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第7部:新しい春に、もう一人の“僕”
第26話:身体に仕込んで大学に行く柊
「……今日も、なおさん、バイト行くのかな」
バニーガールの興奮は数日後もなかなか冷めない。
授業終わりの昼下がり。
キャンパスの隅にある中庭のベンチで、柊は制服のシャツをゆるく着崩したまま、スマホを見つめていた。
シャツの下には、なおに締めてもらったコルセットが、今も静かに腹を抱きしめている。
プラグは――なおから預かったままのものではなく、こっそり自分で買い直した、細身の小さなタイプ。
使い方も、固定のしかたも、もう何度も鏡の前で練習してきた。
朝、装着する瞬間の、冷たい感覚。
それが奥へと入り、止まるころには、身体が自分のものでないような――少し震えるほどの感覚に包まれる。
(……なのに、今日は、なんか……ずっと落ち着かない)
座っているだけなのに、意識がそちらへ引っ張られていく。
じんわりと温まるような疼き。
動けば、肌の奥が擦れあって、呼吸が浅くなる。
ふいに、貞操具の下で身体が頻繁に不思議な反応を続けている。
「柊ーっ!」
突然、隣の芝生から手を振って近づいてくる影。
同じ学部のクラスメイト――**佑真(ゆうま)**だった。
「またここにいた。最近さ、昼ここにいる率、高くない?」
「あ、ああ、たまたま、ね」
「ふーん……? なんか今日、ちょっと違わない?」
「え?」
「いや、雰囲気。なんか……色っぽいっていうか。いや、変な意味じゃなくてさ」
佑真は、苦笑いをしながら言葉を探すように柊を見た。
ほんの一瞬、柊が脚を組み替えたその動作に、佑真の視線が吸い寄せられて、そして赤面する。
「ご、ごめん、なんか……妙にドキドキしてきた……」
(……ああ、やっぱり、クセになってるんだ)
柊は、自分の内側で疼く感覚に気づいていた。
プラグが、身体の奥を撫でて、忘れられない気持ちよさを残していく。
それを誰にも気づかれずにいられることが、何よりのスリルであり、快感だった。
――そして、なおならきっと、それを分かってくれる。
「柊?」
「あ、うん、なんでもない。今日は……気分がいいだけ」
そう答えながら、柊はポケットの中に隠している小さな銀のキーチェーンを、そっと指でなぞった。
(……なおさんに預けた"鍵"、やっぱり、返してもらいたくないな)
バニーガールの興奮は数日後もなかなか冷めない。
授業終わりの昼下がり。
キャンパスの隅にある中庭のベンチで、柊は制服のシャツをゆるく着崩したまま、スマホを見つめていた。
シャツの下には、なおに締めてもらったコルセットが、今も静かに腹を抱きしめている。
プラグは――なおから預かったままのものではなく、こっそり自分で買い直した、細身の小さなタイプ。
使い方も、固定のしかたも、もう何度も鏡の前で練習してきた。
朝、装着する瞬間の、冷たい感覚。
それが奥へと入り、止まるころには、身体が自分のものでないような――少し震えるほどの感覚に包まれる。
(……なのに、今日は、なんか……ずっと落ち着かない)
座っているだけなのに、意識がそちらへ引っ張られていく。
じんわりと温まるような疼き。
動けば、肌の奥が擦れあって、呼吸が浅くなる。
ふいに、貞操具の下で身体が頻繁に不思議な反応を続けている。
「柊ーっ!」
突然、隣の芝生から手を振って近づいてくる影。
同じ学部のクラスメイト――**佑真(ゆうま)**だった。
「またここにいた。最近さ、昼ここにいる率、高くない?」
「あ、ああ、たまたま、ね」
「ふーん……? なんか今日、ちょっと違わない?」
「え?」
「いや、雰囲気。なんか……色っぽいっていうか。いや、変な意味じゃなくてさ」
佑真は、苦笑いをしながら言葉を探すように柊を見た。
ほんの一瞬、柊が脚を組み替えたその動作に、佑真の視線が吸い寄せられて、そして赤面する。
「ご、ごめん、なんか……妙にドキドキしてきた……」
(……ああ、やっぱり、クセになってるんだ)
柊は、自分の内側で疼く感覚に気づいていた。
プラグが、身体の奥を撫でて、忘れられない気持ちよさを残していく。
それを誰にも気づかれずにいられることが、何よりのスリルであり、快感だった。
――そして、なおならきっと、それを分かってくれる。
「柊?」
「あ、うん、なんでもない。今日は……気分がいいだけ」
そう答えながら、柊はポケットの中に隠している小さな銀のキーチェーンを、そっと指でなぞった。
(……なおさんに預けた"鍵"、やっぱり、返してもらいたくないな)
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