてくるひとりの人物と、視線が交差した。
(あ……)
――なお、だった。
ベージュのロングコート。黒髪。
女の子の姿。
けれど、美月はひと目で気づいた。
なおも、美月を見た。
だが表情に出さず、軽く会釈だけして、そのまま通りすぎていった。
(あれ……気づいてた? それとも……)
けれど、美月の背中には、
さっき閉められたばかりのホルダーがぴったりと張り付いていた。
(いま私、外せない。
なおに見られたって思ったら、
余計に、これが“私だけの装備”だって思える)
「美月、大丈夫?」
「……うん。ちょっと緊張しただけ。
でもね――
“鍵付きで見られる”って、思ったより……気持ちよかった」
誰にも知られない構造を抱えたまま、
すれ違っていく。
見られてないけど、見られたかもしれない。
だけど、そのときすでに、
わたしは“脱げないまま、締められてた”。
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