151 / 206
第11部:さらけ出される私、見られる悦び
第一章:“可愛さ”を見せる日のコーディネート
「今日はさ、なおちゃんを“誰かに見せたくなる子”にしよう」
真帆のその言葉に、なおはスツールの上で、ちいさく頷いた。
美月の部屋、昼下がり。
鏡の前に並べられたのは、ドレッサーと、レースの服と、いくつかの“鍵”。
「誰かって……誰、ですか……?」
「誰でもいいの。河合さんじゃなくても、ね?」
「誰かに、ふと見られた時、
“あの子、かわいい”って思わせたら勝ち。……それって、すごく気持ちいいよ」
美月がそう言って、なおの髪を撫でる。
今日は、少しだけ巻いてハーフアップ。ピンで留めた地毛が、うなじを柔らかく見せていた。
「まずは……下着、脱いで」
「……っ、はい……」
少しだけ震える声で、コルセットのホックを外す。
いつものように、二重のヌーブラが先に剥がれる。
「今日は、このワンピに合わせて、“少しだけ透ける”感じでまとめようね」
真帆が選んだのは、薄いラベンダーのランジェリーブラ+スリップタイプのキャミドレス。
裾は膝上10cm、胸元は控えめだけど、谷間がうっすら浮かぶ素材。
「下は、これ履いて」
ショーツを受け取ると、内側にリングと、小型ローター用のポケットが縫い込まれていた。
「……これ……ローター、入れる仕様……」
「うん。でも今日は使わない。ただ“入れてることを意識させる”のが目的」
「……はい……」
装備が“作動していない”のに、身体の方が勝手に反応してしまう。
「ウエスト、これで締めるね」
美月が、やわらかめのコルセットを持ち出す。
完全に息を止めない程度に、でも“ちゃんとくびれが見える”ラインで締めていく。
「……ふぅ……はぁ……」
「見て、なおちゃん。谷間もウエストラインも、自然なのに“作られてる感”が出てる」
鏡に映る自分は、まるでドールのようだった。
白い肌に浮かぶラベンダー色。
スリップの下から透けるショーツの縁。
その中には、今日も──鍵のついた、貞操具。
「この格好で、今日はちょっとだけ街を歩こうか。……見られてもいいように」
「そ、そんな……っ、無理……っ」
「大丈夫。“可愛く装われた子”は、誰が見ても愛されるから」
美月が耳元で囁いた。
「だから、自信持って。“今日は見られる前提で可愛くなった”って、思って」
なおは視線を上げて、鏡の中の自分と目を合わせる。
誰かに見せるための私。
見られることで快感を覚える私。
(これが……わたしの“かわいい”……なんだ)
真帆のその言葉に、なおはスツールの上で、ちいさく頷いた。
美月の部屋、昼下がり。
鏡の前に並べられたのは、ドレッサーと、レースの服と、いくつかの“鍵”。
「誰かって……誰、ですか……?」
「誰でもいいの。河合さんじゃなくても、ね?」
「誰かに、ふと見られた時、
“あの子、かわいい”って思わせたら勝ち。……それって、すごく気持ちいいよ」
美月がそう言って、なおの髪を撫でる。
今日は、少しだけ巻いてハーフアップ。ピンで留めた地毛が、うなじを柔らかく見せていた。
「まずは……下着、脱いで」
「……っ、はい……」
少しだけ震える声で、コルセットのホックを外す。
いつものように、二重のヌーブラが先に剥がれる。
「今日は、このワンピに合わせて、“少しだけ透ける”感じでまとめようね」
真帆が選んだのは、薄いラベンダーのランジェリーブラ+スリップタイプのキャミドレス。
裾は膝上10cm、胸元は控えめだけど、谷間がうっすら浮かぶ素材。
「下は、これ履いて」
ショーツを受け取ると、内側にリングと、小型ローター用のポケットが縫い込まれていた。
「……これ……ローター、入れる仕様……」
「うん。でも今日は使わない。ただ“入れてることを意識させる”のが目的」
「……はい……」
装備が“作動していない”のに、身体の方が勝手に反応してしまう。
「ウエスト、これで締めるね」
美月が、やわらかめのコルセットを持ち出す。
完全に息を止めない程度に、でも“ちゃんとくびれが見える”ラインで締めていく。
「……ふぅ……はぁ……」
「見て、なおちゃん。谷間もウエストラインも、自然なのに“作られてる感”が出てる」
鏡に映る自分は、まるでドールのようだった。
白い肌に浮かぶラベンダー色。
スリップの下から透けるショーツの縁。
その中には、今日も──鍵のついた、貞操具。
「この格好で、今日はちょっとだけ街を歩こうか。……見られてもいいように」
「そ、そんな……っ、無理……っ」
「大丈夫。“可愛く装われた子”は、誰が見ても愛されるから」
美月が耳元で囁いた。
「だから、自信持って。“今日は見られる前提で可愛くなった”って、思って」
なおは視線を上げて、鏡の中の自分と目を合わせる。
誰かに見せるための私。
見られることで快感を覚える私。
(これが……わたしの“かわいい”……なんだ)
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。